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ガーベラの育て方【植物アドバイザーが紹介】

植物ライフアドバイザー/産直農家/ガーデナー/

hellomiina

「庭と農園・ポレヌ(pollen)」主宰。植物を育てることがとても好きです。自宅の小さな庭から始まり現在は約1000㎡の畑も加わり、花・野菜・果樹・ハ…

こんにちは、”庭と農園・ポレヌ(pollen)”のごとうと申します。花・野菜・果樹・ハーブなどを育て、露地栽培の切り花やハーブなどを産直所で販売しています。花を育てることが好きで、切り花を産直所で販売し始めたばかりの頃から、ガーベラを育てています。
ガーベラは、花のカタチがとても可愛く、カラーも豊富で、知名度もあり、産直所でもとても人気の高い花です。ガーベラは、花もちがよいので、庭やプランターご自身で育て、切り花にして部屋に飾ったり、たくさん咲かすことができればブーケを作ったりすることもできてしまいます。
実は、わたくし自身、いくつかのガーベラの株を、枯らしてしまったこともあります。育てていて実感したのは、露地栽培でも育てることができる品種を選ぶことが大切ということでした。その点を踏まえ、今回は、”庭やプランターでガーベラを育てる方法”を紹介します。ガーベラの栽培は、少し手間がかかりますが、綺麗な花が咲いた時はとても嬉しいですよ。
いかがですか、ガーベラを育ててみませんか?

目次

  1. ガーベラとは
  2. 栽培環境・日照条件・栽培可能な地域など
  3. ガーベラの栽培カレンダー
  4. ガーベラを育てるための準備
  5. ガーベラの栽培用土について
  6. 種まきから育苗までの方法
  7. 苗から育てる方法(植え付け)
  8. 水やりについて
  9. 肥料の与え方について
  10. ガーベラの栽培管理|夏越しや冬越し、雨の多い時期の注意点など
  11. ガーベラの収穫と利用方法について
  12. ガーベラのふやし方|株分けの仕方を解説
  13. ガーベラを育てるときに注意が必要な病気と害虫
  14. ポイントのまとめ
  15. ガーベラの種類について
  16. ガーベラと合わせて植えたい植物
  17. 終わりに

ガーベラとは

ガーベラは、キク科の花で、たくさんの花びらが中心部分から水平についています。花びらが細い種類、大きな種類、一重咲き、八重咲き、バイカラーなど、とてもたくさんの種類があります。葉は、濃い緑で旺盛に茂ります。株元から茂り、茎が長く伸びた先に花をつけます。
ガーベラの背丈は10cm〜60cmで、全体の姿は、タンポポを大きくしたようにも見えます。種には、タンポポの綿毛のようにふわふわした綿がついています。

基本データ

植物名ガーベラ
学名Gerbera
科名キク科
属名ガーベラ属
和名・別名オオセンボンヤリ・アフリカセンボンヤリ・ハナグルマ
英名African daisy
分類多年草
背丈10cm〜60cm
花色白・黄色・オレンジ・ピンク・赤など
原産地南アフリカ・トランスバール地方
種まき4月~5月
開花期3月〜11月(品種により、真夏は休むこともあります)|
日照条件日なた
耐寒性やや弱い
耐暑性普通
発芽適温20〜25℃前後
育成適温18℃前後
用途観賞用、ガーデニング、鉢植え、切り花など

栽培環境・日照条件・栽培可能な地域など

ガーベラの原産地は?

ガーベラは、南アフリカのトランスバール地方が原産です。

植物は、原産の地域の気候を意識して育てましょう。

植物を育てるときは、原産の地域の気候を意識して育てることが大切です。
ガーベラの原産地の南アフリカのトランスバール地方は、夏は涼しく雨が少ない、冬は暖かく雨の多めの地中海性の気候です。それに対し、日本の気候は、夏の気温は高く湿気が多い、そして、冬は寒く雨は少なめです。

ガーベラは暑さと寒さに注意、鉢植えは冬には室内に入れましょう。

ガーベラは、日当たりのよいところなら、日本全国で育てることができます。ですが、日本で、ガーベラを育てる時には、とくに夏の高温と、冬の寒さに注意して育てることが大切です。関東より北の地方で育てるときは、冬に室内に取り込むなど対策が必要です。

ガーベラの栽培カレンダー

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
種まき
植え付け
開花
肥料

この栽培カレンダーは、中間地のおよその目安です。ガーベラの品種や育てる地域により変わります。

ガーベラを育てるための準備

まず、種から育てるか、苗から育てるか決めましょう

ガーベラは、種からでも苗からでも育てることができます。ですが、近頃は、ガーベラの種は園芸店やホームセンターではあまり売られていません。

"ガーベラを種から育ててみたい場合は?"

