search

セージの育て方【植物アドバイザーが解説】

植物ライフアドバイザー/産直農家/ガーデナー/

hellomiina

「庭と農園・ポレヌ(pollen)」主宰。植物を育てることがとても好きです。自宅の小さな庭から始まり現在は約1000㎡の畑も加わり、花・野菜・果樹・ハ…

セージは、花も葉も美しい植物なので庭や花壇を華やかに彩ってくれます。さまざまな用途のあるセージの育て方を知り、暮らしに取り入れるだけで、豊かで楽しい日々になることでしょう。この記事では、そんなセージについて詳しく紹介します。

目次

  1. セージとは
  2. セージの育て方
  3. セージの種類
  4. 終わりに

セージとは

美しい花を咲かせるセージは、清涼感のある強い香りも特徴的です。セージの中でも上の画像のコモンセージに古来より「不老長寿のハーブ」として食用・薬用さてれてきました。和名は薬用サルビアです。
セージは、花も葉も美しい植物なので庭や花壇を華やかに彩ってくれます。さまざまな用途のあるセージの育て方を知り、暮らしに取り入れるだけで、豊かで楽しい日々になることでしょう。この記事では、そんなセージについて詳しく紹介します。

基本データ

学名Salvia officinalis
和名薬用サルビア(ヤクヨウサルビア)
英名Common Sage
科名シソ科
属名サルビア(アキギリ)属
形態亜低木(あていぼく)・・市場では多年草、宿根草として流通している
背丈30cm〜1m
花色赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、青、紫など
原産地地中海沿岸地方など
種まき3月~4月、9月~10月
開花期5月~10月
日照条件日なた
耐寒性やや強い
耐暑性やや強い
発芽適温20℃前後
用途ティー、料理、ガーデニング、ポプリ・リースなどのクラフト、ハーブバス(入浴剤)、アロマテラピー、うがい薬、チンキ剤など

セージの特徴

セージは、シソ科の亜低木(あていぼく)です。背丈が低いので木に見えませんが、株が成長するに連れて、茎の下の部分は木質化します。しかし市場では、多年草、宿根草のカテゴリーとして流通していることが多いです。

背丈は、30cm〜1mほどです。500種類以上の種類があり、花の色は、赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、青、青紫、紫などがありとても美しいです。爽やかな香りもあります。

葉の形は、長楕円のものが多く、葉の色は、グリーンやシルバー、赤や白の柄が入る種類など様々です。
セージは、地中海地方原産で、高温多湿が苦手です。水はけがよく、やや乾燥した土を好みます。また、酸性の土は嫌います。日当たりと風通しよい環境が適しています。

セージの歴史


セージは、地中海沿岸の原産の植物で、現在では世界中で愛され栽培されています。セージには、500種類以上の種があります。
数多いセージの種類の中でも「コモンセージ」の歴史は古く、古代ギリシャ・ローマ時代から薬用として使われていました。殺菌・防腐効果や血を止める・血を増やす、体力をつけるなどの効果があるとされて、強壮薬やうがい薬として用いられていたと伝えられています。また、傷を負った古代ローマ軍の兵士の治療にも使われ、ローマ軍は、セージの種を撒きながら道を進んだという言い伝えもあります。


また、インドの伝統的な医学の「アーユルヴェーダ」でも、胃の健康や、のどの痛み、歯肉炎などの治療に使用されています。
セージは、日本にも薬用の植物として導入されました。そして和名は「ヤクヨウサルビア」と付けられました。

セージがスパイスとして料理に使われるようになったのは、16世紀ごろといわれています。セージは、香りづけ、肉の臭み消しや殺菌の目的で使用され、現在でもヨーロッパ諸国、特にドイツ料理、イタリア料理、フランス料理によく使われるスパイスの一つです。


例えば、日本でも馴染みの深い「ソーセージ」を作る時に、セージは欠かせません。そのため「ソーセージ」の名前の語源になったともいわれています。

セージ(コモンセージ)の成分|効果・効能

セージは、ヨーロッバの国々、インドや中国などで古くから薬用のハーブとして重宝されてきました。セージには、数多くの種類がありますが、料理用・薬用として利用するのは主に「コモンセージ」です。こちらの項目では、「コモンセージ」の成分と効果・効能について紹介します。

成分(コモンセージ)

