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癒しの新時代ペット?ダンゴムシの飼い方!【生き物博士が贈る】

変なペットマイスター(熱帯魚歴25年、爬虫類歴20年、その他昆虫等も飼育)

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犬猫アレルギーだけど生き物が好き、という悲しい性からか、フワフワでもモフモフでもない生き物に惹かれ続ける35歳。 初めて飼った生き物はカブト…

理科実験教室などをやっていて必ず聞かれるのが、「ダンゴムシについて」。
今回は、私が受けた理科実験教室などで質問を受けたものを中心に「生き物博士」ならではの視点で、ダンゴムシの魅力をご紹介します!

目次

  1. 忙しいアナタへ!ダンゴムシのススメ
  2. 意外と多い?ダンゴムシの種類
  3. ダンゴムシに会いに行こう!&ダンゴムシを捕まえよう!
  4. ダンゴムシを飼ってみよう!
  5. まだまだ広がる?ダンゴムシの世界

忙しいアナタへ!ダンゴムシのススメ


幼稚園や小学生のころ、よく校庭でダンゴムシを拾って遊びませんでしたか?
程よい大きさ、もぞもぞと動くしぐさ、噛みついたりしないおとなしさ、子どもたちの人気者になるのもうなずけます。
いつの間にか、大人になるにつれてダンゴムシと縁のない生活に変わっていきますよね。
お子様をお持ちの方は、お子様がダンゴムシを拾ってくるのを見て懐かしさを感じることもあるでしょう。

私は夏休みの自由研究教室の講師や相談員を引き受けることが多いのですが、そんなとき必ずと言っていいほど聞かれるのが「ダンゴムシについて」です。

・子どもがダンゴムシを捕まえてきたけれど、飼い方がわからない
・ダンゴムシでできる自由研究のテーマ、何かありませんか?

といった質問ですね。
実は、これと同じくらいよく聞く話が、

・世話をしているうちに(親である)私が飼いたくなっちゃって・・・
・自由研究が終わった後も飼い続けたいが、どうすれば上手に飼える?

という、大人の方からの質問です。
時には、お子様や自由研究に関係なく、大人の方から「ダンゴムシって、飼えるものですか?」と聞かれることも。「子どものころに慣れ親しんだ」という懐かしさのほか、何かの機会でダンゴムシを見たときに、改めてダンゴムシに惹かれたのかもしれませんね。
子どもたちはもちろん、大人も十分楽しめる魅力を備えたダンゴムシ。その魅力や飼い方をご紹介します。

意外と多い?ダンゴムシの種類

ダンゴムシにも種類があるのをご存知でしたか?
日本国内だけでも、その数なんと25種!といっても、ほとんどの方は1種しか見たことがないと思います。

グループ種数
オカダンゴムシ科2種
コシビロダンゴムシ科22種
ハマダンゴムシ科1種

一番メジャー?オカダンゴムシ


公園や校庭、花壇などによくいるのは「オカダンゴムシ」。もっとも普通に見られるダンゴムシで都市部でも見つけることができます。
小さなころに親しんだダンゴムシの大半は、オカダンゴムシだったと思われます。ちなみに、背中に黄色い斑点がたくさんあるのがメス、ほとんどなく真っ黒に見えるのがオスです。

このオカダンゴムシ、「オカダンゴムシ科」というグループに属しており、日本にはオカダンゴムシ科にオカダンゴムシ以外にもう一種「ハナダカダンゴムシ」がいます。
ボール状に丸まるオカダンゴムシと異なり、こちらは丸まっても頭の一部が盛り上がるため、完全なボール状になりません。
この盛り上がっている部分を「鼻」に見立てて「ハナダカ」という名前がつきました。
このハナダカダンゴムシは珍しいダンゴムシで、神奈川県と兵庫県の一部でしか見つけることができません。

この2種のダンゴムシ、「海を渡ってやってきた」と言われています。古い時代に、輸出入される木材にくっついて日本へやってきた外国産のダンゴムシです。ダンゴムシがくっついていた木材が、今も残る歴史的建造物に使われているかもしれませんね。

