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ゴム編みの裏技教えます【ニット歴30年の主婦が教える】

ニッター歴30年以上の専業主婦

ごんママ

オーストラリアのヴィクトリア州にある片田舎(あの「ハヤブサ」が地球に帰還した場所の近く)へ文化交流研修という名のボランティアに参加。 日本…

ニット歴30年の主婦が教える「身につく編み物教室」へようこそ!
今回はゴム編みの裏技をご紹介します。

表編みと裏編みで出来る「ゴム編み」。
そこで、代表的なゴム編みの紹介とともに、編み方、止め方の解説も行っていきたいと思います。

私の編み物の先生がオーストラリア人だったこともあり、一部編み方が手芸本や動画サイトと異なっています。

でも、ご安心ください。編み上がりは全く同じです。
逆に手間が少なくとっても簡単に編めるので、ぜひ挑戦してみてください。

最後にイギリスゴム編みで作るマフラーの紹介もあります。
たった2玉の毛糸玉で編みあがる、温かいマフラーです。

最後まで、楽しくお付き合いいただけると幸いです。

目次

  1. 代表的なゴム編みの紹介
  2. 超簡単! かけ目要らずのイギリスゴム編みの編み方(往復編み)
  3. アルプ編み(ミステイクステッチ)の往復編みの編み方
  4. 閉じ針要らずの伏せ止めはとってもらくちん
  5. イギリスゴム編みでマフラーを編んでみよう!

代表的なゴム編みの紹介

このゴム編みはすべて「棒編みの基本 針の持ち方から編み方まで」で紹介した「表編み」と「裏編み」を使って編める模様編みです。
編み棒の右側から左へと編み、1段ごとに編地をひっくり返す編み方を「往復編み」と言います。

表目と裏目を1目ずつ編む「一目ゴム編み」


裏目が表目との間に隠れるので、その分、編地が厚く編みあがります。編地の裏、表の区別がありません。

表目と裏目を2目ずつ編む「2目ゴム編み」


表目と裏目がきれいな模様を描く代表的なゴム編みです。
こちらも編地の裏、表の区別がありません。

変わりゴム編み

イギリスゴム編み(片畦編み)


表側にメリヤス模様が浮き上がる、とてもきれいなゴム編みです。
この編地には裏と表があります。

アルプ編み(ミステイクステッチ)


適度な伸縮性があります。編地に裏と表の区別はありません。

超簡単! かけ目要らずのイギリスゴム編みの編み方(往復編み)

それでは、ここで裏技をご紹介しますね。

ここで紹介するイギリスゴム編みは、私がオーストラリアで教わった「超簡単フィッシャーマンズリブ」なので、日本の手芸本や動画で説明されているイギリスゴム編みとは編み方が異なります。

でも、どちらもイギリスゴム編み。
仕上がりは同じですから、是非こちらを試してみてください。

作り目は「棒編みの基本 針の持ち方から編み方まで」で紹介している作り目「指にかける作り目」でも「目の間に針を刺す作り目」でも、どちらでもかまいません。

超簡単イギリスゴム編みは「かけ目」をしません

通常の編み図では編み方が異なるので、写真に合わせて解説します。

1.必要な目数(必ず偶数で)を作ります。見本は目の間から作る作り目。

2.最初の目は滑り目です。表目側から針を入れます。

3.編まずに表目側から針を刺し、右針へ移します。

4.残り目は全て表編みします。これをセットアップといいます。
表編みをする側は、編地の裏側になります。

写真は表側に返しているので、裏目が出ています。
このセットアップのおかげで、どの作り目でもイギリスゴム編みができます。

5.2段目の最初の目は同じく滑り目です。裏目側から針を入れ、編まずに右針へ移します。
次の目から裏目を編みます。裏目側から針を入れて糸をかけます。

6.裏編みは、左の目から拾って編むいつもの裏編みです。

7.次の目は裏目の下に針を入れます。
これを1段下の目に針を入れ編む表目(knit below)といいます。


8.赤い印が裏目の下になります。
1目ゴム編みと同様に、裏目を1目、表目を1目、交互に編みます。
気を付けるのは表編みだけ裏目の下に針を入れ表編みをすることです。
6.に戻り繰り返します。最後の目は裏目になります。