コモンセージの精油成分には、ピネン、シオネール、チモール、タンニン、ツヨン、ボルネオール、カンファー、などが含まれています。また女性ホルモンのエストロゲンに似た成分を含んでいます。

効果・効能(コモンセージ)

コモンセージは、風邪や感染症の予防に有効なハーブです。さらに、喉の痛みや腫れ、歯肉炎・口内炎などの症状を和らげる作用もあり、水虫のケアにも効果が期待できます。下記、セージの主な効能を紹介します。

  • 抗菌・抗ウイルス作用
  • 殺菌作用
  • 抗酸化作用
  • 強壮作用
  • 血行促進作用
  • 胃腸の調子をよくする作用
  • 胆汁の分泌を促進する
  • 抗酸化作用
  • 強壮作用
  • 鎮静作用
  • 集中力を高める
  • 防腐効果
  • 汗を抑える作用
  • 肌を引き締める効果
  • 女性ホルモンに働きかける作用 など
*注意*

薬用として使用するセージには、禁忌もあります。子供や妊婦の方、持病やアレルギーのある方は、注意が必要です。医師や専門家に相談して、安全に利用しましょう。
特にてんかんの方は、てんかん発作の引き金になるツジョンを含んでいるので、セージは使用してはいけません。妊娠中の方は、少量を料理に使う程度にしましょう。

セージ(コモンセージ)の家庭での利用方法

セージには、とても多くの種類がありますが、家庭で料理用・薬用として利用できるのは「コモンセージ」です。「コモンセージ」は、市場には、単に「セージ」「ガーデンセージ」という名前で流通していることもあります。家庭でセージを料理用や薬用として利用するために育てたい場合は、商品のタグに英名で「Common Sage」 または学名の「Salvia officinalis」と書かれているものを選ぶようにしましょう。
園芸品種のセージは料理用・薬用として利用できませんので注意が必要です。こちらの項目では、主にコモンセージの利用法について紹介します。

コモンセージは、葉や花を摘んで幅広く利用することができます。用途は、ティー、料理、ガーデニング、ポプリ・リースなどのクラフト、ハーブバス(入浴剤)、アロマテラピー、うがい薬、チンキ剤、などです。

コモンセージの葉は、生でも乾燥させても使うことができます。料理やティーに使うときに、生の葉を庭やプランターから摘んで使うことができます。それでは、コモンセージの利用方法別に詳しく紹介します。

  • ティーとして
    コモンセージは、葉を摘んで、生のフレッシュな葉、乾燥させた葉、どちらもハーブティーとして楽しめます。喉の調子がよくないときや気持ちを沈めたいとき、集中力を高めたいときに役立ちます。
  • 料理に
    コモンセージは、豚肉、ラム肉、モツ系などの肉料理と相性がよく、香り付けや臭み消しに使うことができます。爽やかな香りが肉料理の油っぽさを抑えて、脂肪の分解も助けてくれる作用もあるといわれています。また、ソーセージ作りには欠かせないハーブとして有名です。料理には、セージの生の葉も乾燥させた葉もどちらも使うことができます。

  • ガーデニング
    コモンセージのブルーの美しい花とシルバーリーフは、花壇や庭を華やかにしてくれます。セージは丈夫でつぎつぎと花を咲かせるため、ガーデニングでとても人気がある植物です。そのため、数多くの園芸品種も流通していますので、コモンセージの他にも好みのセージを見つけて、ぜひ育て楽しんでいただきたいです。

  • ポプリ
    セージの花や葉は、爽やかでとてもよい香りです。乾燥させてポプリに、また、フレッシュな状態で粗塩に混ぜて瓶に詰めモイストポプリにすることもできます。

  • ハーブバス(入浴剤)
    爽やかな香りのコモンセージの花や葉を摘んで、ネットなどに入れ、お風呂に浮かべ、ハーブバスを楽しむことができます。

  • アロマテラピー
    コモンセージは、アロマテラピーでエッセンシャルオイル(精油)として使用します。エッセンシャルオイル(精油)には、コモンセージのみでなく、クラリーセージも使用されます。セージのエッセンシャルオイルは、水蒸気蒸留で抽出します。