日本の在来種・コシビロダンゴムシ

日本にもともとすんでいた在来種のダンゴムシが「コシビロダンゴムシ科」の仲間です。こちらはかなりの大所帯で、22種類もいます。
オカダンゴムシと比べるとやや小型で、山地など特殊な環境に生息しています。お尻の部分をよく観察して、最後の節が尖っているのがオカダンゴムシ、マサカリのように広がっているのがコシビロダンゴムシです。

ちなみに、コシビロダンゴムシ22種を区別するのは専門家でも難しく、あきらめたほうがよさそうです。

海辺で暮らすハマダンゴムシ


もう一種、日本在来のダンゴムシの仲間がいます。海辺に生息する「ハマダンゴムシ」です。
こちらはちょっと変わったダンゴムシで、オカダンゴムシよりもやや大きく、手で持つとずっしりとしたボリューム感があります。色もベージュに近い茶色で、砂粒のような斑紋があります。

この斑紋には個性があるので、お気に入りの一匹を探したり、集めてコレクションする楽しさがありますね。

ダンゴムシに会いに行こう!&ダンゴムシを捕まえよう!

オカダンゴムシに会うには

もっとも身近な場所で探せるダンゴムシです。お散歩がてら、ダンゴムシに会いに行きましょう。ちょっとした花壇や植え込み、街路樹の根本など、身近な場所でも簡単に見つかります。ちょっとした緑のある公園などあれば、すぐに見つけられるでしょう。

ダンゴムシは夜行性で、暗いところや狭いところ、湿ったところが好きです。
晴れた日の昼間でも、石や落ち葉などをひっくり返せば見つけることができますが、おすすめしたいのは雨上がりです。
雨の湿度で元気になったダンゴムシが、昼間でも出てきて活動していることがあります。うろうろ歩いて移動したり、何か食べ物を見つけて夢中になって食べている様子を見ることができるでしょう。

もちろん、夜行性ですから夜に探しに行っても良いのですが、ダンゴムシが活発に活動している場所は街灯の光が届かない暗いところが多いので、安全には十分注意しましょう

コシビロダンゴムシに会うには


コシビロダンゴムシの仲間を見つけるのは少し難しいのですが、ちょっと緑の深い公園などで見かけることがあります。
オカダンゴムシと同じく石や落ち葉の下に隠れているほか、コケの隙間に潜り込んでいることもあります。

ハマダンゴムシに会うには


ハマダンゴムシを見つけるなら、海岸へ行きましょう。海辺に生息するダンゴムシですが、海中にすんでいるわけではなく、その名の通り砂浜で生活しています。
ハマダンゴムシは、打ち上げられた海藻などをエサにしています。そういった海藻を見つけたら、ちょっとどかしてみましょう。これでゴロッと出てくればラッキーですが、すぐに見つからなくても、砂を少し掘ってみましょう。突然ゴロゴロっとハマダンゴムシが出てきます。
いるところにはまとまっていますので、根気よく探してみましょう。

ダンゴムシの捕まえ方

ダンゴムシに会いに行くだけなら何も特別な準備はいりませんが、連れて帰って飼うつもりなら、ダンゴムシを入れておく入れ物が必要です。
はじめはそんなつもりがなくても、見ているうちに飼いたくなって…ということもあるでしょうから、用意しておくに越したことはありません。

といっても、フタができる小さな入れ物があれば十分です。土や生き物を直接触るのに抵抗がある人は、手袋やピンセットも用意しましょう。
ピンセットが難しい場合は、スプーンがおすすめです。

ただ、できれば一度、ダンゴムシに触れてみましょう。

ダンゴムシを飼ってみよう!

さぁ、いよいよダンゴムシの飼育編です。といっても、何も難しいことはありません。
飼い方さえ知っていれば、だれでも簡単に飼うことができます。まずは必要なものを揃えます。

オカダンゴムシ&コシビロダンゴムシの飼育方法

<これだけあればOK!飼育に必要なもの>
〇プラケース、広口ビン(ケージ)
〇腐葉土(ハマダンゴムシの場合は砂)
〇霧吹き
〇お弁当用の小皿(エサ入れ)
〇エサ(野菜くずやかつお節など、キッチンにあるものでOK)

