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インストラクターが語るダイビング初心者のマスクの選び方

インストラクター歴20年のダイビングショップ店長

鬼頭 哲

ダイビング歴25年、インストラクター歴20年、ダイビングショップ店長歴15年で5,000本のほとんどを伊豆で潜っています。初心者からベテランまでゲスト…

こんにちは。ダイビングショップClub B.I.D.の鬼頭です。これまでダイビングスポットの話をしてきましたが、今回はダイビングをする上で欠かすことができない器材の話をしていきます。ダイビング器材を全て揃えるとなると何十万円もの費用が必要になり、全てを一気に揃えるのはなかなか難しいものです。

ダイビング器材を持っていないとレンタルフィーが余計にかかったり、何も持っていないとダイビングに行こうという気分にならなくなってしまいます。そうすると、本数が伸びず、ブランクが空いてしまい、なかなか初心者から脱出することができません。

ダイビングショップからすると器材を販売することは利益を生み出すことになるため、利益率の高い器材をすすめたり、しつこく器材を購入することを勧誘したりすることになってしまうことがあります。この記事を読んでいる方々は、ほとんどが私のダイビングショップから遠方に住んでいると思いますので、商売度外視で本当におすすめしたいものを紹介していきます。

何種類もあるダイビング器材の中では価格が安いけれども、私の基準の中では2番目に重要な器材(1番はレギュレータね)だと思っているマスクに関して、マスクがどうして初心者ダイバーにとって重要なことかと、マスクの選び方のポイントと、初心者におすすめするマスクについて説明していきます。

目次

  1. ダイビング初心者にマスクが重要な訳
  2. マスクの選び方のポイント!度付きレンズ?一眼or二眼マスク?シリコンカラー?
  3. ダイビング初心者が選びたいマスク
  4. ダイビングを続けていくために(まとめ)

ダイビング初心者にマスクが重要な訳

ダイビング器材は大きく分けるとマスクやフィンなどの軽器材、レギュレーターやBCDといった重器材、それにウェットスーツやドライスーツといったスーツに分かれます。その他にもダイブ・コンピューターや水中カメラなどがありますが、たくさんの種類があるダイビング器材の中で、有用性や価格、それにレンタル器材の有無などを私が総合的に評価して、初心者が買うべき器材の順位をランキングすると次のようになります。

1位 マスク
2位 ダイブ・コンピューター
3位 グローブ

初心者ダイバーにおすすめするダイビング器材第1位のマスクをおすすめする理由はたくさんありますが、それをまとめると次の通りになります。

  • 数あるダイビング器材の中でも安価
    - 広い視野を確保することができます。
  • 度付きマスクを買えば視力が悪い人でもはっきりと景観を楽しむことができます...
  • フィット感がよく水が入ってこなくなるのでストレスが軽減する
  • 形や色を自分に合ったものが選べて見た目がよくなるので写真写りが良くなる。
  • マスクのサイズは大きくないので、持ち運びが苦にならない

マスクはダイビング器材の中では安価なもの

マスクは数あるダイビング器材の中ではそれほど高価なものではありません。安いものでは5,000円程度で購入できるマスクもありますが、一流メーカーの最新モデルのマスクで定価で15,000円位、割引率のよいダイビングショップで購入すれば8,000円位で購入できます。3,000円位の差であれば、この後に説明する機能面でも最新モデルのマスクを購入したほうが良いでしょう。

最新モデルのマスクは、旧モデルよりも視野が広くなっていたり、肌触りがよくなっていたりと機能が改善されています。それに旧モデルは製造中止から長い間経過してしまっていて長期間在庫されていたもののです。ダイビングマスクの主要材料のシリコンはゴムよりは耐久性があるといっても経年劣化で徐々に硬化していきます。シリコンの寿命が10年と仮定すると製造から5年経過したマスクは新品で購入したとしても、残り5年しか使えないことになります。

例えば、ダイビングメーカーTUSAから現在販売されているマスクのM212は型番を変更しながら機能を強化しています。旧モデルから一貫して同じレンズを使っているため、型番が変わっていてもパッと見では同じマスクのように見えます。機能強化の分は目をつぶったとしても、製造した年が古ければ古いほどシリコンの劣化は進んでいることになります。もし、新品のマスクとしてTM-7500が販売していたとすると少なくとも12年以上は経過していることになります。

