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初心者に冬こそ勧める伊豆ダイビング【インストラクターが語る】

インストラクター歴20年のダイビングショップ店長

鬼頭 哲

ダイビング歴25年、インストラクター歴20年、ダイビングショップ店長歴15年で5,000本のほとんどを伊豆で潜っています。初心者からベテランまでゲスト…

こんにちは。ダイビングショップクラブBIDで店長をしています鬼頭です。

夏場やリゾートでダイビングをはじめた初心者ダイバーは、ダイビングは夏にするもので12月・1月・2月の冬はダイビングがなかなかできないと考えていませんか?せっかくダイビングをはじめて、慣れてきたにも関わらず冬の間に潜らないでいるとスキルが錆びついてしまいます。

関東周辺に住んでいる人であれば、日帰りでも潜りにいける伊豆は冬こそベストシーズンと呼ぶ人もいるほど、リゾートに負けない透明度になるのです。透明度以外にも伊豆での冬場のダイビングは、初心者ダイバーにおすすめできるポイントがたくさんあるので、この記事では冬の伊豆の海が初心者ダイバーにおすすめな理由と冬場におすすめのダイビングスポットの紹介について語らせてもらいます。

目次

  1. 冬の伊豆でのダイビングは初心者ダイバーにおすすめなんです!
  2. 冬の伊豆ダイビングにおすすめのダイビングスポット【3選】
  3. 冬に伊豆でダイビングをした後にいきたいお店【2+2選】
  4. 冬の伊豆ダイビングでの注意点
  5. 夏に向けて冬の伊豆でスキルアップしよう!

冬の伊豆でのダイビングは初心者ダイバーにおすすめなんです!

海イコール夏!海で楽しむダイビングは夏にするものと決めつけてしまっている方が多いのではないでしょうか?実は伊豆を多く潜っているベテランダイバーは夏ではなく、秋から冬を好んで潜りにいっている人が多いのです。そして冬の伊豆の海は、ベテランだけでなく初心者ダイバーにもおすすめするところがたくさんあるんです!

初心者ダイバーに冬の伊豆ダイビングがおすすめな理由

  • 南国リゾートにも負けないほど透明度が抜群になります。
  • 夏よりも海が穏やかになります。
  • ダイバーが少なくなるので、インストラクターからの目が届きやすくなり、安全にダイビングができます
  • インストラクターの時間が取れるようになるので、親身に対応してくれます
  • 渋滞が少なくなるので、伊豆への行き帰りが楽になります。

冬の伊豆は最高の透明度でダイビングができます

伊豆の海は陸と同じように四季がありますが、海の季節は陸から1か月から2か月遅れて変わっていきます。陸が最も気温があがるのが8月上旬位なのに対して、伊豆の海の水温が最もあがるのは9月中旬になります。そこから徐々に水温が下がっていき、12月には18度くらい、1月になると16度位、そして最も下がる2月後半には14度前後まで水温が下がります(正直結構寒いですが...)。

水温が下がり始めると透明度は上昇していき、12月や1月の真冬に最高の透明度になります。冬の伊豆の海は透明度20mが普通になり、良いときには透明度30mなんて南国リゾートも真っ青のきれいな青い海になります。

※透明度という言葉を使っていますが、透明度は水中で上下方向が見える距離を表します。ダイビングでどの位見えるかで重要なのは上下方向ではなく横方向になります。横方向が見える距離は透視度と言いますが、ここでは一般的にわかりやすい透明度という言葉を使っています。

ただ、相手は自然なので水温の上がり下がりは一筋縄ではいかず、特に伊豆半島の南側には世界最大級の暖流の黒潮が流れています。黒潮が蛇行して伊豆の海に黒潮の支流が入ってくると真冬なのに一気に水温があがることがあります。前日まで水温14度だったのに、一気に20度まで上がってしまうことがあります。

今年はニュースで騒がれているように黒潮大蛇行が継続していて、紀伊半島では黒潮が離れていて、伊豆半島ではすぐ近くを黒潮が流れています。そのため、黒潮の支流が伊豆の海に入りやすくなっているため、2018年12月中旬現在でも約20度の水温があります。

