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コザクラインコの飼い方~エサから病気まで【鳥オタクが教える】

鳥の飼育アドバイザー/鳥オタク歴30年

鳥飼 学

さまざまな鳥の飼育に携わって30年。現在は北海道で鳥やガーデニング専門のライターとして活動中。畑仕事と3人の子の育児に追われる中、ニワトリ、…

パートナーに対して愛情深く、好奇心が旺盛なラブバード、コザクラインコ

私がはじめてこの鳥に出会ったのは、小学校高学年の頃でした。
近所で迷子鳥が出たり保護されたりすると、救急センターのように運び込まれていた我が家
グリーンの体にオレンジフェイスのコザクラも、そんな経緯で我が家にやってきました。
衰弱していたものの自分でエサを食べれるまでに回復し、飼い主が見つかるという、迷子鳥の理想的なケースを辿ったのは本当に幸いなことだったと記憶しています。

その後友人宅でも、その他の場所でもいくつかの個体に接する機会に恵まれ、私がこの鳥に対して抱いた感想は「とても感情豊かな素晴らしい鳥」というものでした。
さらに「飼い方を間違えると大変な鳥」というイメージも……

コザクラインコはコンパニオンバードとして、大変に素晴らしい鳥です。
反面、オカメインコなどから比べて、ちょっぴり癖のある鳥

「飼ってみよう!」という方はまず、この鳥の特性をよく知り、じっくりと向き合うことからはじめてみましょう。

目次

  1. コザクラインコの飼育基礎知識! 体長、体重、寿命、色などの特徴
  2. ヒナから育てる? 成鳥から育てる? どこで販売している?
  3. 温湿度管理とヒナの育て方
  4. 成鳥の飼育管理~ケージの選び方からエサまで~
  5. 噛む? 叫ぶ? 問題行動としつけを考える
  6. おわりに

コザクラインコの飼育基礎知識! 体長、体重、寿命、色などの特徴

コザクラインコはどんな鳥? 性格・性質を知ろう

コザクラインコは学術的に言うと、
オウム目インコ科ボタンインコ属
に分類される小鳥です。

日本でもラブバードと呼ばれるように、英名でも、「Peach-faced Lovebird」や、「Rosy-faced Lovebird」などと呼ばれて親しまれています。

体長は約15センチメートル、体重は約45~55グラムです。
(個体によって差がありますが、60グラムを超えると肥満の可能性があります)

セキセイインコやオカメインコに比べて尾羽が短く、全体的に丸いシルエットをしており、成鳥になってもヒナのような可愛らしさのある鳥です。

平均寿命は10年前後。長いと20年以上生きる個体もいます。
私の知り合いが飼っていたコザクラインコは、17年間、ペアで元気に暮らしていました。
大型インコに比べれば短く感じますが、飼い鳥としては長寿の部類に入るでしょう。
お迎え前にきちんとした飼育の知識と心構えは必須です。

<珍しい白いコザクラインコの若鳥>

コザクラインコはとても愛情深い性格の鳥です。パートナーと決めた相手といつでも一緒に行動し、寄り添うことに幸せを感じる鳥です。
一羽飼いで飼い主がパートナーとなれば、それは一途に愛情を注いでくれるようになります。スキンシップが取れることはもちろん、その愛らしい姿は見ているだけで心が癒やされることでしょう。

反面、気が強く神経質で、敵に対しては攻撃的な面もあるコザクラインコ。
同じコザクラインコ同士でも、多種の鳥であっても、またその他の生き物であっても、相性が合わないものを近づけると、トラブルを発生させます。
ラブバードに共通する性質ですが、相性の合う、好きな相手でないと同居できないのです。

これからコザクラインコをお迎えしようと考えている方で、先住民のペットがいる場合は、共存できるかを考慮した上で慎重に検討してください。

コザクラインコの主な品種

コザクラインコは原種であっても、緑や橙、赤、黄色とさまざまな羽色を持つ鳥です。
さらに愛好家の間で色変わりの品種改良が進み、多くのカラーバリエーションを持つコンパニオンバードとして知られています。
豊富すぎる羽色を細かくあげていくと、ここには収まりきらないので、主立った種類をご紹介するに留めたいと思います。