型番販売終了年主な機能強化
TM-75002006年
M75002007年マスク装着跡がつきにくいラウンドエッジ採用
M272013年フィット感が高いスカート付きストラップ採用
M212販売中低摩擦加工で肌触りの良さが向上

自分のダイビングマスクならば、広い視野でダイビングが楽しめます。

今のダイビング用のマスクは視野が広く、内容積が少ないものが主流になっています。ダイビングの楽しみにはいろいろあって、浮遊感がいいと思う人もいれば、冒険心をくすぐられることを楽しみに上げる人もいます。その中でも水中の景観を見るということが最も大きな楽しみだということは誰もが考えていることです。視野が広いマスクを使えば、それだけ景観を楽しみやすくなることは間違いありません

視野を広くするためには、目の前にあるレンズを大きくすることと、目からレンズまでの距離を短くすればよいことになります。今のマスクのレンズは強化ガラスが使われているので、形状を複雑にしたり、レンズのサイズを大きくしても割れてしまうといった心配はありません。
また、目とレンズの距離を短くするとフレームが薄くなって強度不足になってしまいます。今のダイビング用マスクは素材を厳選して、強度に問題がないレベルで可能な限り薄くしていて、広い視界を確保しています。マスクが薄くなるとマスク内の内容積が小さくなり、マスククリアがしやすくなる利点もあります。

視力に合った度付きのマスクではっきりと見ることができます。

視力が悪い人はコンタクトレンズを使ってダイビングをする人もいますが、普段眼鏡で生活している人は、マスクのレンズを度付きのレンズに交換して潜ることができます。ダイビングショップやダイビングサービスではレンタルの度付きレンズ付きのマスクを用意していないことも多く、度付きのマスクがあったとしても自分の視力にあった度付きマスクが用意されていることは奇跡的です。
自分の視力にあった度付きマスクであれば、はっきりとした視界が確保できるので、ダイビングの最大の楽しみの見ることを奪われずに済みます。

今のマスクのスカートは柔らかいので水が入ってきにくい

マスクの顔に触れる部分はスカートと呼び、素材はシリコンでできているものがほとんどです。シリコンはゴムに比べて、柔軟性が高くて、ゴム臭さがなく、経年劣化がしにくいという特徴があるので、今のマスクでゴムを使っているものはほとんどなくなりました。

シリコンでできているマスクのスカートは顔にフィットしやすいのですが、それでも顔の大きさや形は人により違うため顔にあっていないマスクを使うと水が中に入ってしまう確率が高くなります。マスクの中に頻繁に水が入ってきてしまうとストレスが高くなってしまい、せっかくの楽しいダイビングが台無しになってしまいます。
しっかりと自分の顔の形や大きさにあったマスクを持っていれば、ダイビング中に水が入ってきて何度もマスククリアをしなければいけないこともなくなり、水が入ってくるかもとストレスを感じずに快適にダイビングをすることができます。

自分好みのマスクの形や色が選べるので写真映りがよくなる

最近では、ほとんどの人がデジカメをもってダイビングを楽しんでいます。カメラでは魚などの水中生物や景観を撮影するだけでなく、記念撮影的に人物を撮影することも多くあります。そんなときに黄ばんだレンタルのマスクではかっこ悪く映ってしまうので、自分のイメージカラーにあった自分のマスクで写真を撮ってもらった方が見栄え良く映ることができます

マスクは大きくないので持ち運びが苦にならない

ダイビングを始めたばかりの初心者は、なるべく間隔を空けないで潜ってほしいですが、リゾートでしかダイビングをしない人がいることは確かです。飛行機には大きな器材を預けることができないので、ダイビング器材は持っていかないと決めている人もいます。

他のダイビング器材を持っていかないとしても、マスクはそれほど大きいものではないので、スーツケースの中に余裕で入れることができるはずです。もちろんリゾートにもレンタルマスクは用意されていますが、用意されているマスクは自分の顔の形や大きさに合うものであることはわからないし、自分の好きな色のマスクである可能性はかなり低いものです。

マスクの選び方のポイント!度付きレンズ?一眼or二眼マスク?シリコンカラー?