もっと詳しくknit below


1.編地の裏側で表編みなので、(編地の)表側では裏目になります。

2.裏目の山の下に針を入れます。

3.1段下の目に針を入れて表目を編みます(knit below)。

超簡単イギリスゴム編みのまとめ

イギリスゴム編み(往復編み)のパターンを簡単にまとめてみました。

1.作り目をする。これは1段目と数えない。

2.最初の目は編まずに滑り目にすること。奇数段でも偶数段でも同様です。

3.1段目(奇数段)表編みを編む。編地で言うと裏側になる。

4.2段目(偶数段)の最初の目も必ず滑り目にする。

5.滑り目の次は裏編み。次の表目は1段下の目に針を入れて表目を編む(knit below)。

6.裏目と1段下の目に針を入れて編む表目(knit below)は1目ゴム編みの要領で編む。

注意1奇数段は「表編み」。
注意2偶数段は「裏編みとknit belowの1目ゴム編み」。

よく見ると、表目と裏目が交互にできています。

こちらも、目が交互に違うのが分かります。一段下がって編まれている目が「knit below」になります。

イギリスゴム編みの表目 編地の表

イギリスゴム編みの裏目 編地の裏


このゴム編みは、セーター、帽子、マフラーなどによく使われます。
もちろん模様編みなので、色んな作品に応用が利きます。
一般的なゴム編みより多めの糸が必要になりますが、厚く編みあがるので温かいです。

途中で編み方を間違ったとき

最後に棒編みで一番多いトラブル「間違えた時の直し方」について、ご紹介します。
Fisherman's Ribの裏側は表目で編み、表側はknit below1目と裏編み1目のゴム編みです。

私がよくやるのが「奇数段と偶数段」の間違いです。
中座した時など奇数段と偶数段が混ざることがしばしばあります。
こんな時は慌てることはありません。間違ったところの段までほどけばいいのです。

編み間違いはよくあります。
ベテランニッターさんでも、編み直しはおこります。

通常のゴム編みでしたら普通にほどいて編み直せばいいので簡単ですが、イギリスゴム編みはちょっとしたコツがあります。

1.まず間違えた個所まで糸をほどきます。
コツは、裏側での表編にあります。
この奇数段をほどくと上の写真のようになります。目が出ていて拾いやすいです。

2.表側の偶数段をほどいたところ。
目がごちゃごちゃしていて、このまま目を拾っても編めませんので気を付けてください。

慣れてくると、1目だけ針から抜いてかぎ針で編み直す事も可能になってきます。
まだ慣れるまでは、表と裏の編地を確認しながら編むと早めに間違いに気づけます。

イギリスゴム編みの編み方の違い

国内の手芸本、動画などで紹介されるイギリスゴム編みは、編み方が異なります。
一般的に紹介されているイギリスゴム編みは「編む度に糸をかける」編み方です。

実際に編んで見せてくれる人が身近に居なかった事もあり、初心者だった私にはよくわかりませんでした。

この編み方がどんなに簡単か、糸をかけるやり方で編んだ経験がある方なら実感されると思います。編む速さも全然違います。

この編み方は海外の動画では普通に紹介されていますが、私が調べた限り、国内で見かけたことがありません。

イギリスゴム編み図


「knit below」は編み方で言うと「引き上げ目」という編み方のようです。
編み図も「引き上げ目」の記号ですが、今見てもやっぱり記号だけではよく分かりません。
同じイギリスゴム編みとはいえ、編み方にこれほど違いがあるのには驚きました。

アルプ編み(ミステイクステッチ)の往復編みの編み方

こちらも表目と裏目の組み合わせで作る模様編みです。
編み方は単純で、2目ゴム編みを一目ずらして編むだけです。

作り目は「棒編みの基本 針の持ち方から編み方まで」紹介した全ての作り目で編めます。
ポイントは、必ず奇数で作り目をすることです。

編み図は簡単に17目で作りましたが、必要目数に合わせパターンを繰り返すだけです。
基本パターンは表目✖2、裏目✖2・・・最後は裏目✖1で終わるのがアルプ編みです。

