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インストラクターが語る初心者に勧める伊豆のダイビングスポット

インストラクター歴20年のダイビングショップ店長

鬼頭 哲

ダイビング歴25年、インストラクター歴20年、ダイビングショップ店長歴15年で5,000本のほとんどを伊豆で潜っています。初心者からベテランまでゲスト…

はじめまして。ダイビングショップClubB.I.D.で店長をしております鬼頭です。
25年前にダイビングをはじめて、完全にダイビングにはまってしまい勤めていた会社を辞めて、インストラクターとなり、地元にダイビングショップをオープンさせたほどスキューバ・ダイビングは人生を変えるほどの魅力があります。

気軽にスキューバ・ダイビングをはじめたけれどもその後が続かないで、いわゆるペーパーダイバーになってしまう人を今までにもたくさん見てきました。ダイビングは長い休みをとってリゾートに潜りにいかなくても、関東近郊に住んでいるダイバーであれば日帰りでもダイビングをすることができるんです!

ダイビングライセンスを取ったけど、これからどうしたらいいだろう?

そう考えている初心者ダイバーも多いのではないでしょうか?行動しないでいると、せっかく覚えたダイビングスキルを忘れてしまって、また一からやり直しなんてことになってしまいます。ダイビングスキルを錆びつかせないで、向上させるにはブランクを開けないで潜るのが一番!
関東近郊に住んでいるダイバーには伊豆半島という日帰りでも潜りにいけるダイビングスポットがあります。

ここではダイビングを始めたばかりの初心者ダイバーにおすすめするダイビングスポットの紹介と伊豆のダイビングスポットに潜りにいく方法や費用についてまとめて紹介します。

目次

  1. 伊豆でのダイビングの魅力
  2. 初心者に勧める伊豆のダイビングスポット3選
  3. 伊豆のダイビングスポットに潜りにいくにはどうしたらいいの?
  4. 伊豆のダイビングスポットで潜るにはいくらかかるのかな?
  5. ダイビングがもっとうまくなりたい!
  6. 初心者ダイバー脱出のためのまとめ

伊豆でのダイビングの魅力

伊豆の海は潜れば潜るほどわかってきますが、ダイビングに最適な環境が整っているのです。伊豆の海がダイビングに向いている理由を挙げると次の3つがあげられます。

魚の数と種類が多い
・シャワーや更衣室などの施設が整っている
海況が安定しているダイビングスポットで潜ることができる

魚の数と種類が多い

はじめて伊豆の海に潜るとびっくりする人が多いのですが、ビーチからすぐ近くなのに魚の数が多くて、色とりどりな魚も多いんです。

もともと伊豆半島はフィリピンの東側にあった島がプレートの動きに乗って、約60万年前に日本列島にくっついてできたとされています。もともと深い海しかなかったところに伊豆半島ができたので、伊豆半島には平地がほとんどなく、海からあがるとすぐに山が迫っています。海側をみてもすぐに深くなる複雑な地形となっているため、魚の隠れ家が多く小魚が多くなり、それを食べるカンパチやブリなどの回遊魚も多くなります。西伊豆側にある駿河湾は日本で最も深い湾で深さ2,500mにもなるんです。

また日本の南側には世界最大級の暖流「黒潮」が流れていることから最も水温が下がる冬場でも14度までしか下がらず(十分冷たいですが...)、カラフルな南方系の生物も多く、サンゴも生息しています。日本に生息する魚類は約4,000種と言われていますが、その3分の1の約1,300種類程度が伊豆には生息しているとされています。

ダイビングスポットの施設が整っている

伊豆のダイビングスポットは30か所以上ありますが、そのほとんどはダイバーが潜りやすいように施設が整備されています。伊豆しか潜ったことがない人には施設が整っていることは当たり前に感じるかもしれませんが、伊豆以外のダイビングスポットはトイレと水道があるだけなどダイバーのために施設が整っているところはほとんどないのです。多くの伊豆のダイビングスポットでは、海からあがってすぐに温まれるようにお風呂が用意されています。IOPでは40人が一度に入れるようなジャグジーがあります。

海況が安定している

伊豆といってもダイビングスポットは東伊豆、西伊豆、南伊豆と点在していて、例えば東風が強いときには東伊豆は荒れ模様になりますが、西伊豆側は穏やかになります。同じ東伊豆でも海が向いている方向が違うので、海が北を向いているダイビングスポットの富戸は南風に強くて、海が南を向いているスポットの八幡野は北風に強いといったように穏やかなスポットを選んで潜りにいくことができます。
そしていざ東伊豆に潜りにいったとして東伊豆が荒れ模様なことがわかったときには1時間半程度で西伊豆に渡れるのも伊豆半島の良いところです。大きな半島の紀伊半島ではなかなか半島を渡ることは難しく、半島の大きさが小さいと東側も西側も両方とも荒れてしまうので、伊豆半島は絶妙な大きさなのです。

初心者に勧める伊豆のダイビングスポット3選

30か所以上ある伊豆のダイビングスポットですが、ここでは初心者ダイバーにおすすめするビーチからのエントリーでも穏やかなのに魚が多かったり、見所の多いダイビングスポットを3か所紹介します。

