search

初めてのバーで失敗しないバーのマナー【バーテンダーが教える】

バーテンダ-/ワインソムリエ/チーズプロフェッショナル資格を持つお酒の伝道者

ブルームーン

バーテンダーになって十余年あまり、日々お客様とお酒の声に耳を傾けてきました。 人とのお付き合いとお酒とのお付き合いは似ています。 相手の声…

私が初めてバーに行ったのは、先輩にバーに連れて行ってもらったのがきっかけです。
そこからバーの魅力に取り憑かれて、飲み手からカンターを乗り越えてバーテンダーとなり、今ではバーの店主(経営者)にまでなってしまいました。それも先輩がよきお手本となり指南役として私に「バーのいろは」を教えてくれたからだと感謝しています。

そんな私がバーテンダーとしての立場と、自分自身が飲み手だった時の経験もふまえ、これから初めてバーの扉を叩こうとされている皆さんが、初めてのバーで失敗しない、バーのマナー、オーダーの仕方、会計の仕方、やバーの知って得するあるあるネタなど、
よりリラックスした時間を過ごすためのバーで知っておきたい大人のマナーをお伝えしたいと思います。

目次

  1. 初めてのバー
  2. 初めてのバーに行く前に
  3. 初めてのバーでの席や注文
  4. 会計のマナー
  5. 初めてのバー シチュエーションごとのマナーの違い
  6. まとめ

初めてのバー


バーってそもそもどんな場所なんだろう?

お酒を楽しめる場所は沢山あります。居酒屋さん、レストラン、ワインバー、カフェ、カラオケ店など様々ですが、
バーは主にお酒と会話を楽しむ場所になります。

扱われているお酒は洋酒がメインです。洋酒というと、ウィスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、リキュールなどが主力メンバーになります。

バーのカウンターの片隅で静かにロックグラスを傾けてウィスキーを飲むこともかっこいいシチュエーションではありますが、いくつかの材料を混ぜ合わせて作ってもらうカクテルも、バーでお酒を飲む楽しみの一つです。

カクテルの代表的なイメージはおそらく、シェィカーというお酒を混ぜ合わせる道具を使ってシャカシャカとして作られるものではないでしょうか?

無駄のない正しい所作と心地よいリズム感で自分だけの為に特別に作られたカクテルがグラスに注がれていく一連の動作を見ていると、それだけでおいしさが倍増します。

その他ベースとなるお酒をジュースやソーダ、ジンジャーエールで割ったりしてカクテルにして飲んだりできます。

ハンドルキーパーの方やお酒の弱い方の為にノンアルコールカクテルも多数用意されています。

(まとめ)
・バーはお酒と会話を楽しむ場所である。
・洋酒やカクテル(ノンアルコール含め)が注文できる場所である。
・カクテルを作る所作も見所の一つである。

初めてのバーに行く前に

どんなバーがあるの?

お酒と会話を楽しむ大人の空間であるバーですが、大きく分けると2つの種類があります。

それはホテルのバーと街中にあるバーです。

ホテルのバーは、洗練された空間でお酒の種類も過不足なく揃えられており、一律のサービスが受けられる空間で、商談や接待に公式なおもてなしに向いていると思います。

街中にあるバーは様々です。店主の嗜好性が色濃く反映されていて置かれているお酒も空間も様々です。

初めてのバーとして選ぶなら街中にあるバーです。

ホテルのバーに比べれば格式張った感じが和らぎます。
また、自分のライフスタイルや、お酒の好みに合わせてお店を選ぶ事ができます。街中のバーには常連さんもつきものですので、気が合えば、そうしたお客様との会話も最初の一歩を踏み出すには最適です。

それぞれの雰囲気を楽しみながら、自分の嗜好にしっくりくるバーを少しずつ開拓していきましょう。

どんな服を着ていくの?

バーへ行くのに特別なルールやドレスコードはありませんが、バーは雰囲気を楽しむ為の場所でもあるので、さすがにジャージにサンダルではその雰囲気に馴染みにくいと思います。
TPOをわきまえた大人の選択が迫られます。

どうしても選択に迷ったら、
男性はネクタイなしのジャケット着用、靴は革靴で。
女性はワンピースとローヒールのパンプスが良いです。

プラスアルファのお洒落で、気分を上げて自分に自信を持って出掛けましょう♪

(まとめ)
・バーの形態は2つある、最初に選ぶなら街中のバー。
・男子はジャケット&革靴、女子はワンピ―ス&ローヒールなら間違いなし。

初めてのバーでの席や注文

初めてのバー、どこに座ったらいい?