1段編み終わり次の段で返しても、表目✖2、裏目✖2・・・最後は裏目✖1です。
編み図だと逆に書かれているので混乱しますが、言葉にすると単純ですね。

この繰り返しでアルプ編み(ミステイクステッチ)の完成です。
表側

裏側 裏も表も同じ模様になります。

適度な伸縮性があり、帽子やマフラーに向いています。
イギリスゴム編み同様、厚く編みあがるので温かいです。

閉じ針要らずの伏せ止めはとってもらくちん

セーターの裾や袖口、襟などは必要ありませんがマフラーやつま先から編む靴下、レッグウォーマーなどは終わりがゴム編みになるので、ゴム編み止めは必須です。

閉じ針を使うゴム編み止めは、図を見れば理屈は分かります。
針の運びも、理解はできます。

でも、実際編地を見ると毛糸の色が邪魔をして目の見分けがつきにくく、とても時間がかかります。
ハッキリ言って面倒くさい事この上ありません。

靴下編みが好きな私ですが、毎回ゴム編み止めで泣かされます。
つま先から編む靴下の最後は、ゴム編み止め。とても辛い。

とじ針作業が嫌いな私には、苦行以外のなにものでもありません。
とじ針を使わずに、止める方法はと考えたのがご紹介する2つの方法でした。

簡単マルティナ式ゴム編み伏せ止め

表編みだけなら、表編みのまま伏せ止めにすれば良いのですがゴム編みを同じ方法で止めると伸縮性がなくなり、ゴム編みの意味がなくなります。

靴下だと、吐き口がきつくなり履きにくくなってしまいます。

そこで、編み物初心者だった私が思いついたのが「表目は表目で止め、裏目は裏目で止める」でした。
ゆるめに伏し目をすれば伸縮性も失わず、いい感じに伏せ止めできました。

表目の伏せ止めの仕方

1.編地に合わせて伏せ止します。見本は2目ゴム編みです。
表編みを2目編みます。

2.最初の目に左針を入れ、右針で2番目に編んだ目を引き抜きます。

3.右針の目を引き抜いたら、左針を抜きます。
表目の伏せ止めができました。
裏目の伏せ止めの仕方

1.裏編みを1目編み、右針の表目を伏せ止めした目に左針を入れる。

2.右針の裏編みした目を引きぬくと、裏目の伏せ止めができました。
表目と裏目に合わせ、一目ずつ同じ工程を繰り返して伏せ止めします。

これを目に合わせ、裏目は裏編みを編み伏せ止めをし、表目は表目を編み伏せ止めします。
これで閉じ針要らずの簡単ゴム編みの伏せ止めが完成です。
コツは少し緩めに編む事です。

きつく閉じると伸縮性が損なわれてしまいますので、気を付けてください。
KFS梅村マルティナ気仙沼FSアトリエOpalの腹巻帽子でお馴染みのマルティナさんが同じ方法を著書や動画で紹介されていたので、お墨付きです。

ロシア式(JSSBO)なら伸縮性も抜群

こちらは最近覚えた簡単なゴム編み止めです。
呼び方は「ロシア式」または「Jeny’s Surprisingly Stretchy BO(ジェニーのびっくり伸縮伏せ止め)」略して「JSSBO」です。BOはバインドオフの略で目を止めることを指し、COはキャストオンの略で、作り目を指します。

JSSBOと検索すれば、色んなサイトで紹介されています。
徐々に人気が出てきて、国内のサイトや本、動画でも紹介されています。

基本はマルティナ式と同じです。
違いは表目を編む前と裏目を編む前にかけ目をする事。

目の間にかけ目を挟むだけで、びっくりするほど伸縮性が出る伏せ止めになるのです。
見本は2目ゴム編みで説明しています。

ロシア式(JSSBO)伏せ止め


1.表目最初はかけ目を作ります。まず、右針で写真のように糸を向う側へ引きます。

2.左針の下を回って手前に持ってきます。

3.左針に糸を添わせて上げれば、かけ目の出来上がりです。

4.そのまま左針から目を拾い、表編みをします。

5.かけ目に左針を入れます。

6.編んだ表目を引き抜くと、表目のロシア式伏せ止めが終わりです。
次の表目も1.~6.を繰り返します。

7.続けて裏目のロシア式伏せ止めです。6.の後、裏のかけ目をします。

8.かけ目をしたら裏編みをします。
右針には先の表目の伏せ止め、かけ目、裏編み目の3つがあります。

9.かけ目に左針を入れます。

10.編んだ裏編みを引き抜きます。

11.表目の伏せ止めに左針を入れます。

12.裏編みの目を引き抜くと伏せ止めになります。
表目も裏目も、かけ目と編んだ目の2回伏せ止をするのがポイントです。
止め終わりは常に右針に1目残ります。
かぎ針編みでいう、編み終わりと同じ状態になります。
最後はこの輪を引き、20cmくらい残して糸を切り、最後は閉じ針で始末します。

ロシア式(JSSBO)2目ゴム編みの伏せ止めをした編地


見本なので小さいですが、この様な仕上がりになります。

横に引っ張ると、このくらい伸びます。
伸縮性抜群なので、ぜひ覚えて欲しい裏技の一つです。

イギリスゴム編みでマフラーを編んでみよう!

