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中国語習得者の教える中国語の正しい勉強方法

中国系ブロガー・イラストレーター

りょう

20代で中国に渡り留学、その後日本語教師などを行い中国に住み続け今年で10年になる。趣味で始めたAmebaブログにて漫画で中国での生活を記録し始めた…

「ニーハオ」しか中国語を知らないのに中国に行き短期留学、そして1年も経たずに中国語で基本的コミュニケーションができるようになった中国語習得者が教える『中国語の正しい勉強方法』をご紹介します。

中国での現地生活は10年以上、そして日本語教師の仕事を通して多くの留学生から話を聞いた結果、中国語取得のより効果的な方法を知りました。
中国語の学習を検討している人向けに、どのように勉強するのが効率的なのかをまとめてみました。

目次

  1. 中国語は難しい
  2. 間違った勉強方法
  3. 効率的な勉強方法
  4. 中国語を使う環境をどうやって整えるか
  5. もし留学するなら
  6. 中国語を勉強するメリット
  7. まとめ 正しい勉強方法で効率よく言語習得

中国語は難しい


中国の経済発展に伴い、日本の企業でも中国語の習得を社員に促すところも増えてきました。また中国人観光客の増加や、日本への転入などにより、普段から中国語にふれる機会が多くなってきたという方も増えています。
このような必要に迫られて中国語の勉強を始めようと思う方の多くが直面する問題、それが中国語の難しさになります。

とくに発音

一見すると漢字ばかりなので、日本人には言語習得が簡単だと思われがちな中国語ですが、中国語において最も大事だといわれているのが発音です。中国語には、日本語ではない発音があるため、とくに初心者の場合には発音ができないということも珍しくありません。

例えば日本人が苦手な発音として「r」があります。「そり舌音」発音と言われるのですが、英語での「r」とはまた違う発音になるので、かなり習得が難しいといえるでしょう。

声調も難しい

中国語習得でさらなる難関といわれるのがこの声調になります。中国語には4つの声調があります。とくに日本人が苦手とするのが3声と4声だといわれています。日本語は比較的穏やかな話し方をするため、4声のような強い語尾は意識しないと発声できない場合が多いようです。

間違った勉強方法

中国語学習者がよく行う勉強方法として「ひたすら書く」「ひたすら覚える」という方法があります。これらの勉強方法を全否定するわけではありませんが、個人的な経験からするとこれらの方法は中国語習得上あまり効果がありませんでした。

ひたすら書く

受験生やテスト前の学生の要領で、単語などを覚えるためにひたすら書いて覚えるという方がいます。もちろん書いて覚えるというのは記憶するひとつの方法になるのですが、中国語勉強ではあまりおすすめしません。

というのは上記にも説明しているように中国語においては、四声や発音というのが重要になってくるからです。文字では知っていたとしても、それを聞き取れるか、相手に伝わるように発音できるかというほうが重要になってきます。

ひたすら覚える

私も中国語の勉強には常に単語帳を持ち歩き、時間が空いた時には常に見るようにしていました。この勉強法が合っている方もいるかもしれませんが、わたしの場合にはあまり記憶に残りませんでした。またこの方法で覚えたとしても、普段の中国語での会話などではすぐに思い出すことができず結局のところあまり役に立ちませんでした。

効率的な勉強方法

中国語を勉強する目的は人によっても違うことでしょう。例えば中国人の顧客や友人と簡単に中国語でしゃべることができればそれで良いという場合もありますし、メールでのやりとりができればそれで良いという方もいます。
これからご紹介する方法は、どちらの場合でも役立つ点ですので参考にしていただければ幸いです。

使う単語だけ重点的に覚える

中国語のテキストや単語帳などを見ると、普段中国人でもあまり使っていないような言葉が書かれていることがあります。もちろん多くの単語を知っておくというのは重要なのですが、中国語初心者であればそのような単語を覚えるより、普段よく使う言葉を覚えるほうが効率良くなります。

そこでおすすめなのが「使う単語だけ重点的に覚える」という方法です。わたしの場合は、普段の会話などでよく見聞きする言葉を自分でまとめて覚えるようにしました。売られている単語帳よりも、自分で作ったもののほうが記憶に残りやすく、また実践でもかなり使うことになるので非常に効率良く覚えることができます。

ちなみにある言語学の調査によると、多くの言語において必要最低限といわれる言語数は250前後、そして普段の会話で必ず使う単語は750ほどだといわれています。もし必要最低限のものだけ上手に選んだ場合、1日5単語覚えたとしてわずか50日ほどで必要最低限の会話はできるようになる計算になります。

もちろんこれは机上の理論なので、使う場面や状況などによっても異なりますが、簡単な外国語を話す上では膨大な単語は実は必要ありません。

<補足>
中国語独自の特性として、中国の地域によって使う単語が異なる場合があるという点です。大きく分けると北方、南方に分けられるのですが、よく使う単語や言い回しには違いがありますので、普段の会話から覚えておいたほうが確実です。