まずはケージから


まずは、ダンゴムシを飼う入れ物、ケージを用意しましょう。
扱いやすいのはプラケースと呼ばれる、プラスチックでできた水槽です。
ダンゴムシでなくても、ザリガニやカブトムシを飼うのに使ったことがある人も多いと思います。
透明で見やすく、軽くて丈夫なのが特徴です。各サイズが売られていますが、100円ショップなどで売られている一番小さなサイズのものでいいでしょう。

ちょっとおしゃれに飼うなら、ガラスの広口ビンがおすすめです。
ダンゴムシはつるつるした面は登れないので、フタをせずに使いましょう。
ほかにも、タッパーウェアやお菓子の空き缶など、いろいろなものがケージとして使えます。ただし、タッパーウェアなど密閉されてしまうものはフタをせずに使うか、空気穴をあけて使いましょう。

土が大事!


次に、底に敷く土を用意します。ダンゴムシの主な生活の場ですから、この土選びはとても大切です。

できれば、園芸用の腐葉土を使いましょう。
腐葉土は落ち葉などを腐らせて作った土で、園芸屋さんはもちろん、100円ショップの園芸コーナーにも置いてあります。腐葉土そのものがダンゴムシのエサにもなるのでおすすめです。この腐葉土を、5~6センチほどの厚さに敷きます。

ダンゴムシの飼育では土の湿り気が大切なので、このくらいの厚さに敷いて湿度を保てるようにします。もちろん、これより厚く敷いても大丈夫です。腐葉土を敷いたら、霧吹きでたっぷりと水を含ませます
ダンゴムシ飼育の最大のポイントはこの湿らせ方で、あまりびしょびしょにするとダンゴムシが動きにくくなりますし、乾きすぎると干からびてしまいます。
腐葉土の表面にティッシュを置いて、徐々にティッシュが湿っていくくらいがちょうどいい湿り気です。ティッシュがすぐに濡れてしまったり、いつまでたっても乾いているのは、湿りすぎや乾きすぎです。

自宅で観葉植物を育てていて、ハイドロカルチャー用のネオコールなどが余っている人は、腐葉土を敷く前にネオコールを敷くことをおすすめします。ケージの隅から水を静かに注いでネオコールに水を含ませれば、腐葉土が乾く前に水分が補充され、ちょうどいい湿り気が持続するので、管理しやすくなります。

置き場所

腐葉土を入れたケージは、ダンゴムシが過ごしやすい場所を選んで置きましょう。特別な条件はありませんが、直射日光が当たる場所、エアコンの風が直接当たるような場所は避け、なるべく室内に置きましょう。ベランダなど屋外に置く場合は、雨が吹き込まないか注意してください。

ケージの用意が整ったら、捕まえてきたダンゴムシを入れてあげましょう。腐葉土に混ざっている落ち葉を登ったり、隙間に潜り込んだり、思い思いの行動を見せてくれるはずです。ダンゴムシを入れた後も、定期的に霧吹きをして、乾きすぎないように注意してあげましょう。

エサやり不要?

ダンゴムシのエサですが、腐葉土を敷いて飼う場合、特にエサやりをしなくても大丈夫です。

ダンゴムシは雑食性の生き物で、自然下では落ち葉や草の葉、キノコ、ほかの生き物の死骸など、いろいろなものを食べています。先に述べた通り、敷いている腐葉土そのものがエサになるのです。体も小さく、それほどたくさん食べるわけではないので、敷いた腐葉土がすぐになくなってしまう、ということもありません。

ただ、せっかく飼っているのですから、ダンゴムシの喜びそうなエサをあげてみましょう。キャベツや白菜などの野菜くず、シメジやエノキなどキノコの石づき、かつお節などがいいエサになります。特に、飼育していると動物質の栄養が不足しやすいので、かつお節はときどきあげるようにするといいでしょう。

エサが腐葉土に接しているとカビが生えやすくなるので、お弁当などに使うアルミの小皿などに入れてあげましょう。

また、ダンゴムシの硬い殻を作るのにカルシウムが必要なので、卵の殻をよく洗って入れておくといいでしょう。

ハマダンゴムシの飼育方法

ハマダンゴムシを飼う場合も、ケージや置き場所は同じです。

砂を敷こう!