ただ、黒潮は温かいだけでなくきれいな水なので、水温があがっても透明度は良い状態で続くのです。そのため、冬の伊豆はほとんどの場合、透明度がよい状態で潜ることができます。

冬の伊豆はウネリも波も小さいので落ち着いてダイビングができます

日本は一般的に夏は南風が吹き、冬は北風が吹きます。伊豆の北側には本州があり、南側には太平洋があるので、夏は海から風が吹いてきて、冬は山から風が吹いてくることになります。基本的に波は風の強さと風に吹かれている海の距離が長くなればなるほど大きくなります。
風の強さは夏でも冬でも強く吹くことがありますが、風が吹いてくる長さは、大きな太平洋を渡ってくる南風の方が長く風に吹かれることになります。そのため、同じ風の強さであれば夏の方が波が高くなり、冬の方が穏やかになります。

また、夏場は南海上に台風が発生すると、台風からのウネリが伊豆まで伝わってきます。波の高さはそれほどでもなくても、ウネリは大きなパワーを持っているため、かなり揺られるダイビングをしなければいけなくなってしまいます。12月や1月や2月の冬場には台風はほとんど発生することがなく、たとえ台風が発生したとしても伊豆から離れたところを通り、勢力的にも強くも大きくもないため伊豆でダイビングをするときに台風からの影響を受けることはありません。

もちろん、自然相手なので冬でも南風が吹くこともあり、北西風が強ければ西伊豆は荒れ模様になります。それでも、伊豆全体のダイビングスポットが全て荒れるということはなく、どこかしらで穏やかな海で潜ることができます。

冬の伊豆はダイバーの数が少ないので安全にダイビングができます

いくら伊豆は冬がダイビングに最適と言ったとしても、冬は海にはいくものではないという固定観念を持っている人が多いのか夏や秋と比べるとダイバーの数が減ってしまいます。すると、1人のインストラクターやガイドが担当するゲストの数が減ります。夏場は毎日のようにツアーやガイドや講習があるので、その日の片づけやまとめ、翌日の準備のようにゲストに時間をかけてアドバイスをする時間をとることができません。

冬の伊豆の海は透明度が高くなるので、ガイドやインストラクターから距離が空いたとしてもすぐに見つけることができます。また、海の中で他のグループと遭遇することが少なくなることから他のグループについていってしまう可能性も低くなります。

ダイビングショップやダイビングサービスでは、夏場でもなるべく初心者ダイバーがいるときにはなるべく穏やかな海で潜るようにしますが、台風が発生しているときは少なからずウネリの影響を受けてしまい、海への出入りに苦労してしまいます。大きなウネリに遭遇してしまうと体を飛ばされてしまうほどになり、岩にぶつかったり、ボートで転んでケガをしてしまう危険性が高まります。一方、冬の伊豆では必ずといってよいほど穏やかなダイビングスポットがあり、べた凪の状態でダイビングをすることができるのでエントリーやエキジットのときにケガをする心配が少なくなります。

冬場はゲストの数が少なくなるので、1人のインストラクターやガイドが担当するゲストの数が少なくなります。場合によってはマンツーマンで潜ることができることもあり、担当するゲストの数が少なくなればなるほどインストラクターは一人のゲストをケアする時間を多く持つことができます。

また、ダイビングを始める前の人はダイビングは夏にするものだと思っている人が多いので、12月・1月・2月の冬には初心者ダイバー向けの講習(PADIオープンウォーター・ダイバー・コースなど)が少なくなります。初心者向けの講習とファンダイビング(遊びで潜るダイビング)は同じグループで潜ることができないので、たとえ初心者ダイバー向けの講習を受けるゲストが一人だけだったとしてもインストラクター1人は講習の方に割かれてしまいます。講習がなければダイビングショップやダイビングサービスではすべてのスタッフがファンダイビングを担当することができ、より少人数のグループ分けで潜ることができます。