穏やかな湾内と魚たっぷりの岬の先端のある大瀬崎

初心者ダイバーにおすすめポイント

  • 伊豆半島の根元で近いので、アクセス良好。
  • 湾内のポイントはとても穏やかなので落ち着いて潜れます。
  • 岬の先端のポイントは泳がなくても魚がたっぷり。

西伊豆の中でも最も北にあって関東や東海地方からのアクセスが良好な大瀬崎は近いのにダイビングにぴったりの地形をしています。大瀬崎の名前の通り、外洋に向かって長さ1kmの岬となっていて、岬の東側の湾内と西側の外海、そして岬の先端の大きく3つのダイビングスポットに分かれます。

そのうちの外海は波で荒れやすかったり、おもしろいところまで距離があるので泳がなければならないのでダイビング初心者にはあまりおすすめしません。一方、台風の直撃がなければ潜ることができる湾内は穏やかなだけでなく、ダイバーに人気のカエルアンコウやウミウシの仲間が多くみられます。また、岬の先端は顔をつけた浅場から真っ青なソラスズメダイが群れ、少し深度を下げるだけオレンジ色のキンギョハナダイが無数に群れているのを見ることができます。
夏場は湾内が海水浴場となるので、混雑することと人為的濁りが発生することが多くなるので注意が必要です。また、湾内も岬の先端も伊豆特有のドンドン深くなる地形をしているので深度管理は忘れずに。

ビーチダイビングでも複雑な地形で魚種も魚影も多いIOP

初心者ダイバーにおすすめポイント

  • あまり泳がなくても魚種や魚影が濃い。
  • 季節に応じたイベントが多いのでダイビング以外でも楽しめる。
  • 現地サービスが多いので、初心者に最適のサービスが選べる。

大瀬崎が伊豆ダイビングの西の横綱だったら、東の横綱と呼ばれるのがIOPです。
東伊豆のほぼ真ん中の城ヶ崎海岸にあるIOPは正式名称『伊豆海洋公園』で英語表記はIzu Oceanic Parkなので、ダイバーの間ではIOP(アイオーピー)と呼ばれています。たまにIOPを10Pとみて、10ポイントって何ですか?と聞かれることがあります。

そんなIOPですが、近くにある大室山が噴火して流れ出た溶岩が海で冷えて固まった複雑な地形をしているため、ただでさえ複雑な伊豆の地形がさらに複雑になっているため、魚影も魚種もビーチダイビングとは思えないほどの濃さを誇ります。クリスマスやバレンタインのシーズンには園内や海の中にツリーなどの飾り付けがされるなどイベントが多いので、ダイビング以外にも楽しむことができます。
IOPのある城ヶ崎海岸には富戸と八幡野といったダイビングスポットもあり、伊豆ダイビングで最もダイバーが集まる地域です。ダイバーが集まるということは現地ダイビングサービスの数も多いため、初心者向けやベテラン向けといった好みに応じたダイビングサービスを選ぶことができます。

IOPも少し泳ぐだけで深度が深くなるので注意が必要なのと海に出入りするエントリー口は波が当たりやすいので、もし波が大きいと感じたら城ヶ崎海岸にあるダイビングスポットの富戸や八幡野、または西伊豆方面に変更して潜りにいった方がよいでしょう。

風光明媚な景色の海中には人気生物がいっぱいの黄金崎

初心者ダイバーにおすすめポイント

  • 美しい陸上の景観に癒されるダイビングができる。
  • 海への出入りが楽で深度が浅く、深度変化も急激でないので、落ち着いて潜れる。
  • 人気生物が多く見られる。

西伊豆のほぼ真ん中にある黄金崎は国立公園に指定されているように名前の通り夕日を受けると黄色い岩肌が黄金色に輝くことで美しいところです。昭和天皇が黄金崎に来られた時には、分単位のスケジュールが決められているにも関わらず15分滞在を延長したというエピソードも残っているほどです。

そんな黄金崎の海の中は手前はゴロタ(大きな岩)でその先は白い砂地が広がっています。大瀬崎やIOPのように急に深くなったり、深度変化が激しかったりすることはないので初心者ダイバーでも落ち着いて潜ることができます。海への出入りもコンクリートのスロープがしっかり整備されていて、歩く距離が短いので重い器材を背負って長距離を歩かなくても良い点も初心者ダイバーにおすすめする点です。
ゴロタ付近にはイサキやクロホシイシモチなどの小魚が群れていますが、黄金崎の魅力はダイバーに人気のカエルアンコウの仲間やタツノオトシゴの仲間、それにカミソリウオやニシキフウライウオといった生物をコンスタントに見られるところです。

伊豆のダイビングスポットに潜りにいくにはどうしたらいいの?