ノーマルの羽色

カラー系統主な品種
グリーン系ノーマル、ダークグリーン、オリーブ
イエロー系オーストラリアンシナモン、アメリカンイエロー
ブルー系ダッチブルー、モーブ
バイオレット系ダークシーグリーンバイオレット、ダッチコバルトバイオレット
シナモン系アメリカンシナモン
オパーリン系オレンジヘッドオパーリン
パイド系イエローパイド、オレンジフェイスパイド
パステル系アメリカンイエロー
クリーム系スプリットシナモンイノ
赤目系ルチノー、アルビノ、アメリカンイノ

ヒナから育てる? 成鳥から育てる? どこで販売している?

ヒナならいつ、どこから迎えるか

コザクラインコをヒナから育てたいと思った場合、一番手に入れやすいのはやはりペットショップでしょう。最近ではホームセンターに併設しているペットショップも、鳥に力を入れるところが増えたように思います。

店内や鳥のケージが衛生的で、飼い方についての質問に的確に答えられる店員(鳥の世話をする人)がいることを目安に、お店を選びましょう。

他にもブリーダーから購入する里親になるなどの方法で、ネットから探して入手する方法もあります。
いずれの場合も入手する時期は春がオススメです。
夏に向けて気温が高くなっていく時期の春仔は育てやすく、はじめての冬も成鳥になってから越すことが出来るため、温度管理の面で安心感が違います。

元気で健康なヒナの特徴

良いヒナを選ぶときのポイントです。
必ずしもこうでなくてはならないということではありませんが、長く健やかに暮らしていくためにも、購入時には良いヒナの見分け方を知っておきましょう。

良いヒナのチェックポイント
がっしりとした体つきで、力がある
指とツメが全部そろっていて、指に乗せるとしっかり掴める
脚が太く、頑丈で、変形がない(開脚から閉じないなどがない)
翼が抜けたり、折れたりしていない
くちばしのかみ合わせが悪かったり、欠けたりしていない

ずっと寝ていて動きが少なかったり、羽が汚れて色つやが悪かったり、おしりが汚れている、などの傾向が見られる場合は、購入をオススメ出来ません。

小さいヒナは、毎日4~5回程度の挿し餌が必要になります。
お仕事や、なんらかの都合で日中の挿し餌が出来ない方は、ヒナをお迎えすることが出来ません。

成鳥をお迎えするという選択

若鳥や成鳥をお迎えするという方法もあります。
ヒナをお迎えする時との違いは、挿し餌が必要なく、一人餌であること。保温に神経質にならなくても良いという2点です。
すなわち、「育てやすい」ということです

インコは人の手で育てられている個体であれば、大きくなってからでも懐きます。
人慣れしている個体でも、急激に環境が変わるとストレスで人とは遊ばなくなる個体がほとんどです。
若鳥をお迎えした場合は、あせらずゆっくりと、環境と人に慣らしていきましょう。

お迎え初日から放鳥して、必要以上に触るなどは避け、ケージに入れて声をかけるに留めるなどして、1~2週間程度の時間をかけて少しずつスキンシップを取れるように、信頼関係を作っていくことが大切です。

温湿度管理とヒナの育て方

温度管理の重要さ

お迎えの際に保温に気をつけることはもちろん、家に連れてきてからの温度管理はとても重要です。
まず、保温ケース内に温湿度計を設置しましょう。

ヒナの場合は日齢(生まれてからの日数)にもよりますが、28~30度程度の保温が必要となります。
この温度をキープするために、ヒヨコ電球やペット用パネルヒーターなどの保温器具が必要になるでしょう。正確な温度管理のために、併せてサーモスタットを使用することを強くオススメします。
また、真夏で冷房を入れている部屋なども、温度の低下に注意が必要です。

ヒナを飼育する入れ物は、プラスチックケースでもガラス水槽でも大丈夫ですが、上にかぶせるものなどで発熱しやすくなる場合がありますので、火事を起こさないよう、十分に注意してください。

保温ケース、飼育ケースの環境を整える

保温ケースは掃除がしやすく、保温するのに適度な大きさのものであれば大丈夫です。
保温用のケースはヒナに限らず、病気の時にも必要になるので、あらかじめ用意しておきましょう。

