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使うならコレがオススメ!ドール服生地の正しい選び方

古着でロリータさん/服飾歴5年

水嶺咲ゲキト

読みはすいれいざきげきと。 ネットサーフィンと雑誌で見たキャラクタードールに惚れ込んだ事をきっかけにドール服作りに没頭している。 現在は北…

こんにちは。
趣味でドール、いわば着せ替え人形の服を作っている水嶺咲ゲキトです。

突然ですが、皆さんのお宅にドールはいらっしゃいますか?

子供用のリカちゃん人形やメルちゃんでも構いません。
近頃では100円ショップでも似たような子を見かけるようになったので、
より身近に感じられるのではないでしょうか。

貴方の家に居るその子達は今どんな服を着ていますか?

制服?ドレス?それとも水着?

可愛い我が子には色んな服を着せてあげたいですよね。それは私も同じです。
それも、自分で作った服を着せてあげたらドールは大喜びすると思います。
手作りには愛情がこもってるって言いますもんね。
お手製の服を着せると心なしか私には彼女達(彼ら)が笑っているように思えます。
私はいつもそんなことを考えながら服を作っています。


うちの子達です。基本的には私が作った服しか着ていません。最近では幾分かしっかりと服を作れるようになったので満足しているみたいです。


こっちは男の子です。私は女の子の服を作るのが好きですが、男の子用もたまに作ったりします。レパートリーが少ないのでもうちょっと服を増やしたいですね。

「へえ、なんだか楽しそう。なら、あたしも作ってみようかな~。早速買ってこよう!・・・あ、生地はこれでいいや♪人形の服だし、何でもいいよね♪」

でも、ちょっと待ってください!本当にその生地でいいんですか!?

小さな人形とはいえ、ドール服の生地には向き不向きがあるんです。知っていましたか?
きちんと選ばないとせっかく作った服も台無しになり、ドールも可哀想。

でも、大丈夫。
長いことドール服を作り続けてきた私が生地の種類から向き不向きまで、自分の実経験を元に「正しいドール服生地の選び方」を解説します。

これを読んで皆さんもドール服作りに興味を持ってくれたら嬉しい限りです。

目次

  1. そもそも服にはどんな種類の生地がどれくらいあるの?
  2. ドール服生地ならこれがオススメ!
  3. 結局生地は何がいいの?
  4. 逆にドール服に合わない生地は?
  5. フェルトは実際ドール服向きなの?
  6. 裏地に使うならどれがいいの?
  7. 見返しはどうするの?
  8. ドール服用の生地は何処で買えるの?
  9. まとめ 作りたい服に合わせて選ぼう!

そもそも服にはどんな種類の生地がどれくらいあるの?

一口に生地と言っても用途によって種類が分かれます。

私達が普段何気なく着ているTシャツでも繊維や織り方によってだいぶ違ってきます。
イベントなどで使われる着物やドレスも例外ではありません。
ここでは一般的に使われている生地を解説していきます。

普段着に使われる生地

コットン(綿)、ポリエステル


Tシャツなどに使われている素材です。コットンは肌触りも良く、タオルや下着にも使われています。
ポリエステルは速乾性に優れており、スポーツやレジャーなどには最適です。

ニット


冬用のセーターにも使われている厚手の生地です。着心地が良く、大人用でも下着として使われることもあるそうです。また、犬などのペットの服としても愛用されています。

デニム


ジーンズなどに使われる厚手の生地です。丈夫で硬く、家庭用のミシンで縫うのは若干難しいでしょう。
最近では100円ショップでも買えるようになりました。

スポーツなど、アウトドア関係で使われる生地

ジャージ


厳密にはニットの仲間で、スポーツ用のユニフォームやトレーニングウェアに使われる伸縮性のある生地です。
体操着等のジャージはこの生地が名前の由来となっています。

メッシュ


ジャージと同様、スポーツ用品に使われる生地です。
薄くて通気性が良く、伸縮性に優れて型崩れしにくいのが特徴です。
また、こちらはリュックサックなどにも活用されています。