  • うがい薬
    喉が痛む時や風邪予防に冷ましたコモンセージティーでうがいすると効果があります。生の葉も乾燥させた葉もどちらも使うことができます。

  • チンキ剤
    コモンセージの葉をアルコールに浸してエキスを抽出して使用します。

注意事項

薬用として使用するセージには、禁忌もあります。子供や妊婦の方、持病やアレルギーのある方は、注意が必要です。医師や専門家に相談して、安全に利用しましょう。

特にてんかんの方は、てんかん発作の引き金になるツジョンを含んでいるので、セージは使用してはいけません。妊娠中の方は、少量を料理に使う程度にしましょう。

コモンセージの葉をたくさん収穫できるときには、ドライハーブにしましょう

コモンセージの葉は、ドライハーブにして貯蔵しておくことができます。ドライハーブがあると収穫期以外でも、必要なときにいつでもコモンセージを使うことができます。
コモンセージの葉がたくさん収穫できるときは、風通しのよい日陰でしっかり乾燥させ、密閉できるガラスビンなどに保存しておくと楽しみが広がります。

ドライハーブにして貯蔵するときには、香りの成分の多い花の咲き始めの頃のよく晴れた日の午前中に、葉を枝ごと切り取ります。この頃に草姿を整えながら枝を切ることで、コモンセージの草姿を整えることができ、その後の夏の庭や花壇をすっきり美しく保つこともでき一石二鳥です。

安全にセージを利用するために大切な2つのこと

1:家庭で料理用・薬用として利用できるセージは「コモンセージ」です。

「コモンセージ」は、市場には、単に「セージ」「ガーデンセージ」という名前で流通していることもあります。料理用や薬用として利用したい場合は、商品のタグに英名で「Common Sage」 または学名の「Salvia officinalis」と書かれているものを選ぶようにしましょう。

2:薬用として使用するセージには、禁忌があります。

子供や妊婦の方、持病やアレルギーのある方がセージを薬用として使う場合には注意が必要です。特にてんかんの方は、てんかん発作の引き金になるツジョンを含んでいるので、セージは使用してはいけません。妊娠中の方は、少量を料理に使う程度にしましょう。
必要に応じ医師や専門家に相談して、安全に利用しましょう。

セージの名前について|由来・別名

セージの学名は、「Salvia officinalis」です。

「Salvia(サルビア)」はラテン語で「癒す」「治癒力のある植物」という意味の「Salvare(サルワーレ)」や「健康」という意味の「Salvus」からきています。名前の由来のとおり、古くから病気の治療に用いられていました。

英語のSage(セージ)はフランス語で賢い人を意味するSauge(セージュ)から派生しました。

イギリスには「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」ことわざが、アラビアには、「セージを庭に植えた者は死を迎えない」という格言があるほどです。

セージの花言葉


清々しく美しい花を咲かせ、心を和ませてくれるセージの花言葉を花言葉の由来を紹介します。

  • 「幸せな家庭」・・セージは、古くから薬用として使われてきました。イギリスには「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」ということわざが、アラビアには、「セージを庭に植えた者は死を迎えない」という格言があるほどです。そのような「セージを庭に植えると長生きできる」という考えから、セージは、幸せの象徴とされ「幸せな家庭」という花言葉が生まれました。

  • 「尊敬」「知恵」・・フランス語の「賢人」や「哲人」という意味を持つ「Sauge(セージュ)」から、相手を敬う気持ちを込めた花言葉がつけられました。

セージの育て方

セージは、ミントなどと同じシソ科の植物です。一度根付くと毎年美しい花を咲かせてくれ、庭や花壇を華やかに彩ります。セージを育てるときは、苗を手に入れ苗から育てる方法と、種まきから育てる方法があります。セージを初めて育てる場合や園芸を始めたばかりの場合は、苗から育ててみましょう。セージの育て方に慣れてきた頃に種まきにもチャレンジしてみると、植物を育てる楽しみがさらに広がります。

セージを育てるときに必要なもの

セージを育てるときに必要なものリスト

  • 種または苗
  • 植木鉢(10号鉢に1株)または、プランター(幅60センチのプランターに2株程度)
  • 栽培用土(培養土)
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石(発泡スチロールでも代用できます)
  • ジョウロ
  • スコップ
  • 園芸用手袋 など

セージを元気に育てる鉢の選び方

セージを鉢植えで育てる場合は、吸水性、通気性がある素焼きの鉢を選びます。できれば10号(約30cm)の鉢に1株を目安に植えつけます。置く場所の問題で難しければ、小さくても6号以上(約18cmの鉢)の鉢を選びましょう。

植木鉢のサイズについて

植木鉢のサイズは、「号」で表されます。1号は、直径約3㎝です。例えば、10号鉢の場合は、約10㎝×3号=約30㎝の直径の鉢です。

栽培カレンダー

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
種まき
植え付け
肥料

栽培環境・日照条件・栽培可能な地域

セージを育てるために適した場所とは?