バーの重たい扉を開けて最初に目に飛び込んでくるのは、バックバー(カウンター奥のお酒の並んでいる場所)に並んでいる沢山のお酒達と、カウンター席かと思います。

初めてバーに行って最初に驚くのはそのお酒の多さです。こんなに沢山あるのかぁと、若干あっけにとられるか、圧倒されると思いますが、ここは落ち着いてカウンター席に進みます。

基本的に座る席は自由ですが、当日の混み具合にもよりますのでマスターに促されるまま席におかけ下さい。

カクテルを作る所作を見る為にも、どんなお酒があるのか見る為にもカウンターの中央辺りがおすすめです。

女性が一緒なら窓側があれば、景色の良い場所を選んでも良いでしょう。

出入り口付近は、入退出で落ち着かない場合も考えられるので入り口から離れた場所を選んでも良いでしょう。

状況や店舗によって選択肢は変わってきますのでシーンに応じていろいろ試して見てください。

初めてのバーでの注文

では、実際の注文ですが、何をどのように頼んだらよいのか、最初はうまく言葉が出てこない方が多いと思います。

英語が苦手な人が、初めてのお店に行って英語で注文しなければならないようなものです。

自分の言葉のチョイスは一つしかなくても、お店のマスターはその言葉から何通りかの提案をしてくれるはずです。

ですので、自分の知っている言葉でよいので試してみたい飲み物のイメージを伝えて下さい。もしくは「苦手な飲み物を伝える」でもOKです。

いろんなお酒を飲んでみたいけれど、どれも高そう。
と不安に思ったら、その日の予算を先に伝えてその範囲でオーダーすることも良いと思います。

自分スタイルのフルオーダーカクテルを、その時の気分でカスタマイズ出来ると言うことです。

どうでしょう?これならカクテルの名前を知らなくても、お酒の名前を知らなくても誰でも簡単にオーダー出来そうですよね。

バーテンダーがおすすめ!初めて飲むカクテル


バーで初めて飲むカクテルに迷ったなら、ジントニックです。

ジントニックは居酒屋メニューにもある定番のカクテルですが、定番であるということはスタンダードなのです。

ですから本格的なバーの、そのお店にしかないジントニックを味わってみてください。それぞれのバーによってだいぶ味わいが異なります。

私が出会ったジントニックで衝撃だったのは、ジンと氷の入ったグラスとその縁に飾られたライム、それとは別にトニックウォーターが出てくるというスタイルでした。

これも究極のホスピタリティの一つの形なのでしょう。自分の好みに合わせて、自分で調合してくださいというスタイルです。

こうしたスタイルのカクテルに出会うことは稀かもしれませんが、いろいろなバーで同じカクテルを頼み続けるというのも、バーを楽しむ一つの手段です。

そして、自分の好みにぴったりのジントニックに出会えたときの感覚はホームとアウェイくらいの差を感じられることかと思います。

カクテル豆知識
カクテルにもショートカクテルロングカクテルがあります。

ショートカクテルは小さい三角形の柄の長いグラスで出てくるタイプです。見た目は可愛いのですが、度数が高めのものが多いです。

ロングカクテルはグラスに氷が入っているタイプでジントニックもその一つです。水かさの多い方がアルコール度数は弱めになりますし、口当たりもマイルドで飲みやすくなります。

バーで初めて飲むウィスキー


シャカシャカッとシェイキングして可愛らしい三角形のグラスに注がれるカクテルもバーで飲みたいお酒の一つですが、もう一つ、「丸い氷の入ったロックグラスでカッコよく飲んでみたい」というご意見も聞こえてきそうです。