イベントなど特別な服で使われる生地

ブロード


フォーマルなYシャツなどに使われる薄手の生地です。高級なものになるほど光沢が増します。また、ポプリンという別称もあります。

ちりめん


着物などの和服に使われる表面に凹凸のある生地です。最近では着物をリメイクしてドレスなどにも使われているようです。

サテン


ドレスやロリータ服などに使われている光沢のあるなめらかな生地です。
仕上がりが良く一般的なお店でも買えますが、少々割高です。

その他の生地

キルト


子供用の手提げバッグなどに使われる生地です。
キャラクターがプリントされたものやパッチワーク柄が多いのが特徴です。

ローン


ハンカチやクッションカバーに使われている生地です。薄くて柔らかいため、ドール服では綿ローンが裏地としても使われます。

他にもジャガードやシャンブレー、オーガンジーなどがありますが、これらも含めた生地は全て編み方によって名称が変わります。その事に関しては今回の記事とは無関係の為、解説は致しません。

先ほど解説した生地の種類をざっくりまとめると以下のようになります。

名前特徴主にどんな服に使われるか
コットン・ポリエステル薄めで柔らかく、肌触りが抜群Tシャツ・タオル・下着
ニット毛糸で編まれており、暖かさと厚みが特徴的セーター・毛布・靴下
デニム厚みがあり、縫い目が固いジーンズ・ジャケット・靴
ジャージ・メッシュ軽くて通気性が良く、若干厚みもある体操着、リュックサック・レジャーグッズ
ブロード若干固めで、品質が良くなる程光沢ありワイシャツ・ブラウス
サテンなめらかで光沢があり、表面はつるつるとしているドレス・ロリータ服・コスプレ衣装
ちりめん表面に凹凸と若干光沢もあり着物や巾着などの和服類
キルトひし形状に編まれており、コットンに似た肌触り子供用手提げかばん、ナップサック・クッション
ローン軽くて柔らかく、若干透明性があるハンカチ・クッションカバー

これらの特徴を参考に生地を選ぶとわかりやすいと思います。

ドール服生地ならこれがオススメ!

さて、上の記述を元にして生地選びをするわけですが、単に生地の種類を知るだけではなく、向き不向きを知らなくてはいけません。そこで、ドール服の生地を選ぶポイントを紹介します。

ポイント1:薄めの生地を選ぶこと

ドールはとても小さいです。最近では70cm超えの大きな子も居るようですが、それでも人間の服を作るのとは訳が違います。
人間用の服には縫いやすい生地でも、ドールにしてみれば厚くて動きにくい生地かもしれません。

また、あまりに厚い生地だと手縫いの場合、縫う方も手に力を入れすぎて怪我をする場合もあります。ミシンだと最悪、針が折れてしまう危険性もあります。
私はいつも手縫いで服を作るたびに手や指に針を刺して痛い思いをしています。

それでもドール服作りはやめられませんけどね。

その為、できる限り薄めで縫いやすい生地を選んであげる事が重要となるでしょう。

ポイント2:できる限りほつれにくいものを

ドール服や人間の服を作る上で避けられないのが「ほつれ」です。これがあると、それだけで見栄えが悪くなってしまいます。糸が飛び出た服ってはっきり言ってかっこ悪いですよね。

端を三つ折にして縫えばあらかた防げるかもしれませんが、苦手な方は難しいかと思います。生地が厚くて縫いにくくなるので私も苦手です。
その為、三つ折をしなくても大丈夫なようになるべくほつれにくい生地を選びましょう。

ポイント3:なるべく手ごろに、自分の目で見て買えるものを

最近ではネットショップで気軽に生地を買えるようになりましたが、だからといってあれもこれも買ってしまうと、そのお店の手数料や送料、更には服を着せるために必要なボタンやファスナーなどの小物などで費用がかさみ、大変な事になってしまいます。

また、いざ商品が届いてチェックをしても自分好みの材質ではなかったらガッカリしますよね。

ですので、少し面倒でもお店に行って自分の目で確かめて買うのが良いでしょう。手芸屋さんの他にも後述する100円ショップでもかなりの種類が置かれているので足を運んではいかがでしょうか?

結局生地は何がいいの?