もし、種から育てたい場合は、インターネット通販でフランスなどから輸入した種を入手することができます。

"ガーベラを手軽に育て始めたければ鉢植えか、ポット苗で始めましょう"

ガーベラの鉢植えやポット苗は、比較的簡単に見つけることができるので、そちらを手に入れて育てるのがオススメです。

ガーベラを育てるときに必要なものを揃えましょう

必要なものリスト
・種、または、苗
・栽培用土(培養土)
・ジョウロ
・スコップ
・くわ
・園芸用手袋
・植木鉢、または、プランター
・鉢底ネット
・鉢底石(発泡スチロールでも代用できます) など

"ガーベラを元気に育てる鉢とプランターの選び方"

ガーベラを鉢植えやプランターで育てる場合は、できれば、吸水性、通気性がある素焼きの鉢かプランターを選びます。
ガーベラは、6号鉢に1株または、プランター丸型、長方形(深さ18cm以上、幅18cm以上)に1株植えます。

"植木鉢のサイズについて"

植木鉢のサイズは、「号」で表されます。1号は、直径約3㎝です。例えば、6号鉢の場合は、約6㎝×3号=約18㎝の直径の鉢です。

ガーベラの栽培用土について

植物を元気に育てるために必要な土のこと

植物を育てる土は、水はけ、水もち、通気性、保肥性のよい土が適しています。市販の培養土を購入して使うこともできますし、自分自身でブレンドして作ることもできます。

どんな土がガーベラに適しているか?

ガーベラは、高温多湿が苦手です。そのため、水はけがよい環境を好みます。また、ガーベラの根は深くはり大きく成長します。根をはりやすくするために、土をしっかり耕しておき、有機質が豊富な土で育てることが大切です。

ガーベラを育てるための土づくりのポイント4つ

1|水はけのよい土にする
・ガーベラは、多湿の環境が苦手です。
・通気性の良い赤玉土やパーライトを加えます。

2|根がはりやすい土にする
・ガーベラの根は深く大きくなります。
・根の成長をよくするために地植えの場合は、土をしっかり耕しておきましょう。
・ガーベラを植える株元から、30cm四方の範囲をよく耕します。

3|土の中に有益な微生物を増やし、有害な菌を抑える
・良質な堆肥(有機質)を加える。(1㎡当たり完熟堆肥2kg)

※堆肥は必ず完熟堆肥を使いましょう。完熟バーク堆肥、完熟牛ふん堆肥など、いろいろな種類がありますが、必ず「完熟」と書いてあるものを選びましょう。

4|酸性の土は、中和する
・苦土石灰を加えます。(1㎡当たり苦土石灰100g)

※栽培用土に苦土石灰を混ぜ込むことで、酸性に傾いた土を中和することができます。苦土石灰の量は、1㎡当たり苦土石灰100gですが、手のひらに2握りほどの量です。土にまいた時の見た目で、=「冬の初霜がおりた時くらい」=と覚えておくと便利です。下の画像を参考にしてください。

地植えの場合の土の準備

ガーベラを植える前に、土に苦土石灰、完熟堆肥、有機化成肥料を下記の分量で加え、しっかり耕します。

1平方メートル当たり
苦土石灰・・・・・・・・・・・・・・2握り(約100g)
完熟堆肥 ・・・・・・・・・・・・・約2kg
有機化成肥料(N:P:K=8:8:8)・2握り(約100g)

※化成肥料は、袋に「N:P:K=8:8:8」と書かれた肥料を選びましょう。N、P、Kは、窒素、リン酸、カリウムで、植物の育成に必要な3大栄養素です。
これらの成分は他の成分とも助け合って働きます、このうちのどれが不足しても植物は育ちません。そのため、成分の偏りがないように与えることが大切です。

もしも、いろいろな資材を揃えるのが大変な場合は、市販の花用の培養土を買ってきて、バーベラを植えるところの30cm四方の土を耕し、花用の培養土を混ぜ、有機化成肥料を加えるだけでも大丈夫です。