セージは、日本では、全国で育てることができます。
植物を育てるときには、原産国の気候を頭に浮かべながら世話をするとうまく育てることができます。セージは、ヨーロッパ南部、地中海沿岸地方原産の多年生の植物で、寒さ暑さに比較的強い性質です。

風通しと日当たりの良いところを選びます

セージを植える場所は、風通しと日当たりの良い場所を選びます。日当たりが悪いと茎や葉が細く貧弱になってしまい、花付きもよくありません。たっぷりと日の当たる場所で元気で丈夫な株に育てましょう。

夏の厳しい暑さには注意が必要です

セージは、暑さ寒さに強いですが、近年の夏の厳しい暑さの中や、強い日差しの当たる環境下で、枯れてしまうことがあります。鉢植えの場合は、夏には強い直射日光が当たらない場所に移動するか、日よけをしてあげましょう。地植えの場合は簡単に移動できませんので、あらかじめよく考え、夏の午後の強い日差しが当たらない場所に植え付けましょう。

栽培用土

栽培用土とは、花や野菜を育てるときに適した土のことです。植物を育てる土は、水はけ、水もち、通気性、保肥性のよい土が適しています。市販の培養土を購入して使うこともできますし、自分自身でブレンドして作ることもできます。

セージを育てるときに適した土とは?

セージは、水はけのよい土を好み、過湿を嫌うため、梅雨時期や秋の長雨の時期には、特に注意が必要です。水はけが悪くならないように土を整えることが大切です。また、セージは酸性の土が苦手です。雨の多い日本では、土の成分が雨で流れ酸性に傾きやすい傾向があります。そのため、定期的に酸性の土を中和する対策が必要です。

セージを育てるための基本の土作り

地植えの場合の土作り

セージを地植えにする場合には、土に1㎡当たり苦土石灰100g、*完熟堆肥2kg、有機配合肥料100gを施します。(堆肥の代わりに腐葉土でも可能です)
いろいろ買い揃えるのが大変な場合は、手軽に使える市販のハーブ用培養土、もしくは草花用培養土を使うのも一つの方法です。セージを植えるあたりの地面に穴を掘り市販の培養土を入れて植え付けます。

*完熟堆肥
堆肥を購入するときは、完熟と書いてあるものを選びましょう。
完熟バーク堆肥、完熟牛ふん堆肥など、いろいろな種類があります。


↑↑↑完熟バーク堆肥↑↑↑

↑↑↑完熟牛ふん堆肥↑↑↑

鉢植えの場合の土作り

セージを鉢植えにする場合の用土は、市販のハーブ用培養土、もしくは草花用培養土を使用します。自分自身で用土をブレンドして作る場合には、赤玉土:腐葉土:パーライトを6:3:1の割合でブレンドします。

土の水はけをよくするためには?

土の水はけを改善するためには、川砂やパーライト、赤玉土、などを加えます。また、畝を高くすることも効果があります。
酸性の土を中和する方法は?
栽培用土に苦土石灰を混ぜ込むことで、酸性に傾いた土を中和することができます。石灰の量は、土にまいた時に、「冬の初霜がおりた時くらい」と覚えます。下の画像を参考にしてください。

セージを種から育てる方法


セージを種から育て、植え付けするまでの方法を紹介します。種をまく時期、種まきのポイント、種まきの手順など、詳しく解説します。

種まきの時期は?