冬の伊豆は自分の希望が通りやすいので楽しくダイビングができます

1人のインストラクターが担当するゲストの数が少なくなると安全性が高くなるだけでなく、ダイビングの楽しみが大きくなります。

ゲストの数が多いとインストラクターが安全管理にかける時間が長くなってしまい、前を向いて泳いだり、生物を探す時間が短くなってしまいます。例えば、30秒に5秒間1人のゲストのケアをすると仮定すると、マンツーマンで潜ったときには残りの25秒は前を向いたり、生物を探したりすることができます。ゲストが4人いるときでは5×4=20秒間は安全管理に時間を取られるので、10秒間しか生物探しをする時間がなくなるので、見つけて紹介できる生物の数が少なくなってしまいます。

また、冬の透明度の良い伊豆の海では、インストラクターとゲストの間が少し離れてもよく見えるので、透明度が悪い時と比べると遠くまで泳ぐことができます。透明度が悪いとはぐれてしまうことが心配になるので、あまり泳ぎ回ることができないため楽しいエリアまで行くことができなかったり、人気生物が生息するところまで行けないことも多いのです。

ゲストの多い夏場は、潜りたいダイビングスポットがあったり、初心者だからなるべく穏やかなところに潜りたかったり、練習の時間を長く取りたいといったリクエストをどうしても言いづらくなります。ベテランダイバーであっても誰もが初心者ダイバーの時代を経験しているので、初心者ダイバーと同じグループになってノンビリとしたダイビングになったとしても文句を言う人はほとんどいません。しかし、初心者ダイバーは自分がいなければもっとベテラン向けの海にダイビングにいけたのにと心苦しく思ってしまう人も多いのではないでしょうか?
控えめな日本人ダイバーだからこその心配かもしれませんが、冬のゲストが少ないときならば、遠慮なく潜りにいきたい伊豆のダイビングスポットや潜り方などのリクエストを言うことができます。

インストラクターはいつも海に潜れて羨ましいと思われていますが、実は海に潜っている時間よりも他の仕事をしている時間の方が圧倒的に長いのです。翌日のツアーの段取りを作って、予約を受けているゲストへの集合時間などの連絡をして、自分が使う器材やレンタル器材の準備、翌日潜りにいく海への予約があり、ダイビングが終わってゲストがいなくなってからはレンタル器材を洗ったり、干したり、掃除をしたり、ツアー報告や海況状況といったホームページやブログのアップなどやるべきことがたくさんあります。

冬になると夏のように毎日潜ることはなくなり、準備や後片付けに取られる時間が短くなります。その分、ゲストと応対する時間を長く取ることができるので、時間をかけて親身になって応対することができます。スキルアップするためのコツや使いやすい器材の相談は12月・1月・2月の冬の間にするとじっくりと話を聞いてもらうことができますよ。

渋滞が少ないので伊豆への行き帰りが楽になります

伊豆地方を含む静岡県への観光交流客数は平成28年度で1億5,294万人で、観光地として有名な京都府でも8,741万人と比べても2倍もの差があるスゴイ数だと言うことがわかると思います。静岡県への観光交流客数のうち3割以上を伊豆が占めていて、その数は約4,600万人と静岡県観光政策課から報告されています。
伊豆へのアクセスは東海岸に沿って伊豆急行の電車が走っていますが、駅からのバスの本数が少なかったり、観光地が広範囲にあることから観光客の80%が自動車を使って移動しています。夏の8月には718万人の観光客が訪れるのに対して冬の12月には266万人となり、40%未満に観光客が減少するため、夏に比べて冬は渋滞が圧倒的に少なくなります。

群馬県にある私のダイビングショップからもワンボックスカーを使って伊豆までダイビングにいっていますが、個人で現地ダイビングサービスに潜りにいくダイバーもダイビング器材が大きくて重くて駅での荷物の持ち運びが大変ということもあってほとんどのダイバーが自動車を使って伊豆にダイビングに行っています。
夏場は東伊豆に向かうときには真鶴道路や熱海の南側の国道135号線や西伊豆に行くときに使う東名高速道路で大渋滞が発生しますが、冬場は週末であっても全く渋滞しない日があるほどです。夏場のIOPなどの東伊豆へのツアーでは帰ってくるのが夜7時台が一般的ですが、冬場では夜6時前に帰ってくることも珍しくありません。

冬の伊豆への往復が楽になる理由のまとめ

  • 夏に比べて冬の伊豆は観光客数が減る
  • 伊豆への観光はほとんど自動車を使っているため観光客の減る冬は渋滞が減る
  • 荷物が多いダイビング客は一般観光客よりも自動車利用率が高いので、ほとんどのダイバーは夏よりも冬の方が移動時間が短くなる