用意するもの


極太毛糸(セリア ひつじちゃん)25g玉を4玉用意しました。

棒 針:7号~8号。長さの種類があるので、マフラーの幅に合わせてください。
かぎ針:7号~8号。スリットを作る時使います。
閉じ針:最後の糸始末で使います。

毛糸は通常50g単位なので、2玉あれば余裕で編みあがります。
糸も1回つなぐだけなので仕上がりもきれいにできます。

糸のつなぎ方

途中で糸が無くなりかけたら、早めにつなぎましょう。
写真では分かりやすいように、糸の色を変えてあります。

普通の紐結びでもつながりますが、毛糸は滑るので途中でほどけてしまうことがあります。
そこで、簡単でほどけにくい結び方をご紹介しますね。


1.左手で糸を輪にして持ち、右手に渡します。

2.手で持つ時は赤い糸が右手、白い糸が左手です。赤い糸が上、白い糸が下です。

3.写真は、左手側の白い糸を、下から向う側へ回して上げたところです。
結び方は普通の結び方です。違うのは左手の糸の端が輪になっていることだけです。

4.回した白い糸を、右手の赤い糸の輪に入れます。

5.こんな感じになります。

6.糸の両端を持って引っ張ります。

7.これで糸がつながりました。

編み方


好きな作り目で、好みの幅の長さの作り目をします。必ず偶数目で作ります。
見本は24目で作成しましたので、それに沿って解説します。

1.好みの長さまで編み、スリットを作ります。
スリットの伏せ止めは、表側のイギリスゴム編みの段で行います。

2.見本のスリットは編み始めから約63cmです。全長は約77cm。
表側のイギリスゴム編みの時に、スリットになる部分を伏せ止めにします。
右から8目イギリスゴム編みをし、マルティナ式で8目伏せ止めします。

右針に8目、8目伏せ目、左に8目、合計24目になります。
残りの左針8目をイギリスゴム編みで、このスリットの段は終わりです。

3.裏側はスリットの伏し目まで表編みを7目編みます。
8目はかぎ針に移し、クサリ編みを9目編み左針に移します。
残り8目を表編みで、この段は終わります。

4.表に返し、イギリスゴム編みをクサリ編みまで編みます。
クサリ編みの裏側の山に針を入れ9目拾います。かぎ針で拾うと楽です。
残りの目をイギリスゴム編みで編み、この段は終わりです。

5.次の段は裏側なので表編みします。
くさり編みから拾った目も表編み(セットアップ)します。
この段はこれで終わりです。

次の表側はイギリスゴム編みになります。
見本はスリットの後約12cm編み裏側の表編みで伏せ止め、5cm~10cm糸を残し切ります。
編み始めと編み終わりの糸を、閉じ針で始末し出来上がりです。

イギリスゴム編みのマフラー完成

スリットに反対側の端を入れ、長さなど調節してください。
ぎゅっと締めても苦しくなりませんからご安心を。

前でも横でも後でも、好きな方向で止められます。

私の娘が通学途中でマフラーを落としたことから、
落ちないマフラーとして編んだ思い出のマフラーです。

短いのでスグ編め、しかも温かくて、そして落ちないこのマフラー。
是非挑戦してみてくださいね。

並太や合太など細目で編むともっとドレープが出て、スカーフのようになります。
イギリスゴム編みに限らず、ゴム編みならどれでもマフラー編みに向いているのでお好みのゴム編みで編んでみてください。

お会計

今回の材料費は432円でした。
手芸店で毛糸玉は、1玉50gが200円前後で購入できます。
ちょっと奮発しても500円あればマフラーが編めますよ♪~

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ニッター歴30年以上の専業主婦

ごんママ

オーストラリアのヴィクトリア州にある片田舎(あの「ハヤブサ」が地球に帰還した場所の近く)へ文化交流研修という名のボランティアに参加。
日本語と日本文化(書道と茶道と何故か墨絵)を公立学校で紹介。
語学はそっちのけ、ホームステイ先のママさんやテキスタイルの教諭から指導を受け、編み物と洋裁の技術を習得し帰国。
実践的編み方なのですぐ編めてすぐ使えるがモットー。ニット小物は使ってなんぼです。
帰国後編み物を続け、気が付けば30年以上編み続ける毎日。
最近はスグ編める帽子、バッグ、ヘアバンドなど小物を中心に誠意製作中。
現在は旦那と娘と愛犬二匹と首都圏の人口が多い田舎に棲息。
カラフルな海外の糸と編み図無しの「編み方だけ」、で編める作品を紹介していきたいです。
趣味は読書と編み物、それから犬。
Blogでこちらの記事と連動したコラムも書いてます。
海外メソッドを中心に動画やその翻訳、紹介もしてますので興味のある方は是非!
リクエストやご意見お待ちしてます。

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