セージの種の発芽適温は、20℃前後です。セージの種まきの時期は、温かい地域で4~5月、9月~10月、寒い地域では5月頃です。「春は、八重桜が散るころ、秋は、紅葉の前」が種まきの適期と覚えましょう。

種まきの3つのポイント

1・セージの種は、ゴマの粒くらいでとても小さいため、ほんの少しコツが必要です。

小さい種のまき方には「ばらまき」と「点まき」があります。

  • ばらまき・・・土全体に薄くばらまく方法です。紙に種をのせてパラパラとまくこともできます。

  • 点まき・・・点まきは、5mm〜1cmの間隔を開けて土にくぼみを付けて、一箇所に2〜3粒まく方法です。水を付けた爪楊枝(つまようじ)の先にひと粒ずつ種を吸いつけるように付けてまきます。または、種をピンセットでひと粒ずつ種をつまんでまきます。

2・セージの種は多めにまきましょう

セージは、発芽率が低く、古くなると発芽がふぞろいになるためやや多めにまきます。

3・土は薄くかぶせましょう

セージの種は、好光性(こうこうせい)の種で発芽に光が必要です。種をまいたあとに、厚く土を被せてしまうと発芽しません。種まき後は、種の上に土をふりかけるように薄く土をかぶせる程度にします。

種まき〜定植(植え付け)までの手順

セージは、育苗箱・育苗ポット・セルトレーに種まきします。それでは、種まき〜定植(植え付け)までの手順を詳しく解説します。

1・育苗ポットに清潔な種まき用の土を入れ、ジョウロを使い、土を水で軽く湿らせます。
2・セージの種を、種が重ならないようにまきます。育苗ポットの場合は、4~5粒を点まきします。育苗箱の場合は、ばらまきします。
3・種に5mmほどの厚さに土をかけます。
4・土をかぶせたら、ジョウロの水を手に受け流しながら、やさしく水やりします。
5・種まきから発芽するまでは常に土の湿気を保つよう水やりし、日陰で管理します。
もしも寒さが厳しいときは、室内など最低でも10℃以上を保てる場所に移動します。
6・2週間ほどで発芽します。

7・発芽後、芽が混み合っているところは間引きします。
8・発芽後は、日の当たる場所に移動し、土は、やや乾かし気味になるように管理します。
9・本葉が5~6枚のときに定植(植え付け)します。庭や花壇には、株間30~40cmの間隔で、鉢植えは、10号鉢(約30cm)に1株を目安に植え付けます。その後たっぷり水やりします。
10・定植後は、2~3日は、水やりを控え、強い日差しが当たらないように注意します。

※鉢のサイズは「号」で表されます。1号は、直径約3㎝です。

セージを苗から育てる方法

セージを苗から育てる方法について、植え付け時期、どんな場所に植えるか、植え付けのポイントなどを解説します。
セージの植え付けに適した時期はいつ?

セージの植え付けは、春から初夏の3〜6月と秋の9〜11月です。寒さの厳しい真冬と暑い真夏以外ならいつでも植え付け可能です。

セージを植えるのに適した場所とは?

セージは、日本全国で育てることができます。
セージは、ヨーロッパ南部、地中海沿岸地方原産の多年生の植物で、寒さ暑さに比較的強い性質です。セージを植える場所は、風通しと日当たりの良いところを選びます。日当たりが悪いと茎や葉が細ひょろひょろと貧弱になってしまい、花付きも悪くなります。たっぷりと日の当たる場所に植え付けましょう。

大きく成長することを見越して植えましょう

セージは、年々株が大きくなります。そのため、あらかじめ植える場所にゆとりをもたせましょう。庭や花壇には、30~40cmの間隔を開けて植え付けます。鉢植えの場合には、10号鉢に1株、プランターでは、幅60センチのものに株間10~15cmで2株を目安にしましょう。

セージの苗の植え付けの3つのポイント

1・畝を高くしましょう

セージは、水はけのよい土を好み、過湿を嫌うため、梅雨時期や秋の長雨の時期には、特に注意が必要です。植える場所の畝を高くすることで、土を水はけよく改善することができます。

2・風通しをよくしましょう

セージは、やや乾燥したところを好み、加湿や蒸れが苦手です。苗が成長した時に、株と株の間が狭く風通しが悪くならないように、株間を30~40cmの間隔をあけて植え付けましょう。また、鉢植えの場合は、吸水性、通気性がある素焼きの鉢を選びます。できれば10号(約30cm)の鉢に1株を目安に植えつけます。置く場所の問題で難しければ、小さくても6号以上(約18cmの鉢)の鉢を選びましょう。

*「号」鉢のサイズは「号」で表されます。1号は、直径約3㎝にあたります。

3・水の与えすぎに気を付けましょう

セージは、湿った環境が苦手です。植え付け後すぐは、たくさん水やりをしたくなってしまいますが、苗の植え付け後は、2~3日は、水やりを控え、強い日差しが当たらないように管理します。