冬の伊豆ダイビングにおすすめのダイビングスポット【3選】

冬の季節風は基本的に北西風になりますので、西伊豆の海は荒れやすくなります。そのため、冬の伊豆でメインに潜るダイビングスポットは東伊豆側になります。その東伊豆側のダイビングスポットから特に冬の伊豆で初心者がダイビングをするときにおすすめなところを3か所あげてみます

穏やかで海からあがった後は大きなジャグジーで温まれるIOP

冬のダイビングにIOPをおすすめするポイント

  • 冬の季節風で穏やかになり、潮が引かないのでエントリーやエキジットが楽
  • 大きなジャグジーとあたたかな休憩施設があり陸上で温まれる
  • 南方からのカラフルな魚とレアな深海魚が見られる
  • 12月・1月・2月とイベントが開催されている。

IOPは複雑な地形に魚がたっぷりと伊豆ダイビングの東の横綱と呼ばれるほどの人気のダイビングスポットですが、東寄りの風や台風からのウネリが届くと荒れやすいことが玉に瑕です。しかし、12月の冬になると北西からの北西風が吹くことが多くなり、夏場が嘘のように穏やかな日が多くなるため沖合いには白波が立っていたとしても出入りするエントリー口はべた凪なことも多くなります。

また春~夏の大潮の頃は日中の干潮の時間帯は潮位がマイナスになるほど潮が引いてしまい、整備されたエントリー口まで海水が届かず、海に入るのに大きな岩を越えて入らなければいけません。しかし、冬は大潮の日中の干潮時でも潮があまり引かないので整備されたコンクリートのところからそのまま泳ぎ始められるのでエントリーやエキジットが楽になります。

IOPには40人が一度に入れるジャグジーがあるので、海から出てすぐにジャグジーに入れば寒さ知らずですし、周囲を囲われた休憩場所があって中でストーブを焚いてくれているので温かく休憩時間を過ごすことができます。

IOPの冬場は特に透明度が高くなることで人気が高まります。冬の季節風の北西風が続くと海の底からキレイな潮があがってくるので透明度がよくなります。穏やかな日が多くなるので、波による砂の舞い上がりがないため透明度がさらによくなります。

また、IOPは冬場にレアな生物が次々に見つかることでも有名です。夏から秋に黒潮によって流されてきた南方系のカラフルな魚は流れ着いた当初は小さすぎて見ずらいですが、12月や1月になると成長して見やすくなってきます。12月や1月の初めころには南の生物でも生息できる水温を保っているので、クマノミやミツボシクロスズメダイといったイソギンチャクと共生する魚もたっぷりです。

2月で水温が14度くらいになるとたくさんいたミツボシクロスズメダイの姿がなくなりますが、その代わりに出現してくるのが普段は深いところに生息している深海魚やサメ類です。深海魚は水温が低いところに住んでいますが、2月頃になると深場とダイビングができる浅いところの水温差がほとんどなくなるため浅いところに上がってくると考えられています。サメといっても大人しいし、深海魚の珍魚アカグツが見られるのも2月が最も多くなっています。

12月になると高さ4m位あるクリスマス・ツリーが水中に沈められて、園内はクリスマスモードで一色になります。1月には正月飾りとして門松が設置されて、お正月には餅つきをして、ついた餅でお汁粉やお雑煮が食べられます。体が冷える冬にはジャグジーで外から温まって、お雑煮で中から温まれるのは嬉しいです。2月のイベントというとバレンタイン・デーを思いつく人が多いですが、IOPでもバレンタイン・デーということでハートをかたどった水中ポストが設置されたり、焼きマシュマロを提供してくれたりと各種冬のイベントを開催しています。

島ならではの高い透明度が自慢の初島

冬のダイビングに初島をおすすめするポイント

  • どこよりも素晴らしい透明度でダイビングができる。
  • ビーチダイビングでもボートダイビング並みの魚影が楽しめる。
  • 1月・2月とイベントが開催されている。