鉢植え・プランターの場合の土の準備

鉢植え・プランターの場合は、市販の培養土を使うと手軽です。

”ガーベラを育てるための市販の土の選び方”

「花用の培養土」を選びましょう。花を育てるために必要な堆肥や肥料などがあらかじめ入ブレンドされ売られています。

"自分でブレンドして作るときは"

水はけよく、有機質に富んだ土にすることがポイントです。
小粒の赤玉土:腐葉土を7:3の割合でブレンドします。堆肥や山砂があれば少量加えるとよいです。

種まきから育苗までの方法

それでは、ガーベラの種まきについて解説します。

ガーベラをタネから育てるときの2つの注意点

〈1〉ガーベラのタネは、寿命が短いです。そのため、入手したら長く保存せず、タネまきに適した時期に使い切ることが大切です。

〈2〉ガーベラは、交配して品種改良し販売されている苗やタネがほとんどのため、自宅で育てているガーベラから採取したタネをまいた場合は、次の世代の花は、同じ色や形になるとは限りません

"ガーベラの種まきの時期は?"

ガーベラの種まきに適した時期は、春の4月〜5月です。
それでは、ガーベラのタネまきの手順を詳しく解説します。

ガーベラの「種まきから育苗まで」の手順

〈1〉セルトレイに1粒ずつ、または、まき床にばらまきします。
〈2〉タネをまいたら、タネが隠れるくらいに軽く土をかぶせます。
〈3〉たっぷり水やりします。
〈4〉発芽するまでは、絶対に乾かさないように、日陰で管理します。
〈5〉発芽したら日光を当てます。
〈6〉本葉が出てきたら、土が乾いた頃に水やりするようにします。


〈7〉本葉が3〜5枚になったら、ピンセットや箸(はし)などでつまみ、花用の培養土を入れた、12〜15cmの鉢やポリポットに移植します。
〈8〉移植後は、優しくたっぷりと水やりします。
〈9〉その後、2〜3日は水を与えず半日陰の場所におきます。
〈10〉移植から2〜3日後、徐々に日光に当てていきます。そのまま1ヶ月ほど育て鉢や地面に定植します。

※その後の手順は、次の「ガーベラを苗から育てる方法」の中の「ガーベラの植え付け(定植)の手順」で紹介します。

ガーベラの種まき|発芽を成功させるため3つのポイント!

1|種まきには、新しい清潔な土を使いましょう。
ガーベラの種を発芽させ成長させるために、病害虫のいない清潔な土を用意することが大切です。

2|新しい種を使いましょう。
タネは、年々発芽率が落ちていきます。とくにガーベラの種は、寿命が短いです。信頼のおける店で購入し、新しい種をまきましょう。

3|土を乾かさないようにしましょう。
タネが、発芽するまでは、土が乾かないように水やりし、日陰で管理しましょう。

苗から育てる方法(植え付け)

ガーベラの植え付け(定植)に適した時期はいつ頃?

植物の苗を鉢や地面に植え付けることを、「定植」といいます。
ガーベラの植え付け時期は、3月〜11月です。寒さの厳しい真冬以外なら植え付け可能です。(品種によっては、真夏は避けます。)

ガーベラの植え付け(定植)の手順

〈1〉ガーベラの苗を根についた土を落とさないように優しく取り出します。
〈2〉土を入れた鉢や地面に植え、軽く根元をおさえます。
〈3〉植え終わったら、ジョウロでたっぷり水やりします。
〈4〉植えてから3〜4日は、水やりを控えます。
〈5〉その後は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりし、日光によく当てます。

苗の植え付けの3つのポイント

1|ゆったりと植えましょう。

ガーベラを植えるとき根の成長を見越して、地植えの場合は、株と株の間隔は40cmにしましょう。
鉢やプランターの場合は、6号(直径約18㎝)以上の鉢に1株植え付けます。プランターにいくつかの株を植え付ける場合は、高さのあるプランターを選び、株と株の間隔を30cm以上とりましょう。

2|日光の当たるところに植えましょう。
ガーベラは、とても日の光が好きな植物です。少なくとも半日は日光の当たる場所に植えましょう。

3|水はけのよい環境に植えましょう。
ガーベラは、過湿を嫌います。鉢植えやプランターで育てる場合は、吸水性、通気性がある素焼きの鉢かプランターを選びます。地植えの場合も、栽培用土の項目で解説したように、水はけがよくなるように土を調整しましょう。