水やり

水やりについて解説します。水やりの基本は、どんな植物も同じです。下の画像のように「土に指をさしてみて乾いていたら水を与える」と覚えておきましょう。地植えの場合と鉢植えの場合では、土の乾き方が異なるため、よく観察して水を与えるようにしましょう。

地植えの場合の水やり

地植えのセージには、やや乾かし気味に管理します。苗が根づいたあとは、基本的に水やりの必要はありません。雨水のみでも育てることができます。
ただ、夏の暑い時期のみ注意が必要です。真夏は水きれを起こさないように、様子を見て水を与えましょう。

鉢植えの場合の水やり

セージの鉢植えには、「土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと」水やりをします。そうすることで、鉢の中に新鮮な酸素を送ることができます。

セージの水やりの2つのポイント

1・水を与えすぎないようにしましょう

セージは、過湿を嫌いますので、水を与えすぎると根腐れを起こし枯れてしまうことがあるため、乾燥気味に管理します。

2・季節により水の量を調整しましょう

真夏はセージの株の水きれに注意が必要です。近年の厳しい暑さにより、夏は、土が乾きやすいので水きれを起こさないように定期的に水を与えましょう。
反対に、冬は、セージは休眠状態なので、水やりの回数を減らします。土が常に湿っているような状態だと根が傷んでしまうので 、土が乾く前に水を与えないようにしましょう。

肥料

セージを育てるときの肥料について、時期、肥料の種類、与え方、肥料を与える量、注意点について解説します。

セージに肥料を与える時期はいつ?

肥料は、春の芽出し時期に与えます。花が咲く植物には、開花後にも与えます。セージの場合は、春4月頃と9〜10月頃です。
ただし、植え替え直後や、株が弱っているときには与えないようにします。

セージに与える肥料の種類は?

市販の野菜や花に使える固形の有機配合肥料、または、ハーブ用の肥料を与えます。
水やりすることや雨が降ることで水に溶け出して、ゆっくりと穏やかな効果が期待できる肥料で「緩効性肥料」といいます。「緩効性肥料」には、ばらまき用の肥料と錠剤タイプの肥料があります。

  • ばらまき用の肥料・・・粒状で、土にパラパラとまいて使える肥料です。
  • 錠剤タイプの肥料・・・土の上に置いて使える錠剤タイプの肥料です。

肥料を与えるのはなぜ?どのように与えるの?

肥料の与え方には、元肥と追肥の2種類の方法があります。

  • 元肥・・・元肥は、苗を植え付ける前に与える肥料のことをいいます。
    春の芽出し時期に肥料が効くようにします。

  • 追肥・・・追肥は、苗の成長に沿って追加で与える肥料のことをいいます。
    花が咲く植物には、開花後にお礼肥として与えます。

与える肥料の量の目安はどれくらい?

  • 地植えの場合の肥料の量・・・1平方メートル当たりに、完熟堆肥・1kg、有機配合肥料・60gが目安です。

  • 鉢植えの場合の肥料の量・・・粒状の緩効性肥料の場合、5号鉢なら、7〜8粒ほどです。

*市販の肥料の場合、記載してある適量を参考に与えるようにしましょう。

肥料の与えすぎに注意しましょう

セージは、他の植物に比べて少ない肥料で育てることができます。肥料を与えすぎると根を痛めてしまうことがあるため、与えすぎないようにします。植え替え直後や、株が弱っているときにも与えないようにします。

栽培管理

セージを元気で丈夫に育てるために必要な栽培管理の作業を目的別に解説します。

セージの花を楽しむための剪定 〜春には切らない〜

セージの花を楽しみたい場合、春には剪定しないようにします。春に枝を切ると、花が咲く時期が遅くなり、咲かなくなってしまいます。花が咲いた後に剪定をします。

切り戻し 〜春に花が咲いた後に〜

切り戻しとは、枝や茎を切る(剪定する)ことです。春に花が咲いた後に、セージの茎を株の背丈の1/3くらいの高さで切ります。そうすることで株の消耗を防ぎ、秋まで何度か花を咲かせることができます。セージの切り戻しは、葉のある部分を必ず残します。葉がなくなるまで切ってしまうと枯れてしまう品種もあるためです。