保温していて湿度が下がってしまう場合は、濡れたタオルを縁から下げるなどして調整します。
目安として、湿度60~70パーセントの間に保つようにしましょう。

ケージのように網状になっているものの場合は、暖かい空気が逃げやすくなりますので、温度管理に注意が必要です。


【More Style】飼鳥専用恒温保温ケースCURE

こちらは市販品の保温ケースです。
商品開発には鳥専門の獣医師が関わっています。高価なものなので私もなかなか購入には踏み切れないのですが、仕様は素晴らしいのでご紹介まで。
自作でも、これに似た環境を再現出来ると理想的でしょう。

下に敷くのは新聞紙や広告で良いでしょう。
いたずらしてよく裂きますが、遊ばせておいて大丈夫です。
挿し餌の度にチェックし、排泄物で汚れている場合は取り替えます。

挿し餌はどうすればよい?

小さいヒナは自分でエサを食べられません。
人間が「挿し餌」をする必要があります。

挿し餌は生後2~3週間程度のヒナで、一日に4回ほど必要になります。

ヒナのエサと言うと、昔ながらのあわ玉を想像する人が多いかもしれませんが、私のオススメはヒナ専用のパウダーフードです。
KAYTEE exact(イグザクト)など、海外のものが有名ですが、最近ではこのような国産品も出回っていますね。

ヒナの育ちが全然違いますし、栄養価もあわ玉に比べて豊富です。
もちろん、あわ玉と混合で使用しても差し支えありません。

一人餌練習前には、ヒナに水だけを与える必要はありません。
餌と一緒に水分も補給できるからです。
一日の挿し餌回数が朝夕2回程度にまでなった場合は、体が入って濡れてしまわないような入れ物で、水入れを置いてあげましょう。
こちらは、一人餌練習中のヒナです。


おもちゃと兼用で粟穂をかじらせています。敷紙をいたずらして裂いた上に水に入れています。
ふやけた敷紙を食べてしまうと困るので、こういった場合はすぐに水も敷紙も取り替えましょう。

コザクラインコの挿し餌に使う道具は、スプーンです。
1回あたりの量は5ccを目安に考えてください。

与え方ですが、フォーミュラだけの時は、50℃くらいのお湯で溶き、少し冷ましてから与えます。
あわ玉と混合で使用したい場合は、先にあわ玉だけを湯煎にさらし、ふやかしておきましょう。10分ほどつけておけばOKです。
あわ玉の量は、フォーミュラよりも多くならないようにしましょう。
図のように差し出して、与えてください。


エサをあげた後、あげる前などのタイミングを決めて、出来れば毎日、決まった時間に体重を量るようにしましょう。

独り立ちのタイミング(一人餌への切り替え)

オカメインコもそうですが、コザクラインコも甘えたがりな性格のため、一人餌の切り替えに苦労することがあります。
個体差も大きいのですが、手強い子だと数ヶ月かかってやっと一人餌になる、ということもあります。

一人餌に切り替える方法としては下記のようなものがあります。

1)シードやペレットを床に撒き餌
2)粟穂をおもちゃと兼用で与える
3)手からシードを与える
4)他の鳥が食べているところを見せる

自然界では、ヒナは巣立ち直前に体重がMAXになり、巣立ち後は体重が減ります。
一人餌に切り替わったタイミングで若干体重が落ちることには、それ程神経質にならなくても大丈夫です。
体重を見ながら、極端に減ることのないように(体重50グラムの子であれば、45グラムを下回らない程度)様子を見ながら切り替えていきましょう。

なかなか切り替えがうまくいかない場合は、いつも挿し餌をしている以外の人が餌をあげるなど、環境を変えてみることもオススメです。
一番大切なのは、焦らないことです。


<エサを置いても自分から食べようとしない子もいます>

我が家も昔、鳥一倍甘えたがりのオカメインコで苦労したことがあります。
なかなか切り替わらないと「このままで大丈夫なのか」と不安になりますが、個体差はありますが、必ずいつか切り替わりますので心配はいりません。