会話重視

個人的におすすめしたいのがこの「会話によって覚えていく」方法です。わたしの場合は、中国で実際に語学留学していたのですが、正直なところ授業の内容よりも普段の中国人との会話で覚えた言葉のほうが圧倒的に多かったです。

これは、「記憶力日本選手権大会」で4回連続優勝している池田義博さんの記事でも紹介されていたのですが、「記憶の紐づけ」が関係していると言えるかもしれません。「記憶の紐づけ」というのは、何かを記憶するとき、映像や音楽など別のものと紐付けることによって、後で容易に記憶したものを引き出すことができるようになるという理論です。実際に人との会話で覚えた単語というのは、紐付ける要素が増えていきますので、ただ書いて覚える場合と比べて、かなり印象に残りやすくなります。

使う環境を整える

私と同じく語学留学をしていた方のなかには、休み時間も自由時間も日本人同士で常に固まっている人達もいました。彼らはせっかく中国にいるのにその環境を活かしきれておらず、結局卒業時になっても言語はまったく上達していませんでした。

それとは対照的にある友人は語学留学したことがないのにも関わらず、日本で中国人の友人を見つけて環境を整えることによって、かなり流暢な中国語を使いこなしています。つまりどこで勉強しているかに関係なく、「中国語を使う環境を整える」ことが非常に重要であるという事です。

中国語を使う環境をどうやって整えるか

では、具体的にどのように中国語を使う環境を整えることができるのか、具体的な方法をご紹介していきましょう。

短期留学

もし時間や費用が許すのであれば、一番オススメなのが短期留学になります。中国でも上海や北京などの大都市では生活費も高くなってしまいますが、小都市であれば費用も抑えることができます。
留学では言語を習得すること以外にも現地の文化や食べ物などにも触れることができ、今後の言語勉強のモチベーションを上げるという効果もあります。

中国人を探す

短期留学できないという場合でも、日本で在日中国人を探すという方法があります。
言語交流コミュニティサイトなどを利用することもできますし、公民館や市民センターなどには言語交流相手を探す掲示板などもあります。

在日中国人の場合には、日本語をある程度話せる方がほとんどですので、全く中国語が話せないという方でも問題なく会話ができるでしょう。また、ほとんどの方は親日感情をいただいているので、安心して会話したり友人になれるという意味でもメリットは大きいと言えるかもしれません。

オンラインでレッスン

もし今住んでいる地域に言語交流相手がいないという場合には、スカイプで中国語を勉強できるサービスなどを利用することもできるでしょう。スカイプの場合には、時間の空いた時に家でレッスンができるので便利ですし、費用も教室に行くより安い場合が多いのでおすすめです。また中には中国に住みながら、ネットで言語交流相手を探している中国人もいたりしますので、言語交流掲示板などで探してみるのもひとつの方法です。

言語交流掲示板で使えるサイト

言語交流相手を探すためによく使われるサイトをいくつか紹介します。

JCinfo.com
日本語表記なので使いやすく、中国人なども多く登録しているので中国語勉強には非常に便利です。同じ中国であっても香港は広東語、台湾は閩南語などの違いがあります。もっとも標準的な中国語を勉強したいのであれば、中国(大陸)を選んで言語交流相手を選ぶようにしましょう。具体的に出身や募集対象を選べるようになっているので、確実に相手を見つけることができます。

ALA!中国
ここでも直接連絡先を交換することができます。このサイトの特徴は国外関わらず言語交流相手を探すことができるという点になります。実際に中国に行ってみても言語交流相手がうまく見つかるとは限りません。このサイトを通して現地で言語交流相手を探すというのもひとつの利用方法でしょう。

オンライン中国語講座
続いて紹介するのがオンライン中国語講座です。有料なのですが、中国語教師経験のある講師が在職しているところも多く、中国語をしっかり学びたい方にはおすすめです。
費用がかかるといってもかなり安いところもありますし、お試し料金で最初だけ試してみることも可能です。

ネットChina
お試しレッスンは、100円で7日間体験できるので、まず試したいという方にもおすすめできるでしょう。スマホやタブレットなどでも受講できるので、仕事の休憩時間などに受講してみることもできますし、パソコンがない方でも利用することができるようになっています。

CCレッスン
正社員でしっかり教育を受けている講師が担当してくれるので、安心して中国語を勉強することができます。毎週決まった時間をとるのが難しいという場合でも、ポイントだけを購入して好きな時間にレッスンを受けることもできます。登録をするだけで無料ポイントがもらえるので、これまでオンラインレッスンを受けたことがなく、試してみたいという方にもおすすめできます。