摘心〜セージの葉をたくさん収穫するために〜

食用のためのコモンセージを種から育てる場合は、摘心することで、茎から脇芽が出て、葉の収穫量を増やすことができます。コモンセージの摘心の方法は、株が茂り始めた時に、葉のすぐ上の茎を切り取ります。

病害虫を防ぐための剪定 〜梅雨・秋の長雨の前に〜

セージは、蒸れや多湿を嫌います。梅雨や秋の長雨の時期は特に注意が必要です。セージは、株が蒸れると病気にかかりやすくなります。また、土の水はけが悪くなると、根腐れを起こして枯れてしまうこともあります。雨の続く時期の前には、剪定をしてすっきりさせましょう。

夏越しのために

地中海沿岸地方原産のセージは、夏の高温多湿に弱いです。地温を下げる対策として、セージの株元に藁(ワラ)を敷きマルチングしましょう。

冬越しのために

関東より北の厳しい寒さの地方では、セージに霜除け(しもよけ)をします。霜除の方法は、株元に藁(ワラ)や籾殻(もみがら)を 敷き詰めマルチングします。北風が当たる場合は、ビニールトンネルで風よけすると効果的です。
関東より南の地方では、特に防寒しなくても冬を越すことができます。

収穫


セージの収穫について解説します。まず、セージには、鑑賞目的の園芸品種と、料理にも使える種類があります。園芸品種のセージは食べたり、薬用にできませんので混合しないように気をつけましょう。園芸用のセージもポプリ・リースなどのクラフトや、ブーケ・切り花などにして楽しむことができます。園芸用のセージは、花や葉のある時期ならいつでも収穫可能です。

ここからは、食用や薬用に使うことができるコモンセージの収穫について解説します。

コモンセージは収穫して料理などに使うことができます

家庭で食用や薬用に使うことができるのはコモンセージです。
コモンセージは、種から育てた場合、種まきから70日前後で葉の収穫期を迎えます。葉があるうちは、いつでも収穫できます。

コモンセージの葉をたくさん収穫できるときには、ドライハーブにしましょう

コモンセージの葉は、ドライハーブにして貯蔵しておくことができます。ドライハーブにしておくことで収穫期以外でも、必要なときにいつでもコモンセージを使うことができます。
コモンセージをたくさん収穫できるときは、風通しのよい日陰でしっかり乾燥させ、密閉できるガラスビンなどに保存しておくと楽しみが広がります。

ドライハーブにするセージの収穫のタイミングは?

ドライハーブにして貯蔵するときには、香りの成分の多い花の咲き始めの頃、よく晴れた日の午前中に、葉を枝ごと切り取ります。この頃に草姿を整えながら枝を切ることで、コモンセージの草姿を整えることもでき、その後の夏の庭や花壇をすっきり美しく保つことができるので一石二鳥です。

植え替え

植え替えは、真夏と真冬意外の気候が穏やかな時期に行います。

鉢植えの植え替え

鉢植えのセージの場合は、1〜2年に1度、一回り大きい鉢に植え替えます。植え替えの時には、新しい培養土を使いましょう。株元を抑えながら、鉢を逆さまにして取り出し、絡まった根は優しくほぐしてから植え付けます。

地植えの植え替え

地植えの場合は、特に植え替えの必要はありませんが、植える場所を移動したいなどの理由で植え替えする時は、根を傷つけないように株元ギリギリでなく大きめにスコップで掘りあげます。

ふやし方

セージを増やす方法には、さし木、とり木、タネまきの3つの方法があります。それぞれの方法について解説します。

さし木

挿し木(さしき)は春か秋に行います。セージの茎を先端から15cmくらいに切り取って、下の方についている葉を取り除き挿し穂を作ります。水を入れたカップを用意し、挿し穂に1時間ほど水を吸わせます。あらかじめ湿らせておいたバーミキュライトに棒で挿し穴を開け、挿し穂を挿します。根がでてくるまでは直射日光を避けて涼しい場所で管理します。上手くいくと2週間~20日くらいで根が出てきます。必ず清潔な土を使いましょう。

とり木

親株から長めの茎を選び、地面に倒すようにして、茎の中間部分に土を盛ります。約1ヶ月その状態を保ち、土が盛られた部分の節から根が出てきたところで、親株から切り離して植え付けます。