<オカメインコの飼い方についてはこちらから>

成鳥の飼育管理~ケージの選び方からエサまで~

最適なケージを用意しよう

尾羽の短いコザクラインコですが、ケージの大きさはしっかりと広さのあるものを選びましょう。

オススメは信頼の置けるメーカーの手乗りケージです。
HOEIのものであれば、手のり35以上の大きさが理想です。巣引きを考える場合はこれよりも一回り大きいサイズがオススメです。


HOEI 35手のり

揃えたい飼育用品

エサ入れ

ケージに付属のもので大丈夫です。
カバーがついていると、飛び散りの防止になります。

水入れ

付属のもので大丈夫です。
水浴びは別の入れ物を用意した方が良いでしょう。

止まり木

付属のもので大丈夫ですが、色々な太さがありますので、細い場合は交換してください。
細すぎる止まり木は安定が悪く、足に負担がかかるばかりか爪の伸びる原因にもなります。
後ろと前の指が一周してついてしまうような止まり木は止めた方が良いでしょう。

また、爪の伸びすぎを防止する目的で、止まり木をやすり状にザラザラにしたものもありますが、私はこれをオススメしません。
爪どころか皮膚自体が常に削られている状態になり、足に良くないと考えるからです。

ごく普通の止まり木を、エサ入れ水入れの前に1本、後ろの高い位置に1本設置すると良いでしょう。

天然木を使用する場合は、鳥にとって有害な樹木でないか必ず確認しましょう。

ヒーター(保温器具)

ひよこ電球、パネルヒーターなどの保温器具は、冬場の保温や病気の際に必要になりますので、必ず用意して、出来れば設置のテストをしておきましょう。
いざ必要になってから慌てて買いに行くと、売っていないこともあります。
飼育用品の中では高価なものですが、そうそう買い換えが必要なものでもないので、サーモスタットと合わせて、事前に準備しておきましょう。


ミニマルランド 保温電球カバー付き 40W


ミニマルランド ミニマルサーモ

我が家でもこのセットを使用していますが、値段も手頃で使い勝手もシンプルなので良いです。ホームセンターなどでも手に入る種類です。

温湿度計

ケージの前に設置します。
ケージは基本床置きにせず、床よりも1M以上高い場所に設置するのが理想ですが、人が寝ている朝晩の温度は特に分かりにくいため、最高温度と最低温度を記録できるタイプの温湿度計があることが理想でしょう。

体重計(キッチンスケール)

いわゆるキッチンスケールがおすすめです。
1g単位で計れて、止まり木ごと乗せることも出来ますからオススメです。
体重を量るときは1日のうちで決まった時間に量ると良いでしょう。

大事な餌と栄養の与え方

コザクラインコの食事は穀物が主体になります。

飼い鳥の食性には、大きく分けて穀食性、果食性、密食性、雑食性の4つがありますが、コザクラインコは穀食性の部類に入ります。

写真は、我が家で使用している主食の皮付き餌です。
割り炒り大豆や圧片メーズ(平たくして潰した乾燥トウモロコシ)なども入った、オカメインコとラブバード用の主食になります。

ペレットも与えていますが、やはりシードの方を好んで食べる個体がほとんどです。
シードの質が良く、信頼がおけるため、私はここの通販をメインで長年利用させてもらっています。

<お店紹介>
鳥類飼料専門店 キクスイ

ホームセンターやペットショップでも、コザクラインコ用のエサは売っています。

このように主食は「ラブバードの餌」というような混合シードを使用するので問題ないのですが、それだけ与えているのでは栄養バランスが悪くなります。

なぜなら、種子類にはほとんどビタミン類が入っていないからです。これを補うためには、人間でいうところの副菜が必要になります。
下の表を参考に、バランスの良い食事を心がけてあげましょう。

副菜の種類内容説明
ボレー粉カルシウム源として使用。必ず洗浄されているものを購入
青菜毎日与える。小松菜、青梗菜、豆苗など。粘り気のある野菜は食滞を引き起こす原因にもなるので避けること
カトルボーンイカの甲羅を乾燥させたもの。カルシウム源になり、くちばしの伸びすぎ防止などに役立つ
果物リンゴ、ミカン、ナシなども好んで食べるが食べ過ぎると下痢の原因にもなる。嗜好品としてほどほどに与えること
サプリメント小鳥用のビタミン剤や、骨格形成を助けるカルシウム入りのサプリメントなど。青菜をあまり食べない時や、換羽や病気の際の栄養補給に使用
塩土塩、赤土、ボレー粉などを混ぜたもの。カルシウムやミネラル源になり、くちばしの伸びすぎ防止に役立つ