今までに出会った女性のお客様の中には「この氷持って帰ってもいいですか?」という方もいらっしゃいました。その発想、可愛いですよね。

ロックグラスに丸氷で提供される飲み物、その多くはウィスキーです。度数が40°以上ある蒸留酒ですのでお酒の弱い方には慎重に。

バーは時間を楽しむ場所でもあります。

堅く強ばった氷が溶けて、お酒が馴染んで柔らかい口当たりになっていくウィスキーのように、一日の疲れや緊張感を、時間をかけてゆっくりと溶かすように過ごすことも大人の流儀です。

初めてウィスキーを飲まれるお客様から、ウィスキー特有の樽の熟成の香りが苦手という声をよく耳にします。
そんな方には、カナディアンクラブをおススメします。口当たりがやや甘口でふんわりとしていて飲みやすい味わいで、お値段もお手頃なので女性にもおすすめです。

ウィスキーには様々な飲み方がありますが、ウィウキー初心者の方でしたら、フロートスタイルがおすすめです。
フロートスタイルはウィスキーを水割り用に準備した水の上にウィスキーを浮かべて飲む飲み方です。
水の上に浮かんだカナディアンクラブの甘い香り、そして飲み進めることで少しずつ水と混ざり合ってアルコールが和らぐので、飲み疲れることがありません。
ぜひお試しください。

ウィスキー豆知識
世界5大ウィスキー
1,アイルランド産のアイリッシュウィスキー
2,スコットランド産のスコッチウィスキー
3,アメリカ産のバーボンウィスキー(テネシーウィスキー)
4,カナダ産のカナディアンウィスキー
5,国産のジャパニースウィスキー
上記の5つの中から試してみたいものを銘柄や飲み方のスタイルも含め、マスターと相談されると良いと思います。

バーテンダーとの会話、何を話したらいい?

最初はお酒の話をするのが無難ですが、無理に何かを話さなくても大丈夫です。
その日何を食べて何を飲んできたのか、自分の趣味の話、ペットの話など、天気がどうだったかや、季節の話で十分です。

その他、自分がオーダーしたお酒にまつわる話を聞いておくと、別の初めてのバーでのオーダーにも役にたちますし、ちょっとした世間話にもお使いいただけるかと思います。

バーテンダーのつぶやき
時々、人生相談を持ちかけて来られる方もいらっしゃいます。
お酒の力で気持ちが開放的になり、ついつい話過ぎてしまう気持ち、とてもよくわかります。でも、あまりに赤裸々すぎると、次に自分がバーに行きにくくなってしまうこともあるのでほどほどに。

(まとめ)
・バーの席は基本自由。
・バーで自分スタイルのカクテルを作ってもらおう。
・ジントニックでそのお店の個性を知ろう。
・味わい柔らかウィスキー入門編「カナディアンクラブ」
・世間話がお酒のつまみになる。

会計のマナー


バーではそれぞれの席で会計を済ませます。会計をお願いしたらそのまま自分の席で待ちましょう。

1人で飲みに来ていた場合

オーダーしたお酒を飲み干し、マスターもしくは隣り合わせた人との会話も一区切りついて、そろそろお会計かなと思ったら、話の流れで

「では、そろそろ帰りますのでお会計お願いします。」が妥当です。

もし、マスターや他のスタッフの方が他のお客様とのやりとりに忙しそうだったら「すいません。」と声をかけてもよいですし、軽く手をあげて合図してもよいです。

複数人で来ている場合

会社の同僚や友達と来ているならワリカンでもよいと思うのですが、立場が一緒でも会計は別々にしたいようでしたら、その旨をマスターに伝えて1人1人の会計を出してもらうことも可能です。
ただ、バーで一人一人会計をするというのもあまり格好のいいものではないような気もします。

その他の注意点
・クレジットを導入していないバーも時々あります。ほどほどの現金も持ち合わせておいたほうが無難だと思います。

・バーではテーブルチャージ、またはサービスチャージが付くお店があります。

初めてのバー シチュエーションごとのマナーの違い

バーに始めて1人で行くとき


出張先で手持ち無沙汰になった時、仲間との賑やかな飲み会を終えて、ちょっと静かな場所で一息つきたいなと思った時、などいくつかのシチュエーションがあります。

二次会か三次会かのタイミングで、お酒の力が後押ししてくれるなら怖いものはありません。お一人様飲み会の扉を開いてみてください。

待ち合わせの時間までに時間が余っているから気になっていたバーに行ってみよう!
というのも素敵な発想です。

バーにはウェイティングという要素もありますので、食前酒カクテルをオーダーするのもかっこいい飲み方の一つです。

バーに初めてのデートで行くとき(男性から誘う場合)