水やりについて

水やりについて解説します。水やりの基本は、どんな植物も同じです。「土に指をさしてみて乾いていたら水を与える」と覚えておきましょう。地植えの場合と鉢植えの場合では、土の乾き方が異なるため、よく観察して水を与えるようにしましょう。

ガーベラの地植えの場合の水やり

地植えのガーベラには、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。

ガーベラの鉢植えの場合の水やり

鉢植えのガーベラも基本的には、「鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと」水やりをします。そうすることで、鉢の中に新鮮な酸素を送ることができます。

ガーベラの株が大きくなってきたら、水をたくさん必要とします。鉢植えの場合は、特に乾燥に注意しましょう。
夏の水やりは、1日1回を目安にします。冬の水やりは、土の乾きが遅ければ、様子を見ながら、週に1回くらいに減らします。

ガーベラの水やりの3つのポイント

1|ガーベラは過湿の環境が苦手です。土が乾いてから水を与えましょう。
2|土に指をさしてみて乾いていたらたっぷり水を与えましょう。
3|夏と冬で、水やりの頻度を変えましょう。

肥料の与え方について

ガーベラを育てるときの肥料について、時期、肥料の種類、与え方、肥料を与える量、注意点について解説します。

ガーベラの肥料の与え方のポイント

ガーベラは、育つのが早く、花も連続してたくさん咲くので、肥料を切らさないようにすることが大切です。

"ガーベラに肥料を与える時期はいつ?"

肥料は、春の芽出し時期に与えます。花が咲く植物には、開花後にも与えます。ただし、植え替え直後や、株が弱っているときには与えないようにします。

"ガーベラに与える肥料の種類は?"

市販の花に使える液体の肥料、または、固形の有機配合肥料を与えます。
固形の有機配合肥料は、水やりや雨が降ることで水に溶け出して、ゆっくりと穏やかな効果が期待できる肥料で「緩効性肥料」といいます。「緩効性肥料」には、ばらまき用の肥料と錠剤タイプの肥料=があります。

  • ばらまき用の肥料・・・粒状で、土にパラパラとまいて使える肥料です。
  • 錠剤タイプの肥料・・・土の上に置いて使える錠剤タイプの肥料です。

"肥料を与えるのはなぜ?どのように与えるの?"

肥料の与え方には、元肥と追肥の2種類のがあります。

元肥・・・元肥は、苗を植え付ける前に与える肥料のことをいいます。

春の芽出し時期に肥料が効くようにします。

元肥として与える肥料の量・・・1平方メートル当たりに、完熟堆肥・2kg、有機配合肥料・100gが目安です。

完熟堆肥 ・・・・・・・・・・・・・約2kg
有機化成肥料(N:P:K=8:8:8)・2握り(約100g)


*化成肥料は、袋に「N:P:K=8:8:8」と書かれた肥料を選びましょう。
N、P、Kは、窒素、リン酸、カリウムで、植物の育成に必要な3大栄養素です。
これらの成分は他の成分とも助け合って働きます、このうちのどれが不足しても植物は育ちません。そのため、成分の偏りがないように与えることが大切です。

追肥・・・追肥は、苗の成長に沿って追加で与える肥料のことをいいます。

花が咲く植物には、開花後にお礼肥として与えます。
与える肥料の量の目安はどれくらい?

追肥として与える肥料の量・・・液体の肥料を1000倍くらいに希釈し、10〜20日に1回ほど水やりの時に与えます。または、粒状の緩効性肥料の場合、6号鉢なら、8〜10粒ほどです。地植えの場合は、有機化成肥料(N:P:K=8:8:8)・約30gです。

※市販の肥料の場合、記載してある適量を参考に与えるようにしましょう。

ガーベラの栽培管理|夏越しや冬越し、雨の多い時期の注意点など

植えたガーベラ、元気に育ってほしいですよね。
よく観察して、世話をすることですくすく育ってくれるはずです。ガーベラの栽培管理についてポイントを紹介します。

花をつぎつぎとたくさん咲かせるために

咲き終わった花は、葉を分けて手で押さえ、花茎の根元から取り除きます。ガーベラは、切り花にすることもできるので、咲き初めの花を早めに摘むことで、次の花を咲きやすくすることもできます。