伊豆半島の玄関口の熱海から船に乗って25分のところにある静岡県唯一の有人島が初島です。初島での冬のダイビングで最も魅力的なのは圧倒的な透明度になります。冬場は伊豆半島の多くのダイビングスポットで透明度20mという青くてきれいな海になりますが、そんなときには初島では30mもの透明度になることが珍しくありません。というのは、初島は伊豆半島から約10㎞離れているため、生活水の影響をほとんど受けないことによります。
わずか10kmしか離れていないのですが、船で移動するということで旅をしているという気分が盛り上がるのも初島が人気になっていることもあげられます。

水中で魚が群れるところはと呼ばれる水中にある岩礁に集まり、潮流が当たる根に多くの魚が集まります。初島は島と言っていますが、沖合にある大きな根ということもできます。普通は沖合の根にいくには、ボートを使わなければダイビングをしにいくことはできませんが、初島ならばビーチエントリーでタカベやイサキといった大きな群れを見ることができます。

初島もIOPと同じように冬に多彩なイベントを開催していることもダイバーの間で評判になっています。1月のお正月には、餅つきをしてお雑煮を提供してくれて、海の中に設置してある茅の輪というお正月飾りに願いごとを書いた絵馬を結び付けると初島内の神社でお焚き上げをしてくれます。2月になると初島の食堂街で丼合戦と呼ばれる観光イベントが開催されるので、ダイビングをした後に各食堂で企画した新鮮でおいしい海鮮丼をお得な料金で食べることができます。

初心者もOK!サンゴが美しい北川

冬のダイビングに北川をおすすめするポイント

  • ボートに乗っている時間は短く、温まれるお風呂と部屋がある
  • 美しいソフトコーラルに癒される。
  • 高確率でウミガメを見ることができる。

冬の伊豆でのダイビングは、海の中はそれほど寒さを感じなくても、陸に上がると寒いのでお風呂にドライスーツのまま入ったり、温かいストーブが焚かれた部屋やスペースで休憩したいものです。冬でもボートダイビングはもちろんできますが、ボートから上がってから港まで帰ってきて、お風呂や温かい部屋にいくまで時間がかかるので冬の伊豆ダイビングで主流になるのはビーチダイビングです。

しかし、ここでおすすめする北川(ほっかわと読みます)はボートダイビングになります。ボートを使いますが、ボートが動き出してから潜降するブイまでは短時間の5分以内で到着することができ、温まるためのお風呂もあり、暖房が効いた部屋の中にスーツのまま入って温まることができます。それでもビーチダイビングよりは寒く感じてしまいますが、寒さを我慢してでも見たいのが美しいソフトコーラルと高確率で見ることができるカメです。

伊豆にも色とりどりのサンゴがありますが、南国リゾートで見るような枝のようなサンゴ(ハードコーラル)ではなく、柔らかいソフトコーラルが多くあります(ハードコーラルもありますよ!)。ソフトコーラルはハードコーラルよりも彩りがカラフルで、赤やオレンジや黄色といった色彩が海の中に花を咲かせてくれます。伊豆の多くのダイビングスポットでもソフトコーラルを見ることができますが、サンゴはダイバーが多く入るとどうしても荒れてしまうのですが、北川では多くても1日に最大30人までにダイバーを制限しているのでソフトコーラルが元気なままでいてくれています。

ダイバーに人気の生物として必ず上位にランクインしているウミガメですが、北川では高確率でウミガメを見ることができます。ウミガメも生物なので泳いだり、エサを食べたりと動いているのでここに行けば必ず見れるというものではありません。しかし、やや浅めの海藻が多いエリアにいることが多く、そのあたりを泳いでいれば、透明度の高い冬の時期はウミガメを見つけられる可能性が高まります。また冬は台風のウネリの影響が少ないので、揺れやすい浅場でも揺られずにゆっくり潜ることができるメリットもあります。

冬に伊豆でダイビングをした後にいきたいお店【2+2選】

せっかく伊豆にダイビングにいったのならば、ダイビングだけじゃなくて他の楽しみもしてきたいものです。私のダイビングショップで冬の伊豆の海にダイビングにいった帰りに寄ってくることが多い日帰り温泉とご飯屋さんをご紹介します。