ダイビング器材のメーカーにはTUSAやGullのような日本のメーカーもあれば、アクアラングやMaresのような欧米のメーカーもあります。1つのメーカーからもいろいろな種類のマスクが販売されています。

そこから見た目だけで購入するマスクを決めてしまうとダイビング時の快適性が損なわれてしまい、別のマスクを買わなければいけなくなると前に買ったマスクが無駄になってしまいます。マスクを選ぶときに考えるポイントは次の3つがあります。

マスク選びのポイント

  • 度付きレンズ or コンタクト
  • 一眼マスク or 二眼マスク
  • クリアシリコン or ブラックシリコン

3つのポイントのどちらを選ぶかはダイバーによって変わってきます。ここではそれぞれの特徴と初心者ダイバーであれば、どちらを選ぶべきかを説明します。

度付きレンズを使うか?コンタクトで潜るか?

度付きレンズとは

マスクにはあらかじめレンズが取り付けられていますが、そのレンズは当然視力を矯正できる度は入っていません。あらかじめ取り付けられているレンズを度付きレンズと交換することによって視力を矯正することができます。
度付きレンズは1枚単位で販売されていて、左右の度数が違う場合でも別々の度数を購入して取り付けることができます。近視補正の度付きレンズは各メーカーで準備されていて、通常-1.0~-8.0まで0.5刻み(マスクの種類によっては-1.0~-6.0まで)であります。

乱視や遠視を補正したい場合には、眼鏡処方箋を用意することでオーダーレンズを作ることができます。軽度な乱視であれば、近視補正だけで済ますことができるので、まずは近視補正だけの度付きレンズをダイビングショップで試しに見てみて、視力がしっかり確保できなければ乱視を補正するためにオーダーレンズを作ることを考えるとよいでしょう。

コンタクトで潜るガイドライン

視力が良い人は悩むことは全くありませんが、視力が悪い人で悩むのはレンズを度付きにして潜るか、コンタクトを装着して潜るかのどちらを選択すればよいかです。器材メーカーのTUSAもGULLもコンタクトレンズを装着してのダイビングは推奨していません。

コンタクトで潜ることが推奨されない理由

  • コンタクトが流されてしまったときに金銭的負担になる。
  • 水中でコンタクトが外れたときは付け直すことができず、視野が確保できない。
  • 水に含まれる雑菌がコンタクトに付着して目に炎症が起きてしまうことがある。
  • コンタクトレンズが外れたことを考えるとストレスになる。

幸いにも私は視力がよいので、悩むことはありませんが、視力が悪い人にとっては度付きレンズを使って潜るか、コンタクトレンズを装着して潜るかは切実な問題になります。

ハードコンタクトレンズを使用している人は、絶対にそのコンタクトレンズを付けてダイビングをすることはできません。その理由は、外れやすいこととともに眼とコンタクトレンズの間に気泡が形成されてしまうことや高い圧力により眼球を傷つけてしまうためです。コンタクトレンズを使用してダイビングをする場合には、使い捨て(しかもワンデー限定)のソフトコンタクトレンズを使う場合に限られます。

コンタクトレンズをつけて潜ったほうが、ダイビングの前後でわざわざ眼鏡に付け替えなくても器材のセッティングなどができるので効率が良くなることや度付きのマスクよりも視野が広くなるといったメリットがあることは間違いありません。度付きのマスクで潜るか、コンタクトを装着して潜るかは厳密にガイドラインが定められているわけではありませんが、初心者や普段からコンタクトレンズを使っていない人は度付きのマスクを使った方が良いと思います。ダイビングをはじめた当初はもちろん初心者なので度付きマスクを使いますが、スキルに自信がついたら度なしのレンズに戻してコンタクトを装着してダイビングをすることを考えてもよいと思います。

私のダイビングショップでも初心者向け講習ではマスクの中に水を入れたり、マスクを完全に外してしまったりとコンタクトレンズが流れてしまう可能性がファンダイビングよりも高いこともあって、必ず度付きのマスクを使ってもらうようにしています。コンタクトレンズを使ってダイビングをするときには、もしコンタクトレンズが水中で外れたときでも落ち着いた行動が取れるダイバーである必要があります

コンタクトレンズを装着してダイビングを行うガイドライン

  • 普段から使い慣れたワンデーのコンタクトレンズを使っている。
  • ダイビングレベルが初心者ではなく、マスククリアはスムーズにできる。
  • 裸眼では陸上の動きに大きな制約がある。

以上の全てを満たしている場合には自分の責任のもとコンタクトレンズで潜ってもよいでしょう。

視野が広い一眼マスクと度付きレンズが使える二眼マスク

ダイビング器材のカタログを見るとレンズが1枚だけの一眼マスクと、レンズが2つに分かれている二眼マスクの2種類のマスクがあることがわかります。マスクを選ぶときには、一眼か二眼かどちらのマスクを選ぶかからマスク選びが始まると言ってもよいでしょう。