水浴びと衛生管理

水浴び

コザクラインコは水浴びをします。
水浴びは羽を清潔にし、整えるために必要な習性です。

水浴び器がなくとも、お皿などで代用できますし、キッチンのシンクで浴びるような子もいます。
水浴び用の入れ物は、ケージの中に置きっ放しにしておくと不衛生になりますので、水浴びをさせる時は放鳥時にケージの外で行うのが良いでしょう。

冬場など、見ていると寒そうに思えますが、間違ってもお湯を使用してはいけません。
凍るほど冷たい水でなければ、普通の水道水で十分です。
お湯を使うと羽についた脂分が流されてしまい、羽の中までが濡れて風邪を引く原因になります。
必ず水を使って浴びさせてください。

衛生管理の注意点

インコに健やかな生活を送らせるため、以下のことに気を配りましょう。

1) 餌や水は毎日決まった時間(出来れば朝)に取り替えましょう。

2)ケージはフンの状態を確認し、毎日敷紙を取り替え(めくり)、止まり木についているフンなどは落としましょう。
3)朝は決まった時間に起こし、少なくとも夜の8時には遮光カバーをかけるなどして、規則正しい生活を送れるよう心がけてあげましょう。

4)1~2週間に1回程度、ケージを丸ごと洗うと清潔を保てます。

健康管理にかかせない体重測定

他の鳥同様、コザクラインコも日頃の体重測定が必要です。
愛鳥の体重を知るのはとても大切なことです。
写真はセキセイインコですが、このようにして止まり木に止まらせると安定して測ることが出来ます。

日光浴

鳥はどんな鳥でも日光浴をします。もちろん、コザクラインコも水浴びが大好きです。
健康維持のために紫外線が必要であることから、私は飼い鳥にも日光浴をさせることを勧めています。
天気の良い日には、水浴びのあとに窓辺などで日光浴をさせてあげると良いでしょう。

ただし、ケージを外に放置したまま離れることは、絶対にしてはいけません。
一歩家の外に出ればカラス、猫、ヘビなどの外敵に狙われる危険性があります。「少しくらい離れても大丈夫だろう」と言う気持ちは捨てて、愛鳥のボディーガードに徹してください。

キャリーに入れて一緒に外に出られれば、直接日光を浴びることが出来ますので一番理想的です。

直接日光を浴びることが難しい場合はガラス越しでもいいので、日の当たる所に置いてやるなどしてあげましょう(この際も温度管理の面で放置はダメです)。
ビタミンDの生成を促すという点ではあまり意味がありませんが、日光を浴びることで鳥もリフレッシュ出来るので、是非室内でも日光浴をさせてあげてください。

<室内で日光を浴びるだけでも、心のリフレッシュになります>

噛む? 叫ぶ? 問題行動としつけを考える

問題行動と呼ばれるもの

噛み癖のしつけ

コザクラインコに一番多い問題行動は、「噛み癖」だと思います。
既に飼育されている方は多かれ少なかれ、思い当たることがあるのではないでしょうか。

コザクラインコは元々気が強く、縄張り意識も高い鳥ですから、ケージの中に手を入れると噛むことがよくあります。発情期などにも噛むようになる傾向があります。

第一に、遊びでも指を噛ませないようにしてください。甘噛みだから良いと思っていると、エスカレートしがちです。
第二に、体罰はいけません。体罰は鳥にとっては攻撃されているのと同じ事です。どうしても問題行動を止めたい場合は、人間がしていると鳥に思わせない方法で(別の位置から鳥の嫌いな音を立てるなど)問題行動を止めてください。
我が家ではこれを「天罰方式」と呼んでいます。体罰では問題行動は改善しません。
第三に、良い行いをした時には存分にほめてください。信頼関係を作り上げることが何よりも大切です。