底には腐葉土ではなく細かな砂を敷いてあげるといいでしょう。砂は園芸屋さんで購入してもいいですし、ハマダンゴムシがいた場所の砂を使っても構いません。

自然にあった砂を使う場合、ケージに入れる前によく洗っておきましょう。きれいに見えても、意外と細かなごみなどが入っているものです。

エサも大事

もちろん、砂ではエサになりませんので、小皿に入れたエサを常に食べられるように置いてあげましょう。落ち葉やかつお節も食べますが、なんといっても好物はワカメです。乾燥ワカメを水でもどしたもので大丈夫なので、積極的にあげてみましょう。

まだまだ広がる?ダンゴムシの世界

ダンゴムシを飼い始めたら、まずはじっくり眺めてみましょう。あまり動かない、目立たないと思われがちなダンゴムシですが、飼ってみると意外なほど活発に動く様子が見られるはずです。もぞもぞと動き回る姿は、いつまで見ていても飽きません。

これだけでもじゅうぶん楽しいのですが、ダンゴムシを飼っていると、もっといろいろな楽しみ方をすることができます。

レイアウトに凝ってみよう!


たとえば、ケージのレイアウト
ダンゴムシは体が小さく力もないので、ケージの中を小物でレイアウトしても壊してしまうことがありません。お気に入りのフィギュアや小物、観葉植物や流木などを使って、ケージ内を自由にアレンジしてみましょう。小さな自然を再現したケージでも、メルヘンな世界観を再現したケージでも、ダンゴムシは元気に暮らすことができます。

買ってきた小物を使うときは、薬品がついていることがあるので、一度水洗いしてからケージに入れましょう。思い思いにレイアウトした広口ビンを並べ、それぞれでダンゴムシを入れて楽しむのもアリです。

また、ダンゴムシは基本的に夜行性で明るい場所を嫌いますが、赤や青の光にはそれほど敏感ではありません。最近はカラフルなLEDライトも販売されているので、気分に合わせて光の色を変えてみても楽しいでしょう。自然っぽくレイアウトしたケージに青いライトをつけ、ダンゴムシを入れると、月明かりの森のような雰囲気が楽しめますよ。

科学者気分を味わおう!


ダンゴムシを使った実験も、ちょっとした科学者気分が味わえて楽しいものです。実験、といっても、ダンゴムシを傷つけるような実験ではありません。

まずはお約束の食べ物を使った実験。「これは!」と思うエサをいくつか用意し、エサ入れに入れて、ケージ内に置いてみましょう。一晩経過した後、どのエサが一番食べられているか記録します。エサの種類を変えて実験を繰り返せば、自分の飼っているダンゴムシたちが一番好きなごちそうを探り当てることもできそうです。

もう一工夫してみたい、と思った方は、「ダンゴムシ迷路」を作ってみましょう。段ボールや発泡スチロールで壁を作り、T字路を組み合わせたコースを作ります。コースの幅はダンゴムシの幅ぴったりくらいにしましょう。ゴールにエサを置く必要はありません。この迷路にダンゴムシを歩かせると、ダンゴムシのある不思議な性質を目の当たりにすることができるのです。結果が気になる方は、ぜひやってみてくださいね。

いかがでしょう?子どものころの懐かしさに触れつつ、大人ならでは新しい魅力にあふれたダンゴムシの世界。あなたもきっと、虜になるはずです。

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変なペットマイスター(熱帯魚歴25年、爬虫類歴20年、その他昆虫等も飼育)

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犬猫アレルギーだけど生き物が好き、という悲しい性からか、フワフワでもモフモフでもない生き物に惹かれ続ける35歳。
初めて飼った生き物はカブトムシ、その後にお年玉を全額投入して熱帯魚にハマり、中学生で爬虫・両生類と、順調に進化してきた
ものの、そのまま現在に至る。結婚して一児の父となったものの、相変わらず生き物に小遣いを投入し続け、自宅に「飼育部屋」が
できるほど。カメやヘビ、トカゲ、果てはキジバトなど多数飼育中。
子供向けの自由研究講座の講師なども引き受け、分かりやすさとアイデアの豊富さで好評を博している。

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