枯れた花は、早めに取り除きましょう。

ガーベラの花が枯れたら、早めに花がら摘みをしましょう。できるだけ株元の近くから茎を切ります。できれば、枯れる前に収穫すると種ができるのを防ぎ、次の花も早く咲かせることができます。また、病気や害虫の予防にもつながります。

葉が、茂りすぎないように管理します。


ガーベラは、葉がもっさりとたくさんに育ちます。重なっている葉や、黄色や茶色に変色した葉は、手で取り除いてすっきりさせます。ガーベラは、株元に光が当たらないと花が咲きません。葉の整理をすることで日光を均等に当てることができ、風通しもよくなり、蒸れを防ぐこともできます。

鉢植えのガーベラは、1年に1度は植え替えをしましょう。

ガーベラは、根の成長が早い植物です。鉢植えの場合は、1年に1度ひとまわり大きい鉢に植え替えをしましょう。植え替えに適した時期は、3〜4月、9〜10月の花の咲いていない頃です。

鉢からガーベラを取り出します。その時に、株元を指や手でしっかり固定して茎や根を傷めないように気をつけましょう。根についた土を優しく丁寧に落とします。新しい土を入れた鉢に植え替えます。ガーベラは、芽が地上部分にいくつもあるので、芽が土に埋まらないように浅く植えます。

※植え替えする時に、株分けを同時にすることもできます。株分けの方法は、「ふやし方」の項目で詳しく解説します。

なるべく雨に当てないようにしましょう。

ガーベラは、多湿が苦手です。地植えのガーベラの場合は難しいですが、鉢植えのガーベラは、雨に長く当たらないよう、雨の日は軒下に移動するなどして管理すると安心です。

梅雨や秋の長雨の時期に注意しましょう。

ガーベラは、蒸れや多湿を嫌います。梅雨や秋の長雨の時期は特に注意が必要です。ガーベラは、土の水はけが悪くなると、根腐れを起こして枯れてしまうこともあります。雨の続く時期の前には、土の水はけが悪くなっていないか確認し、排水よく管理しましょう。

夏越しのために|暑さ対策をしましょう。


ガーベラは、夏の高温多湿に弱いです。気温30°C以上の日が続き弱っているようであれば、地温を下げる対策として、株元に藁(ワラ)を敷きマルチングしましょう。

冬越しのために|鉢植えは、室内に取り込みましょう。


ガーベラは、1〜2月は、葉が枯れて休眠します。ガーベラはやや寒さに弱い(品種によっては-5℃まで耐えます)ので、関東より北の厳しい寒さの地方では、霜除け(しもよけ)をします。霜除けの方法は、株元に藁(ワラ)や籾殻(もみがら)を 敷き詰めマルチングします。北風が当たる場合は、ビニールトンネルで風よけすると効果的です。風よけのビニールトンネルは、北の方向を土に埋めて、南の方向は、少し開けておき蒸れを防ぎます。完全に密閉してしまうと、放射冷却により、外気温よりビニールトンネル内の気温が下がってしまい効果がありません。鉢植えのガーベラの場合は、寒さ対策のために室内に取り込みます。

ガーベラの収穫と利用方法について

ガーベラの収穫

ガーベラは、真夏は少し休みますが、3月〜11月の長い期間、花をつぎつぎと咲かせます。咲き始めの早いうちに花茎の根元から切り収穫し、切り花にすることができます。切ることで、次の花芽をつけることを促すことができるので、一石二鳥です。

ガーベラの利用方法

”ご自分で育てた花でブーケを作りたい”
そんな風に思ったことはありませんか?

ガーベラは、切り花として部屋に飾ったり、フラワーアレンジに使ったり、ブーケにして誰かにプレセントしたりして楽しむことができます。ご自分で育てた花でブーケや切り花ができるなんて、とてもワクワクしませんか。

ガーベラのふやし方|株分けの仕方を解説

ガーベラは、株分けとタネまきで増やすことができます。
ですが、ガーベラは、数種類のガーベラを交配して品種改良し販売されている苗やタネがほとんどのため、育てているガーベラから採取したタネをまいた場合は、次の世代の花は、同じ色や形になるとは限りません。そのため、株分けで増やした方が手軽で確実です。