視力が矯正できる二眼マスク

まず、二眼マスクはあらかじめ装着されているレンズを度付きレンズに入れ替えることができるので、視力を矯正するために度付きのマスクを作りたい場合には、必然的に二眼マスクを選ぶことになります。一眼マスクの中には度付きのレンズをオーダーで作ることができるものもなくはありませんが、高い費用を支払ってまでオーダーレンズを作る必要はありません。

将来的に度付きのレンズに交換するかもしれないと考えている人も二眼マスクを選んでおいた方がよいでしょう。度付きのレンズは基本的に一種類のマスク専用にできています。いざ度付きレンズに交換しようと思ったとしても、すでに販売が終了していてレンズを購入することができなくなっては意味がありません。2018年現在であればベストセラーのレンズを使っているTUSAのM-212(フリーダムセオス)Gullのマンティスorマンティス5はマスク本体のモデルチェンジがあったとしても使用する度付きレンズはそのまま使われ続けると思われるので、将来的に度付きのマスクにするかもしれないのであれば、上記のマスクを選ぶことをおすすめします。

視野の広い一眼マスク

一眼マスクの良いところは、目と目の間に境がないので、両目で見られる範囲が二眼マスクと比べて広くなることが最大のメリットです。一眼マスクというと昔の海女さんが使っていたような丸いレンズがついているマスクを思い浮かべる人が多いのはないでしょうか?

今の一眼マスクは視界が広いだけでなく見た目もスタイリッシュなものが増えています。視力に問題のない人や視力が悪くてもコンタクトで潜ることを決めている人は一眼マスクをファーストチョイスとして選んでみるとよいでしょう。実際に試着をして、フィット感や鏡を見ての見栄えを確認してから選ぶようにしましょう。

一眼マスクと二眼マスクのどちらを選ぶべきか(まとめ)
一眼マスクを選んだ方がよい人…視力がよい人、コンタクトで潜ることを決めた人
二眼マスクを選んだほうがよい人…度付きレンズを使う人、将来的に度付きレンズを使うかもしれない人

マスクのスカートはクリアシリコン?ブラックシリコン?

ダイビング初心者には絶対的にクリアシリコン

ダイビング器材のカタログを見ているとスカートの部分が透明なものと黒いものがあることに気がつくと思います。また、GullのCOCOやTUSAのTinaのように女性用マスクにはスカートが白いマスクもあります。スカートが透明なものをクリアシリコン、黒いものをブラックシリコン(白いのはホワイトシリコン)と言いますが、初心者ダイバーには絶対的にクリアシリコンのマスクをおすすめします。

カタログを見たり、インストラクターがブラックシリコンのマスクを使っているのを見るとブラックシリコンのマスクの方がかっこいいからとそちらを選んでしまいがちです。良識のあるダイビングショップのインストラクターであれば、初心者にはクリアシリコンのマスクをおすすめするはずですが、自分で何となく選んだ場合には特に男性はかっこいいからという理由だけでブラックシリコンのマスクを選びがちです。

ブラックシリコンのマスクをどこかしらで購入してきてから私のダイビングショップに来られたゲストに、そのマスクを選んだ理由を聞いたら、だいたい「かっこいいから」以外の回答を受けたことがありません。

視界が明るくなります

クリアシリコンのマスクをおすすめする最初の理由としては、視界が明るくなることがあげられます。水中は光の拡散や吸収、それに水中の浮遊物の影響によって陸上よりも光の量が減ってしまいます。わずか水深10mに潜るだけで届く光の量はわずか20%になってしまいます。実際には瞳孔が拡大することから、そこまで暗く感じることはありませんが、陸上よりは暗く感じることは間違いありません。

スカートから光が入ってくるクリアシリコンを使っていれば、ブラックシリコンよりも明るい視界で潜ることができます。視界が明るいか、暗いかで人が感じるストレスは大きく変わり、ダイビングに慣れていない初心者ダイバーのストレスを軽減するためにも明るい視界を確保できるクリアシリコンのマスクがおすすめです。

異変に気づかれやすくなります

初心者ダイバーと一緒に潜っていると、ストレスを感じて目が踊っていたり、髪の毛がたっぷりマスクの中に入ってしまっている人をよく見かけます。ブラックシリコンのマスクを使っていると、目に影ができてしまって視線がどこを向いているかわからなくなったり、マスクの中に髪の毛が入っていたり、スカートが顔のシワに乗っているのが全く見えないことが多いです。