服飾経験者である私のオススメ生地を紹介させてもらうと、コットンブロード辺りが縫いやすく、見た目も綺麗に仕上がるので愛用しています。サテンも仕上がりは良いですが、縫うにはコツが要ります。
(全く縫えない事はありませんが・・・。)
また、抵抗がなければ紳士や婦人服系の古着からたくさん採れるため、手に入りやすいかと思います。


こちらは綿とポリエステルの混合生地で縫ったカットソーとスカートです。
柔らかくて縫いやすく、また着せ替えも楽にできるのも特徴です。
初めての方はこの生地を使ってみてはいかがでしょうか。


こっちは伸縮性のあるサテンとブロードを組み合わせたワンピースです。サテンはつるつるして縫いづらいですが、仕上がりが良いので愛用しています。ブロードは少し薄めなので手を傷めずに縫えます。

逆にドール服に合わない生地は?

では、逆に合わない生地は何でしょうか?答えは簡単です。

前述した厚くて縫いにくい生地ほつれやすい生地などがそうなります。
個人的に作った経験ではジャージメッシュ生地人間用のニットなど毛糸タイプの生地が向いていませんでした。
ジャージやメッシュに関しては自分の作りたい服の方向性の違いもありますが、これらや毛糸系の生地は元々厚くて固いので縫いづらく、根本的には向いていないのです。

また、上記したキルトはバッグ類には向いていますが服にはあまり使いません。
また、すぐに毛羽立ったり、毛や埃が付き易いのも避けた方が良いでしょう。
ちりめんに関しては材質上すぐにほつれる為、初心者は避けた方が良いでしょう。

以下の写真は失敗例になります。




何故かちりめんでブラウスを作ってしまった時の画像です。
縫い方が悪くてあちこちほつれています。


こっちはジャージ生地で縫ったマントです。
元々ゴシック系の服に使う生地ではなく、若干厚めの生地で縫いにくく、生地そのものに光沢がほとんどない為、見栄えが悪くなってしまっています。


マント着用画像です。同じ生地でジャケットも作っていますが、心なしかあまり嬉しそうではありません。こうならない為にも、やはりきちんと生地を選ぶのは大事ですね。

フェルトは実際ドール服向きなの?

上記では解説していなかったのでこちらに書きます。

100円ショップでも手に入りやすく、手芸初心者でも加工のしやすいフェルト。以前はフェルトで服を作る本も発売されていました。
私も始めたばかりの頃はフェルトでドレスやロリータ服をたくさん作っていました。
(今は出来栄えの悪さによりほとんど捨ててしまいましたが・・・。)

しかし、多くのフェルトは固くて毛玉が出来やすく、毛羽立ちやすいためきちんと処理をしないといけませんし、ノースリーブやオーバーオール系ならまだしも、袖を縫い付けると生地が固いので表に返すのが難しいのです。

使うとしたら帽子やブーツなどが無難でしょう。どうしても使いたい場合はコート類で袖を大きく縫うのが良いかもしれません。


実際に私が作ったフェルト服になります。
フェルトは切りっぱなしでもそれほど見栄えは悪くならず、裾の二つ折りはほとんどしなくても大丈夫ですが、袖や襟の縫いつけは固くて縫いづらいので気をつけましょう。

裏地に使うならどれがいいの?

裏地とは、名前の通り生地の裏に縫い付ける布です。これがあるとドールのボディに服の色移りがしにくくなるので是非とも使ってみましょう。
(色移りが気にならないのであれば使わなくても大丈夫です。)

使う場合はこれも縫いやすさを考えて表生地よりも若干薄めの白系の生地を使いましょう。
あれば綿ローン生地、なければ普通のポリエステルなどでも構いません。

色移りすると何が困るの?

気にならないのであればそのままでも構いませんが、ボディに色が移るとお手入れするのが大変です。水着などを着た場合見栄えも悪くなるし、一つでも間違えると二度と落ちないでしょう。
そうならない為にもドール服には裏地をきちんと縫い付ける事をオススメします。

以下の写真も参考にしてみてください。


ボディではありませんが、足に色移りしてしまった画像になります。
靴を履けば全く見えませんが、実際着たきりも良くないそうなので気をつけましょう。

見返しはどうするの?

見返しとはコート等の前身頃(開く方)についている端の裏側のパーツを指します。ブラウスなら中央部分、スカートならウエスト部分の裏側になります。

こんな時、私の場合はメインの服と同じ生地を使うか、ロリータ服ならレースでごまかしています。先ほど掲載したちりめんのブラウスがその例です。

基本的に見返しは襟とセットで細めに折って縫い付けます。縫うには少しコツが要りますが、あるだけで格段に見栄えが良くなるでしょう。

見返しを付けると縫いづらいのでは?