ダイビング後に寄りたい日帰り温泉【2選】

冬の伊豆の海にダイビングをしたときには、ドライスーツで潜ったとしてもそれなりに体が冷えます。伊豆半島全域はどこを掘っても温泉が出てくるというほどの温泉天国で、伊東市は日本の中で別府市に次いで第2位の温泉湧出量を誇っています。冷えた体を温めるのにはやっぱり温泉に浸かるのが一番!ダイビングの帰りに寄りたい日帰り温泉を2つ紹介します。ただあまりゆったりしすぎると眠気が強くなるので、運転手さんはゆったりしすぎないように注意しましょう。

高原の湯

伊豆高原の国道135号を走っていると道沿いにあるので、誰もが気付くであろう「高原の湯」は自然の木々の中で天然石を使ったお風呂でとても落ち着くことができる日帰り温泉です。露天風呂はもちろん打たせ湯や気泡浴や泥パックなど様々なお風呂があるので、ダイビング後のアクティビティとしても楽しむことができます。

赤沢日帰り温泉館

海が望める露天風呂やジャグジーやサウナなどがあって日帰り温泉として立派な施設です。「赤沢日帰り温泉館」で最も注目すべきは化粧品メーカーのDHCが運営していることが挙げられます。
DHCの入浴剤がふんだんに入ったお風呂があったり、DHCのアメニティが使い放題なので、女性に嬉しい日帰り温泉です。

ダイビング後に寄りたいご飯屋さん【2選】

冬じゃなくても伊豆の海産物はおいしいものです。新鮮な地魚をリーズナブルな値段でご飯を食べられるのは潜ることとともに伊豆でのダイビングの楽しみのひとつになってきます。ご飯屋さんの中には2時くらいでランチタイムが終わってしまい、ダイビングが終わってから食べにいくことができないことがあります。そこでダイビングが終わってからでも、お昼ご飯を食べるのに最適なご飯屋さんを2つ紹介します。

おかりば

「おかりば」は、おすすめのダイビングスポットのIOPで潜ったときに、食べにいくことが多いご飯屋さんです。もう一つのおすすめのご飯屋さんに有名店の「かね光水産」があって、こちらにもよく食べにいっていますが、こちらは15時でランチタイムは終了になってしまいます。早めに潜り終わったら、この価格でこのボリュームというほどの刺身定食やアジフライ定食は他にはなかなかありません。
「おかりば」はランチタイム後の休憩がないので、ダイビングが遅くなっても大丈夫。お店自体は伊豆高原駅に併設しているやまもプラザにあるので、電車派ダイバーでも使えます。車で行くときには、駅の駐車場に駐車券を取って停めることになりますが、食事をすれば2時間無料(最初の1時間無料+1時間のサービス券)になるので、駐車料金はかかりません。伊豆高原駅の駐車場は北と南にありますが、南(八幡野口)の方に停めた方が近くて楽です。
メニューが豊富で、店内に入る前に写真付きでメニューが紹介されています。せっかく伊豆に来たので伊豆の地魚をふんだんに使った「地魚丼」や「おかりば丼」を食べることが多いです。

磯辺

北川で潜ったときには、ダイビングサービスから歩いてすぐの「磯辺」にご飯を食べにいくことがほとんどです。ダイビングが終わると器材を洗って、干すのですが、ご飯を食べて、ログを付けてという間はダイビングサービスに器材を干しっぱなしにしておけるのもうれしいです。
「磯辺」さんでは毎朝北川の沖合の定置網に入った魚を仕入れているため、魚の鮮度は抜群です。「あじ寿司」は小ぶりですがアジの新鮮さがよくわかり、「三味丼」はいろいろ食べたいときにミニサイズの刺身丼・金目煮魚丼・天丼が味わえておすすめです。

おすすめのダイビングスポットであげた初島は、ダイビングセンターのすぐ近くに食堂街が続いていて、その食堂街は初島で取れた海産物を料理して出してくれるので、どこも鮮度は抜群です。私のダイビングショップでは、ダイビングセンターから最も近くてダイバーに優しい「さかや」さんか「みやした」さんで食べてくることが多いです。