鼻の下に少し水が入っているときもクリアシリコンではすぐにわかりますが、ブラックシリコンでは全くわかりません。インストラクターや水中ガイドは初心者ダイバーと一緒に潜るときには、ベテランダイバーよりもダイバーをケアします。そんなときにもクリアシリコンのマスクを使っていてくれれば、様子が違うところに気づくことができます。

見栄えがよくなります

クリアシリコンのマスクを使っていると鼻水が溜まっているのが見えてしまうとか鼻がつぶれているのが見えてしまうといった見た目の問題がありますが、初心者に対しては安全面の方が優先するので、ここでは置いておくことにします。

写真を撮ってもらうときには、女性は少しでも可愛く映りたいものです。ブラックシリコンのマスクはかっこよく見えると言われていますが、逆に言うといかつい表情に見えると言うこともできます。また目の周りに影があると表情がはっきりと写真に写らないなど撮られる側のマイナス点があります。ダイビング雑誌を見てみると女性モデルが写真に写っているときは必ずといっていいほどクリアシリコンのマスクを使っていることがわかると思います。

クリアシリコンは耐久性が高い

もともと原材料としてのシリコンは透明なものでクリアシリコンのマスクは純粋なシリコンを使って製造されています。一方、ブラックシリコンやホワイトシリコンは着色するために不純物をシリコンに混ぜて製造しているため、純粋なシリコンを使っているクリアシリコンと比べると若干耐久性が劣ってしまうことは否めません。

ブラックシリコンのメリットは?

ブラックシリコンのマスクは水中撮影をする人に向いているとされています。その理由はカメラのファインダーを覗くときにクリアシリコンでは余計な光が目に入ってきてしまってファインダーが覗きにくくなってしまうためです。このことを信じて自分は写真を撮るからブラックシリコンのマスクを選んだという人がいます。しかし、現在のダイバーの多くは、コンパクト・デジタルカメラ(コンデジ)をプラスチックのケース(ハウジング)に入れて写真を撮っています。コンデジではファインダーを覗くのではなく、液晶画面を見るだけなのでスカートから光が入ってきたとしても何の問題もありませんので、ブラックシリコンのマスクのメリットは全くありません

クリアシリコンのマスクのマイナス点は徐々に黄ばんできてしまい、見た目が悪くなってしまうことです。シリコンは紫外線に当たると徐々に黄ばんでしまう性質があるので、長時間日光にさらしておかないことと保管しているときにはケースに入れて光が当たらないところに保管することで黄ばみが進行することを遅くすることができます。そうは言っても黄ばんでくることは間違いありません。

ブラックシリコンのマスクは黄ばみを気にすることがないメリットがありますが、せっかくの潜るダイビングなので1本1本を明るい視界で安全に潜ったほうがよいと思います。ずっと光に当てているようなことをしていなければ、5年~10年くらいはクリアシリコンのマスクでも黄ばみが汚く感じるということはないはずです。

クリアシリコンをおすすめするまとめ

クリアシリコンのマスクもブラックシリコンのマスクも価格は変わらないため、ショップの人がクリアシリコンのマスクをおすすめするのはショップが利益を求めているわけではありません。初心者ダイバーが楽しく安全にダイビングを続けてもらうためにおすすめしていることなんです。ダイビングを続けて自信がついたら、インストラクターに安全管理をしてもらうことはなくなるので、ブラックシリコンのマスクを使うことは安全上問題がないのでかっこよさを求めてもいいのではないでしょうか。

初心者にクリアシリコンのマスクをおすすめする理由(まとめ)

  • 視界が明るくなってストレスが軽減する。
  • 表情が見えるので、インストラクターが異変に気付きやすくなる
  • 表情が柔らかく見えるので、写真映りが良くなる
  • 不純物が混ざっていないので耐久性が高い

ダイビング初心者が選びたいマスク

ダイビング器材のメーカーには数多くありますが、初心者でなくてもマスクを選ぶメーカーはTUSAまたはGULLがおすすめです。実際に海にいってみると、この2つのメーカーのマスクを使っているダイバーが圧倒的に多く、感覚的に日本では8割以上のシェアがある感じです。