<愛鳥との信頼関係は何よりも大切>

呼び鳴きのしつけ

どんな種類のインコにもついて回る問題行動の一つに、「呼び鳴き」があります。

大好きな人に側に来て欲しいからこその習性ですが、体の割に鳴き声の大きいコザクラインコが年中呼び鳴きをすることは、喜ばしいことではありません。
住宅街ではちょっとした騒音レベルになることでしょう。

第一に、呼び鳴きされた時に側に行ってはいけません。
第二に、完全に無視してもいけません。直接見なくても良いので、声だけでそれとなく応えてあげた方が良いでしょう。
第三に、呼び鳴きが収まったら、側に行ってください。ケージから出さなくても良いので、ほめてあげましょう。これを繰り返すことで、「呼んだら来ない。呼ばなくても来てくれる」ということを鳥に覚えていってもらうことが大切です。

病気と健康管理を考える

どんなに気を配って、ストレスのない規則正しい生活を送らせてあげたとしても、病気になる時はなってしまうものです。

「いつもと様子が違うかな?」と感じたときは、少し離れたところからよく観察することをオススメします。
体の小さいコザクラインコにとって、どんな病気でも早期に発見することが大切です。

こんな様子が見られたら要注意

病気のサインには、他にも以下のようなものがあります。

何度もあくびをしている
首を上下にはげしく振ったり、吐き戻したりする
呼吸が速かったり、口をパクパクさせたりしている
鼻や目の周囲が濡れている
落ちつきなくその場でクルクル回っている
餌の食べる量が減った

おかしい、と感じた時は何を置いてもまず保温してください。

保温ケースに入れても、ケージにヒーターを設置しても良いですが、30度前後になるように温度を保ちましょう。湿度は60パーセントを目安にしてください。
軽い風邪程度でしたら、これだけで大丈夫です。

エサを食べない、水を飲まないなどの症状が見られる場合は、即獣医にかかってください。

その際は「鳥診ます」という病院ではなく、「鳥診ます」という病院に連れて行きましょう。
便検査やそ嚢(そのう)検査など、基本的な検査も出来ない動物病院では、せっかく連れて行っても満足に対応してもらえないことがあります。
あらかじめ電話などで、どの程度の検査が出来るのか、鳥の入院設備はあるのかなどを聞いてみると良いでしょう。

鳥専門の動物病院が通える範囲にあるのでしたら、理想的です。
普段から健康診断でお世話になっておくと、より安心でしょう。
通院時にも、キャリーや保温ケースをカイロなどで保温することをお忘れなく。タオルや毛布で覆っただけでは保温になりません。

疑われる病気早見表

おわりに


ここまでコザクラインコの基本的な飼い方について解説してきましたが、如何だったでしょうか。
ここまでの知識と心構えが手に入ったあなたは、もういつ愛鳥をお迎えしても大丈夫だと思います。

セキセイインコのように長文は無理でも、コザクラインコはメスでもおしゃべりが出来ます。
そういった点ではどちらがオススメの性別とは言えないのですが、一羽飼いでしたら個人的にはオスを勧めたいと思います。卵を産む点で、気を遣う面が多くなるメスよりも、オスの方が育てやすいと感じるからです。
これは鳥全般に言えることかと思います。

いずれにせよ、豊富な羽色の中で好みの子が見つかると良いですね。
最後に、よりコザクラインコのことを詳しく知りたいという方に、書籍をひとつご紹介しておきます。

オススメ書籍

ザ・ラブバード(コザクラインコ&ボタンインコの飼い方・育て方)」

このシリーズは他にもありますが、専門的な目線で書いてあることも多く、鳥飼初心者から上級者まで、とても参考になる飼育本です。
店頭で見かけた際は、是非手にとって見てみてください。

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鳥の飼育アドバイザー/鳥オタク歴30年

鳥飼 学

さまざまな鳥の飼育に携わって30年。現在は北海道で鳥やガーデニング専門のライターとして活動中。畑仕事と3人の子の育児に追われる中、ニワトリ、オカメインコ、キンカチョウ、セキセイインコ、文鳥…その他生き物と愉快に暮らしている。
野鳥の保護から一般的な飼育に関することまで、鳥オタクを極めるために日々精進中。
近年、自宅でダチョウを飼えないか本気で検討している。

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