冬の伊豆ダイビングでの注意点

冬の伊豆は寒さ対策が一番重要です。寒いと気になってくるのがトイレが近くなること。ドライスーツは物によっては一人で脱ぐことができるモデルもありますが、基本的にバディの手を借りないと脱ぐことができないし、もしドライスーツの中でおしっこをしてしまうと取り返しがつかないことになってしまいます(ウェットスーツの場合も臭いが残ってしまいますが)。
適度な水分補給をすることがダイビングをする上で推奨されることですが、利尿作用の大きいコーヒーやお茶は控えるようにして、水分補給はスポーツドリンクや温かいものが欲しい場合には味噌汁やコーンスープがおすすめです。そして、ドライスーツを完全に着る直前にトイレにいくようにしましょう。

もう一つの伊豆の冬の海でダイビングをするときに注意すべき点はドライスーツの中に海水が入ってしまう水没です。水没をしてしまう原因は大きく2つあって、ドライスーツに穴が開いてしまうことと隙間ができてしまうことです。

ドライスーツは首から上と手首から先しか基本的に濡れることがなく、それ以外のところは濡れないことから例えば14度の水温の海に潜ったとしても14度の陸上で軽い運動をするのと同じことになります。14度の陸上といえば、春と同じ気温でそこで運動をすれば寒く感じることはありません(正確には顔と手が濡れるので、そのまま14度の気温になるわけではありませんが)。ドライスーツに穴が開いてしまうとそこから水が浸入してきて、水温14度はかなり寒く感じます。穴が開かないように座る場所には注意するようにしてください。また穴が開いていなくても水没することがあります。背中のファスナーをしっかり閉めていなかったり、首のシールを内側に折り返していなかったり、手首のシールにインナーを挟んでしまっていると水が浸入してくることになるので正しく着用するようにしてください。

ドライスーツに問題がなくて、しっかり着用できていても水没してしまうことがあります。首と手首のシールは水が入ってこないように素肌に密着させていますが、手にギュッと力をこめると手首に筋が入って水が入ってきたり、振り向くときに首だけで振り返るとやはり首に筋ができシールに隙間が空いて水が入ってくることになります。そのため、何かをつかむときにはやんわりとつかむようにして、振り向くときも体全体で振り向くことを心がけるようにすれば隙間を作らずに水が入ってこないようにすることができます。

冬の伊豆ダイビングでの注意点まとめ

  • 水中でトイレに行きたくならないように利尿作用の大きい飲み物を控え、潜る直前にトイレにいっておく。
  • ドライスーツに穴が開かないように座る場所に気を付けて、水が入ってこないように正しく着用する。
  • 首や手首とシールの部分に隙間が空かないように動きはやんわりと動く。

夏に向けて冬の伊豆でスキルアップしよう!

透明度がよい海はプランクトンが少ないため、中層を泳ぐ魚が少なくなってしまいます。水温があがってくるとプランクトンが増えて、イサキやタカベのような中層を泳ぐ群れる魚が増えてきます。冬はビーチダイビングがメインになってきますが、魚影が増える夏から秋はビーチダイビングよりも圧倒的な魚影に遭遇することができるボートダイビングを楽しみたいものです。

ボートダイビングは潜って楽しいところまでボートで連れていってくれるので、あまり泳がなくてよい良さがありますが、急に深くなったり、外洋に出ると流れがあったりとスキルアップをしておく必要があります。特に重要になってくるのが、中性浮力フィンキックです。その他にもスムーズな耳抜きも重要です。冬のゲストが少ないうちに伊豆の海でしっかり潜って、ダイビングに慣れて、スキルアップをして、夏になる前に立派なダイバーになることを心がけてください。南国リゾートに潜りにいくときも、しっかりスキルアップしてから潜りに行った方がより楽しめて、おもしろいダイビングスポットに潜りにいけること間違いなしです!

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インストラクター歴20年のダイビングショップ店長

鬼頭 哲

ダイビング歴25年、インストラクター歴20年、ダイビングショップ店長歴15年で5,000本のほとんどを伊豆で潜っています。初心者からベテランまでゲストを連れて伊豆半島の特定のスポットではなく、東・西・南の数多くのスポットでインストラクションやガイドをしています。プライベートで遊びでも伊豆に潜りにいくねっからの伊豆好きダイバーです。

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