伊豆のダイビングスポットに潜りに行く方法は、現地のダイビングサービスに申し込む方法と住んでいる場所の近くのダイビングショップに申し込む2つの方法があります。それぞれにメリットがありますので、状況にあわせて選んでください。どちらか一方に決める必要はありません。今回は現地サービスを使うけど、次は地元ショップを利用してもよいのです。

現地ダイビングサービスのメリット

現地ダイビングサービスは毎日のようにメインのダイビングスポットに潜っているので、その海のことを熟知しています。海況を読む力はもちろん、最新の生物情報も頭の中に入っているのできめ細やかな水中ガイドを受けることができます。
また、自分で現地まで行く必要はありますが、自分の休みにあわせていくことができるので、地元ダイビングショップのように潜りにいきたいけれどツアーが開催されないことや潜りたいダイビングスポットにいけないということがありません。

デメリットをあえて言うとすると、自分で移動しなければいけないことと一人で移動するとなるとコストが高くなってしまうことがあげられます。おっして、海のとても詳しいということでマニアックなゲストが集まっている傾向があります。初心者ダイバー出入りするのには少し敷居が高いかもしれません。ただ初心者やブランクダイバーを歓迎している現地ダイビングサービスも存在しています。

地元ダイビングショップのメリット

ダイビングショップまで行けば海まで連れていってくれるのは大きなメリットです。自分で運転できない人はもちろん普段運転している人でもダイビングが終わった後の帰りの運転は眠くなって大変のようです。私は運転して海のガイドをしてとしていますが、慣れてしまえばダイビングの運動量は大したことはないのですが、初心者はどうしても無駄な動きが多くなってしまうのでダイビング後の運転は特につかれてしまうようです。
自分のレベルを知っているスタッフと一緒に潜れば水中でのケアをきめ細かにしてくれるのもメリットの一つです。他のゲストやスタッフは近くに住んでいる人が多いので、ダイビング仲間が作りやすいといった利点もあります。

デメリットはツアースケジュールが設定されているので、行きたい日に行きたいダイビングポイントに行けるとは限らないことがあげられます。そして、最近は数は減りましたが、高額な器材を売りつけるぼったくり店に注意してください。
ぼったくり店の被害にあわないためには1つのダイビングショップに固着しないで他のダイビングショップや現地のダイビングサービスを利用してみることです。ただ話を聞くだけでも被害を食い止めることができます。

伊豆のダイビングスポットで潜るにはいくらかかるのかな?

ダイビングに行きたいけどどのくらいの費用がかかるのかは気になるところですよね。日帰りで伊豆にダイビングにいく場合には2ビーチダイブで現地サービスを使う場合にはダイビングフィーが10,000~12,000円くらいで、地元ダイビングショップを使う場合にはダイビングフィーは18,000~25,000円といったところでしょう。

現地サービスを使った方が圧倒的に安いと思いがちですが、地元ダイビングショップのダイビングフィーには交通費が含まれていることがほとんどです。私が住んでいる群馬県から伊豆まで自動車で行こうとするとガソリン代と高速代で20,000円近くするので、ひとりで現地サービスに潜りにいこうとするとダイビングフィーと交通費だけで30,000円くらいかかってしまうことになります。日帰りで伊豆にダイビングにいくときには、以下の金額の合計がかかることになります。

ダイビングフィー交通費レンタル費用個人的費用

レンタル費用は持っている器材によって変わってきますが、フルレンタルだと安いところでは4,000円くらい、高いところでは10,000円を超えることもあります。初回限定でレンタルフィーが無料だったり、格安で設定されているところもあるので上手に利用してください。
個人的費用はご飯やお土産代になります。せっかく伊豆にいくんですから、おいしい魚介類を食べたくなりますよね。私のショップのツアーでもおいしいご飯を食べてから帰ってくるようにしています。

ダイビングがもっとうまくなりたい!

ダイビングに関わらず、スポーツを上達させるコツはブランクを作らないで、継続することが大切です。ダイビングを継続するためには、お気に入りのダイビングサービスやダイビングショップを作って、利用するとともにちょこちょこと連絡をとってダイビングを日常的なものにすることです。

継続は力なりと言いますが、定期的に潜ってスキルを向上させて、伊豆でもハンマーヘッドシャークの群れる神子元島や穴の中から見る青い海が幻想的な雲見といったダイナミックな海に潜りにいきましょう。

初心者ダイバー脱出のためのまとめ

病気を治すのに病院にいったり、薬を飲まなくては健康的な生活をすることはできませんが、ダイビングは潜らなくても生活をすることができます。
しかし、ダイビングは生活のレベルをワンランクアップすることができる最上のレジャーです。せっかくはじめたダイビングなので、ペーパーダイバーにならずにコンスタントに潜り続けて、一生の趣味としてダイビングを続けてください。70歳を超えても元気に潜っているダイバーもいますよ。

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インストラクター歴20年のダイビングショップ店長

鬼頭 哲

ダイビング歴25年、インストラクター歴20年、ダイビングショップ店長歴15年で5,000本のほとんどを伊豆で潜っています。初心者からベテランまでゲストを連れて伊豆半島の特定のスポットではなく、東・西・南の数多くのスポットでインストラクションやガイドをしています。プライベートで遊びでも伊豆に潜りにいくねっからの伊豆好きダイバーです。

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