バーに大切なパートナーを初めて連れて行くときは、彼女のお酒の好みや、普段お酒を飲む機会が多いか少ないかなど、さりげなくリサーチしておくと良いでしょう。

最近は女性の方が積極的で、好奇心旺盛に自分の時間を楽しむ術に長けている方が増えていると感じます。もしかしたら彼女の方がバーでの振る舞いに慣れているかもしれません。

そうした場合はお互い好きなお酒を飲みながらリラックスした気分で会話を楽しめます。

そうでもない場合は少々の根回しをしてもいいかもしれません。気の利いたバーテンダーなら程よい距離感で2人の時間を演出してくれます。

バーに初めてのデートで行くとき(女性から誘う場合)


女性からバーに誘うことも素敵な提案だと思います。

初めてのバーは敷居が高そうだから1人では勇気が出ないから一緒に行ってほしいと言えば、頼られて嫌な気持ちになる男性は少ないと思います。

逆に自分のお気に入りのバーに誘われることも自分への信頼と安心の証しとして受け取ってもらえると思います。

あえて一つだけ提案するなら、男性よりはお酒が弱いふりをすることもやぶさかでないかと。。。

学生さんが初めてバーに行くとき

学生さんも、もちろん大歓迎です!

20才の誕生日の記念に、先輩に誘われて、友達を誘って、ゼミの教授となどなど。バーに行くタイミングは様々だと思います。

一つ大事なのは、居酒屋とは違ったスタイルでお酒を出す場所である。
という認識です。

バーは大人数でガヤガヤと押しかけて行く場所ではなく、比較的少人数でお酒と会話を楽しむ場所であるということを忘れないで下さい。

そして、その空間を楽しんでいる他のお客様の妨げにならないよう心がけることが大切です。

また、自分とは全く違う嗜好を持った人の話を聞ける、そんな出会いがあるのもバーです。

何かに行き詰まった時にバーの扉を叩いてみると、違った視点で物事を考察できるきっかけになるかもしれません。

番外編(特別なシチュエーション)
そうは言っても、自分よりはるかに経験の豊富な方が、バーで酔いつぶれたり、残念な行動を取ってしまっている場面に出くわすかもしれません。
そんな時は「日本経済を支えて下さっている諸先輩方、今日も大変お疲れ様でした!!」と心の中で敬礼してあげて下さい。バーのマスターがそれを許しているなら、それはきっと特別な日なのです。
許す心も大人のマナーなのです。

まとめ
様々な方がバーのカウンターを行き交います。たまたま隣合わせた人と話が弾むことも少なくありません。お酒と人と、全ての出会いを、時間を忘れるくらい楽しんで頂けたらと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
初めてのバーへの第一歩を踏み出す後押しが出来たでしょうか?
初めてのことに失敗はつきものですので、あまり気負わずに。

最後に

マナーとは相手への思いやりです。

バーでのマナーもまた、同じ空間で飲んでいる人やお酒、バーテンダー、お店のスタッフへの思いやりが形になったものです。
もし、形式上の失敗をしてしまったとしても、それはマナー違反にはなりません。

そして、少しずつ軒数を重ねて何件かのバーに行くうちに、自然と基本的なマナーが身についてきます。

そうすると今度は逆に、「一人で行きたいバー」「友達と行きたいバー」「デートで行きたいバー」を、自分から選べるバー上級者になっているのではないでしょうか?

これを機会にバーに足をお運び頂けたら幸いです。

是非この記事を評価してください!

(0)

バーテンダ-/ワインソムリエ/チーズプロフェッショナル資格を持つお酒の伝道者

ブルームーン

バーテンダーになって十余年あまり、日々お客様とお酒の声に耳を傾けてきました。
人とのお付き合いとお酒とのお付き合いは似ています。
相手の声に耳を傾けて、どんな相手なのか知ることでより親しくなれます。
お酒の知識が少ないお客様が、お酒とより仲良くなるお手伝いが出来るよう日々研鑽中です。

グルメの人気記事

今人気の記事