TUSA(社名:株式会社タバタ)GULL(社名:株式会社キヌガワ)も日本のメーカーで、基本的に日本人ダイバー向けの製品を販売しています(TUSAには一部欧米人向けモデルもあります)。日本人と欧米人では顔の形も大きさも全然違うので、堀が深くて顔も大きい欧米人向けのマスクを使ってしまうとスカートが顔がフィットしなくて中に水が入ってきやすくなってしまいます

TUSAやGULLのマスクは使っているシリコンも上質で確かな強度がありながら、肌触りがソフトです。シリコンを柔らかくすれば肌触りはソフトになりますが、耐久性が問題になります。特にスカートを顔にフィットさせるためにはプラスチックのフレームにストラップを取り付けるよりもスカートに直接ストラップを取り付けることが効果的です。しかし、常に引っ張られることになるストラップの取り付け部分は、確かな強度がないとストラップが取れてしまい、水中でマスクが取れてしまうことになりかねません。今のTUSAとGULLのマスクのほとんどは、ストラップがスカートについているタイプなので、しっかりと顔にフィットします。

TUSAやGULLでもたくさんのマスクが販売されていますので、その中から初心者ダイバーにおすすめするマスクを以下に紹介します。

視力の良い男性におすすめするマスク

TUSA M1003(フリーダムエリート)


私も使っているマスクです。視野が広い一眼マスクの中でも視野が広くて、肌触りが柔らかでと使っていて何の不満もありません。TUSAの最新モデルのマスクはネット販売はしていないので、ダイビングショップでしっかり試着をしてからお買い求めください。

視力の良い女性におすすめするマスク

GULL COCO


女性向け一眼マスクの先駆けとなったマスクです。2色使いでおしゃれで小顔に見えることでも人気が高いマスクです。毎年カラーラインナップが変わるので、人とカラーが被ることが少ないことでも人気です。

TUSA M1002(ティナ)


視界の広さではCOCOを上回る女性専用の一眼マスクです。ラメ入りだったり、キラキラとクリスタルが輝いたりと見栄えも良いマスクです。このマスクもネット販売をしていないので、ダイビングショップで試着してからお買い求めください。

女性用の一眼マスクのCOCOとティナを比較すると、ティナの方がやや大きめに作られています。実際に試着をして、フィットしているとともに鏡でどう見えるかを確認してから購入するマスクを決めてください

初心者におすすめする度付きマスク

TUSA M212(フリーダムセオス)


TUSAのベストセラーマスクの本流を行くマスクの最新モデルです。肌触りがソフトでカラーラインナップもたくさんあります。度付きレンズは-1.0~-8.0まで0.5刻みで用意されていて、老眼用のレンズもラインナップされています。乱視補正用のオーダーレンズは、近視(S)と乱視(C)の合計が-7.0までは境目のない一体型レンズで作れるなど度付きレンズの適用範囲が広いこともM212が優れている要因になっています。

GULL マンティス5


GULLのベストセラーマスクの最新モデルがマンティス5です。より視野が広く、肌触りがソフトに改善されています。M212はユニセックスモデルなので、顔が大きな男性は小さく感じてしまうかもしれません。試着をしてみてM212が小さいなと思ったら、マンティス5を選んだほうがよいでしょう。

ダイビングを続けていくために(まとめ)

スキューバダイビングは定期的に潜っていくことによってスキルが上達して、よりレベルの高いダイビングスポットに潜りにいけるようになります。レベルが高いダイビングスポットは穏やかでなかったり、深度変化が大きかったりしますが、その分穏やかなダイビングスポットと比べても魚影が濃く、魚のサイズも大きくなります。

ダイビングは潜りにいこうと思わないと年月が経過するだけで、どんどんブランクが長くなってしまいます。ダイビング器材を持っていなければ普段家にいたときにはダイビングのことを忘れてしまいがちです。マスクだけでも持っていれば、せっかく購入したマスクを使うためにもダイビングにいこうと思います。是非自分のお気に入りのマスクを持って、ダイビングを続けてください。

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インストラクター歴20年のダイビングショップ店長

鬼頭 哲

ダイビング歴25年、インストラクター歴20年、ダイビングショップ店長歴15年で5,000本のほとんどを伊豆で潜っています。初心者からベテランまでゲストを連れて伊豆半島の特定のスポットではなく、東・西・南の数多くのスポットでインストラクションやガイドをしています。プライベートで遊びでも伊豆に潜りにいくねっからの伊豆好きダイバーです。

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