別添えで見返しを縫うのが苦手な場合、ブラウスなら別に生地を切り取ったりせず、端を折って縫うだけでも見返しになります。スカートなら見返しがなくてもトップスで隠すコーディネートにすれば問題ないでしょう。コートなら端を綺麗に切って整えるだけでも良いかと思います。


こちらは端を折った見返しになります。
私はいつもこの作り方をしています。別に見返しを縫いつけるのが難しい場合はこれでも良いかと思います。


スカートの場合。見返しがなくても格段不自由ではありません。

ドール服用の生地は何処で買えるの?

先ほど、ドール服の生地は自分の目で選んで買うべきだと私は言いました。
じゃあ、何処で買えるんですか?そう思いますよね。

基本的には手芸屋さんが良いでしょう。専門店なので種類も豊富にあり、注文すれば生地や飾り付け用のリボンを好きな大きさや長さにカットしてくれます。だいたい1m~円の計算です。
(値段はお店によって違うので確認してください。)

私は普段手芸屋さんに行くことはあまりないのですが、最近よく通っているのはTokaiクラフトというお店です。
生地はもちろん、デコレーション用のパーツや服飾に関する本、見本となる服(人間用)も販売されているので近くにある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
ホームページで商品の確認もできるので一見の価値アリです。

また、できるだけ安く済ませたい!近所に手芸屋さんがない!という人は100円ショップを利用するのが手っ取り早いでしょう。生地の大きさは決まっていますが、気軽に立ち寄れるというのが利点ですね。
最近ではデニムや合皮レザーも売られているのでハンドクラフトが趣味の方にもうってつけでしょう。

私はよく100円ショップを利用しますが、中でもお世話になっているのがダイソーmeets(ミーツ・もしくはワッツ)というお店です。

ダイソーはどちらかといえばギンガム系やチェック柄で若干材質が固めの生地が多いです。また、私の最寄りのお店では似たような柄の生地が多いのであまり目新しさはありません。店舗数もかなり多いので少し街を歩けば立ち寄れると思います。個人的にはリボンやデコレーションパーツが多いという印象もありました。


一枚しかありませんがダイソーで買った生地です。あまり惹かれる柄がないのでいつも無地のものを買っています。

ミーツの場合は花柄パッチワークなどカラフルに富んだものが多いです。和風に使われるちりめん系の生地も豊富なので選ぶ楽しみがあります。

ミーツで購入した生地。バラエティ豊かでカラフルですね。

私は今住んでいる町に引っ越すまではこのお店の事は知らなかったのですが、ネットで調べてみると全国展開しているようなので場所については各自ホームページで確認してみてください。

※お店の正式名称はワッツなので検索する際はワッツと入れてください。ミーツは一部店舗のみの名前のようです。

※余談ですが、ダイソーとワッツにはサテン系の生地はない為、どうしても欲しい場合は手芸店か通販に頼ることになります。抵抗がなければ古着から剥ぎ取る手もありますのでご参考までに。

まとめ 作りたい服に合わせて選ぼう!

ドール服に合う生地といっても様々な種類があり、それぞれに向き不向きがあります。

例えばブラウスやワンピースがいいならブロード綿、ドレスならサテン、カジュアルな服はデニムといったように作りたい服に合わせて選ぶ必要があります。

皆さんならどんな服を作りますか?これを機にドール服作りに挑戦してみてください。
そして、貴方の服を着たドールをブログSNSで自慢しちゃいましょう♪
私は出来上がった服はすぐにドールに着せてTwitterにアップしています。
評価をもらえるだけでなく、同じ趣味の人と情報交換にもなるので楽しいですよ。

それでは皆さん、最後までお付き合いしてくださり誠にありがとうございました♪
またいずれお会いしましょう。

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古着でロリータさん/服飾歴5年

水嶺咲ゲキト

読みはすいれいざきげきと。
ネットサーフィンと雑誌で見たキャラクタードールに惚れ込んだ事をきっかけにドール服作りに没頭している。
現在は北海道の点訳ボランティアに通いながらハンドメイド作品を手がけている。
服装のジャンルについては女性向けのロリータファッションが中心となる。
5年ほど前から初めてこれまでに作った作品は失敗したものも含めて50を超える。

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