ガーベラの株分けの仕方

ガーベラの株分けに適した時期

ガーベラの株分けは、3〜4月か、9〜10月の花の咲いていない時期を選んで行います。鉢植えの場合、1年に1度植え替えが必要なので、その時に同時に株分けして増やすこともできます。

鉢植えの場合の株分けの手順

〈1〉鉢からガーベラを取り出します。その時に、株元を指や手でしっかり固定して茎や根を傷めないように気をつけましょう。
〈2〉根についた土を優しく丁寧に落とします。

〈3〉土を落としたガーベラの株を、手でそっと2〜3株に分けます。手で分けにくいようなら、清潔なハサミやナイフを使います。
〈4〉下の方の大きな葉や、傷んだ葉を手で取り除きます。

〈5〉ガーベラは、芽が地上部分にいくつもあるので、芽が土に埋まらないように浅く植えます。

地植えの場合の株分けの手順

〈1〉ガーベラの株元から30cmくらいのところにスコップをさし、ぐるりと1周します。

〈2〉ガーベラをスコップで土から掘り出します。
〈3〉根についた土を優しく丁寧に落とします。


〈4〉土を落としたガーベラの株を、手でそっと2〜3株に分けます。手で分けにくいようなら、清潔なハサミやナイフを使います。
〈5〉下の方の大きな葉や、傷んだ葉を手で取り除きます。
〈7〉ガーベラは、芽が地上部分にいくつもあるので、芽が土に埋まらないように浅く植えます。

ガーベラを育てるときに注意が必要な病気と害虫

植物を育てるときに、病気になってしまったり、害虫がついてしまうことがあります。定期的に観察することで、早く見つけて対応することが大切です。

病気

ガーベラは、風通しが悪かったり、過湿の環境で育てると、うどんこ病にかかることがあります。うどんこ病の症状は、葉がまるで小麦粉(うどん粉)をまぶしたように白くなります。被害がひどいようであれば、市販のうどんこ病に使える薬剤で対策します。

害虫

ハダニ、ハモグリバエ、アザミウマが発生することがあります。被害がひどいようであれば、市販の花用の薬剤で対策します。

ポイントのまとめ

日光の当たるところに植えましょう

・ガーベラは、とても日の光が好きな植物です。少なくとも半日は日光の当たる場所に植えましょう。

根がはりやすい土にする

・ガーベラの根は深く大きくなります。
・根の成長をよくするために地植えの場合は、土をしっかり耕しておきましょう。
・良質な堆肥(有機質)を加えましょう。
・根の成長を見越して、地植えの場合は、株と株の間隔は40cm以上にしましょう。

暑さと寒さに注意しましょう

・ガーベラは、夏の高温と、冬の寒さに注意して育てることが大切です。関東より北の地方で育てるときは、冬に室内に取り込むなど対策しましょう。

水はけのよい環境で育てましょう

・ガーベラは、多湿の環境が苦手です。
・水は、土が乾いてからたっぷり与えましょう。
・鉢植えは、夏と冬で、水やりの頻度を変えましょう。
・土の水はけが悪い場合は、通気性の良い赤玉土やパーライトを加えます。
・地植えで育てる場合は、水はけがよくなるように土を調整しましょう。
・鉢植えやプランターで育てる場合は、吸水性、通気性がある素焼きの鉢やプランターを選びます。

ガーベラの種類について


現在、日本でよく栽培されているガーベラは、南アフリカのトランスバール地方に自生していた”Gerbera Jamesonii”(ガーベラ・ジャメソニー)という種類のガーベラに、いくつかのガーベラを掛け合わせて品種改良しているものがほとんどです。

近頃、園芸店で手に入りやすく鉢植えも花壇や庭植えも可能な品種は、「ガーベラ・ガルビネア」「宿根ガーベラ・ガルビネアスイート」「宿根ガーベラ・大輪ガルビネア・グロウ」
「昔のガーベラ」です。鉢植え用の品種では「ガーベラ・フェスティバル」や2018年に発表された「ガーベラ・マジョレッテ」があります。

「ガーベラ・ヤメソニー」もインターネットの通販で、タネを見つけることができました。

それでは、それぞれの品種について紹介します。

鉢植え・庭植えどちらも可能なガーベラの品種

「ガーベラ・ガルビネア」
病害虫に強く、耐暑性・耐寒性に優れているため丈夫で育てやすいです。
鉢植えだけでなく庭植えも可能。
バラエティーに富んだカラーがあり、花もちがよく切り花にもできる品種です。
花は、オレンジ色、白色、ワインレッド色、濃橙色などがあります。
開花期は、3月下旬~11月で真夏は咲きません。(関東以西の地域では、3月~12月中旬ごろまで開花し続けます。)背丈30〜40cm。