種を採取して増やす

種を採取し、種まきで増やすことができます。
セージの種は、ゴマの粒くらいの大きさでとても小さいです。種が熟す直前に花穂ごと切り取って、乾燥させて、大きめの紙の上で揺らして種を落とします。または、種とり用の花穂を決めて、熟す前にネットをつけておくと簡単に種を採取できます。

病気と害虫

  • 害虫・・・センチュウ、ダニ類
  • 病気・・・うどんこ病

セージは、高温多湿が苦手です。水はけと風通しよく管理し、病気や害虫の予防をしましょう。また、定期的に観察して、病気にかかったり、害虫がついていたら、素早く対応することで被害を広げないポイントです。

セージを育てるときのポイントのまとめ

  • 高温多湿が苦手
  • 水はけのよい土で育てます、畝を高くすると効果的です
  • 水のやりすぎは禁物ですが、真夏の水切れに注意します
  • 風通しをよくするために、株間を広くとり、株が茂ってきたら剪定します
  • 肥料は少なめに与えます

セージの種類

数多くの変種や園芸品種があります。

セージには、数多くの変種や園芸品種があります。
園芸店でよく見かけ手に入りやすいセージには、チェリーセージ、アメジストセージ、パイナップルセージ、メドーセージなどがあります。

食用や薬用にできるコモンセージは固定種ですが、コモンセージからの変種だけでも、パープルリーフセージ、ゴールデンセージ、トリカラーセージ、クラリーセージ、フルーツセージ、ペインテッドセージなど数多く存在します。

クラリーセージは、アロマテラピーのエッセンシャルオイル(精油)として欠かせないセージです。

セージを使った「庭・花壇・寄せ植え」のアイディア

カラーリーフや脇役としても活躍します

・セージは、花が美しいので、主役として植えることもできますが、葉の色が美しい「パープルリーフセージ」「ゴールデンセージ」「トリカラーセージ」などは、カラーリーフとして使うだけで、雰囲気のある花壇や寄せ植えにすることができます。

木の株元に群生させると素敵です


・「メドーセージ」「チェリーセージ」「アメジストセージ」「パイナップルセージ」などは、オリーブやユーカリなどの木の株元に群生しているように植えても素敵です。

庭や花壇の背景として使うことができます


・「ローズリーフセージ」や「メドーセージ」などの背を高く育てることもできる品種は、ガーデンの背景としても使うこともできます。色も綺麗なので、ススキのようなグラス系の植物と合わせて背景として使っても存在感がでます。

キッチンで使えるハーブを集めて植えます

料理にも使えるコモンセージは、ローズマリー、タイム、ルバーブなど、キッチンで使えるハーブや野菜を集めてキッチンガーデンや、寄せ植えにしておくと、さっと収穫して料理に使うことができ便利です。

同じ色の花を組み合わせてみましょう


例えば、上の画像のように赤いセージと赤い花ばかりを集めて寄せ植えやレッドガーデンを作ります。ブルー系、イエロー系、ホワイト系と、ガーデニング・寄せ植えの楽しみが広がります。

セージと組み合わせて植えたい植物


セージは、地中海地中海沿岸の原産の植物です。セージと同じような環境で育つ植物を合わせて植えると育てやすいです。例えば、ユーフォルビア、エキナセア、レモングラス、タイム、マリーゴールド、レモンバーム、オレガノ、ラベンダー、ユーカリ、オリーブなどと組み合わせてみるとよいでしょう。

終わりに

この記事では、セージについて特徴や利用方法などを紹介し、育て方について解説しました。さまざまな用途のあるセージを暮らしに取り入れ、日常に潤いを感じ、豊かで楽しい日々にしていただけたら幸いです。

是非この記事を評価してください!

(2)

植物ライフアドバイザー/産直農家/ガーデナー/

hellomiina

「庭と農園・ポレヌ(pollen)」主宰。植物を育てることがとても好きです。自宅の小さな庭から始まり現在は約1000㎡の畑も加わり、花・野菜・果樹・ハーブなどを年間100種類以上育てています。露地栽培の切り花などを産直所に出荷しています。また、「小さなスペースの庭造り」や「草花の寄せ植え」などの個別レッスンも行っています。皆さまが植物を育てる時に、お役に立てるよう心がけて丁寧に記事を書いていきます。どうぞよろしくお願いします。
保有資格:庭園デザイナー、ハーブコーディネーター

同じライターの記事

花・ガーデニングの人気記事

今人気の記事