もし留学するなら

もし留学を考えているのであれば、大学選びも大事ですが、まずは住む地域のことを調べるようにしましょう。調べ方は実際に現地に住んでいる人のブログやサイトなどを参考にすることができるでしょう。中国といってもかなり広大で、場所によって天候はかなり違いがありますので、自分の体調などに合わせてまずは地域を選ぶことをおすすめします。

大学の選び方

大学の選び方としては、大学の名前や学費だけで選ばないようにすることが大事です。わたしのひとりの友人(20代男性)は、とにかく安い場所を探して言語留学してみたのですが、そのカリキュラムは駐在員の奥さん達向けのカリキュラムで、クラスで一人だけ若い男性という非常に気まずい経験をしたようです。また肝心の授業内容も、家政婦さんとの会話や家事中心のものだったので、あまり参考にならなかったようです。それで大学選びの場合には、授業のカリキュラムや人数などをしっかり確認するようにしましょう。全く情報がないという場合には、仲介をしてくれるサービスなどを利用してみるのもひとつの方法です。

具体的な調査方法

日本語で「中国」「大学」「留学」などのキーワードで探すと、簡単に中国の大学を日本語で紹介するサイトを見つけることができます。例えばあるサイトの中では、まず地域が選べるようになっており、それから学校をいくつかピックアップできるようになっています。しかしそれらのサイトでは具体的なカリキュラムや人数などは書かれていませんので、留学先の大学公式ホームページなどから見てみる必要があります。中国語が分からなくても英語でホームページのなかから情報を探してみましょう。

例:上海復旦大学

中国語にどっぷり浸かろう

上記にも紹介しましたが、せっかく外国に行っても常に日本人とだけつるんでいては意味がありません。反日報道などもある中国ですが、若い方は比較的親日であったり、日本のアニメ文化が好きな人が多かったりします。積極的に話しかけて中国の友人を作ると一生の思い出ができるに違いありません。

ちなみに私が中国留学していた時は、よく図書館や本屋の日本語コーナーに行っていました。そこでは大抵日本語を勉強している大学生が本を選んでいたりするので、「私は日本人で中国語を勉強しています」といって連絡先を交換し、後日言語交流をしてとにかく話をして中国語での会話をするようにしました。お互いに分からない言葉があった時には、お互いに電子辞書なんかを調べて確認するのですが、そういう過程で覚えた単語は後までよく覚えているものです。そうしてできた友人と食事をしたり、遊んだりするのも言語留学の醍醐味のひとつだといえるでしょう。

中国語を勉強するメリット

中国語はビジネス上どうしても必要という場合もありますが、そうでないとしても勉強することにはたくさんのメリットがあります。例えば中国人の人口はまもなく14億に突入しようとしています。これは世界人口の約19%、つまり5人に1人は中国人という計算になるわけです。もちろん中国人が皆北京語を話すわけではありませんが、理論上では中国語ができればそれだけ多くの人とコミュニケーションができる試算になります。

日本においても旅行者や留学生が増えていますので、中国語を使う機会というのもこれから増えていくに違いありません。ですので、簡単な中国語が理解できるだけでも仕事が探しやすくなったり、給料や待遇の面でプラスになることも多くあります。企業や店舗の求人などでも「中国語ができれば尚可」というような注意書きをしているところも増えてきています。

さらにこれは中国語に限ったことではないのですが、違う文化や言語を勉強することによって自分の価値観を広げることができます。そして中国語を習得することによって友達の輪が広がるというのもひとつのメリットになっています。

私の場合も、言語留学した際に同じクラスであったフランス人やスペイン人、韓国人の友人などと中国語を通じてコミュニケーションがとれるようになり、その中でも数人は今でも連絡を取り合っています。ちなみに今でもその人たちとは中国語で会話をしています(笑)

まとめ 正しい勉強方法で効率よく言語習得

新しい言語の習得というのは、人によってはすごく難しい事に思えてしまうかもしれません。わたしも最初勉強始めたばかりのころは全く聞き取りもできず、よく落ち込んだのを思い出します。
しかし言語は階段と同じで、毎日コツコツ勉強をしていけば必ず上達していきます。とくに今日ご紹介した方法を活用すれば、1年かからずに日常会話はできるようになるはずです。言語の習得には終わりはありませんので継続して努力していきましょう。

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中国系ブロガー・イラストレーター

りょう

20代で中国に渡り留学、その後日本語教師などを行い中国に住み続け今年で10年になる。趣味で始めたAmebaブログにて漫画で中国での生活を記録し始めたところ、Ameba運営から注目され2016年よりAmeba公式ブロガーに認定。中国での生活や文化の違いなどを紹介し続けている。
2017年6月「僕の!中国ローカル生活」が学研社より電子書籍で出版される。2018年には「Q&Aでわかる 中国人とのつき合いかた」にてイラスト提供。その他、中国のサイトにて毎週コラムを連載。

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