「宿根ガーベラ・大輪ガルビネアスイート」

花の直径が7~10cmと大輪のガルビネアです。
バラエティーに富んだカラーがあり、花もちがよく切り花にもできる品種です。
花は、オレンジ色、サーモンピンク色、明紫色のセミダブル、濃ピンク色、黄色、淡ピンクと白の複色などがあります。
病害虫に強く、耐暑性・耐寒性に優れているため丈夫で育てやすいです。
鉢植えだけでなく庭植えも可能。
開花期は、3月下旬~11月で真夏は咲きません。(関東以西の地域では、3月~12月中旬ごろまで開花し続けます。)背丈30〜40cm。

「昔のガーベラ」
古くから栽培されているとても丈夫で育てやすいガーベラです。花の直径は、3〜4cmと小さく花びらも細い菊のような素朴で懐かしいような雰囲気があります。
花の色は、黄色、赤色、白色などです。背丈は、30~40cmです。庭植え、鉢植えが可能です。

「ガーベラ・ヤメソニー」

茎は長く30~40㎝で、直径8〜10cmの花が咲きます。花びらは、シュッとした細長いカタチです。色はパステルの淡い色や、真紅の赤、白などさまざまな色があります。
茎がしっかりしていて、花もちもよいので、切り花にも向いています。庭植え、鉢植えが可能です。

鉢植え用のガーベラの品種

「ガーベラ・フェスティバル」

鉢植え用の品種です。耐寒性が弱いので、冬は、室内に取り込むと安心です。花の直径が9cm大輪の品種や、花径6cmくらいの小輪の花の品種、細い花弁が密に重なるタイプ、八重咲きの花などがあります。花の色も、白、淡い黄色、オレンジ、赤などさまざまです。

「ガーベラ・マジョレッテ」

鉢植え用の品種です。耐寒性が弱いので、冬は、室内に取り込むと安心です。花の直径が9cm大輪の品種で、花の色が、白、淡い黄色、オレンジ、赤などさまざまです。背丈は、30cmほどです。

ガーベラと合わせて植えたい植物

ガーベラは、1株でもとても見ごたえのある植物です。ガーベラは、地上部だけでなく根も大きく育つので、植えるときの株間も40cm以上と広く取った方がよいため、ぎゅうぎゅうに寄せ植えするよりもガーベラを主役に背の低い植物を合わせるとよいです。

それでは、ガーベラと合わせやすい植物を3種類紹介します。

アジュガ

春になると青紫色の美しい花を咲かせるアジュガを、ガーベラと合わせて植えます。地面を這うように増えていくので、上に伸びるガーベラと相性がよいです。

クリーピングタイム・レモンタイム・シルバータイム

地を這うように成長するクリーピングタイムや、葉の色が明るく綺麗なレモンタイムを選び、黄色の葉のゴールデンレモンタイム、銀色の葉のシルバーレモンタイムなどは、カラーリーフとして寄せ植えや花壇のアクセントになります。

ツルヒメソバ

ツルヒメソバは、春から秋にかけて小さな可愛らしいピンク色の花を咲かせます。ツルヒメソバも地を這うように成長するので、ガーベラと合わせやすいです。

終わりに

この記事では、ガーベラについて特徴や育て方、育てやすい品種などについて紹介しました。記事を読んでくださった方が、お気に入りのガーベラを見つけて、育てていただけたら幸いです。

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植物ライフアドバイザー/産直農家/ガーデナー/

hellomiina

「庭と農園・ポレヌ(pollen)」主宰。植物を育てることがとても好きです。自宅の小さな庭から始まり現在は約1000㎡の畑も加わり、花・野菜・果樹・ハーブなどを年間100種類以上育てています。露地栽培の切り花などを産直所に出荷しています。また、「小さなスペースの庭造り」や「草花の寄せ植え」などの個別レッスンも行っています。皆さまが植物を育てる時に、お役に立てるよう心がけて丁寧に記事を書いていきます。どうぞよろしくお願いします。
保有資格:庭園デザイナー、ハーブコーディネーター

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